今、大型トラックはオートマが人気!セミオートマ車のトラックがおすすめな理由
2018/11/25
最近、運送業界で大型車のオートマ化が進んでいることをご存知ですか?
大型トラックはMT車(ミッション)が主流であるイメージが強いと思いますが、実は徐々にセミオートマ車が人気を出しています。セミオートマトラックとは、クラッチ操作が自動化されたミッショントラックのことです。
これからトラックの免許を取ろうと思っているけど、ミッションかセミオートマか迷っている、という方も多いのではないのでしょうか?
今回はオートマトラックとマニュアルトラックの違い、そしてなぜセミオートマトラックが人気が出てきているのかをご紹介します!
Contents
オートマ車(AT車)ってどんなもの?
オートマ車はいわゆるAT車と呼ばれる車のことで、ATとはオートマチックトランズミッションの頭文字をとったものです。名前の通り、複雑な操作なしでも、車が自動操作してくれる車です。
オートマ車はクラッチやギヤチェンジなどが必要ないシンプルなシステムなので、運転経験が少なくても運転することが可能です。実際に、オートマ車にはアクセルとブレーキの2つのペダルしかありません。
また、オートマ車は「運転技術によって燃費効率が大きく変わることがない」というメリットもあります。
最近はオートマ(AT)限定で免許を取る人が増えています。確かに操作が簡単で覚えることも少ないため、気軽に免許を取りたい人には魅力的ですよね。
オートマはデメリットが多い?ミッショントラックが主流な理由
オートマ車はいいことばかりのように思えますが、もちろんデメリットもあります。特に、運転のプロであるトラック運転手にとって、オートマ車はデメリットの方が多い場合もあります。
オートマ車のデメリットをいくつかご紹介します。
ミッションのトラックのほうが燃費効率良く運転出来る
運転技術が高い場合、ミッショントラックの方が燃費良く運転することができます。トラック運転手は運転のプロなので、ミッション車を運転する方が燃費が良い場合がほとんどです。
ミッション車の方が運用コストを低く抑えられるというのは、ミッショントラックが主流な理由の一つです。
オートマ車の方が車体価格が高い
オートマ車の車体価格は、ミッション車より3〜4割高くなります。
運転が得意なトラック運転手にとって、わざわざオートマ車に高いお金を出すのは無駄ですよね。運送会社がコストを抑えるためにも、ミッショントラックが好まれるようです。
オートマ車は構造が複雑なため、修理費が高い
車体価格が高いのに加え、オートマ車は修理費も高くなります。
ミッション車に比べ構造が複雑なため、修理が難しいことが原因です。燃費も悪く、車体価格も高く、さらに修理代も高いとなると、トラック運転手がオートマトラックに乗らない理由は納得ですよね。
運転経験が長いと、ミッション車の方が運転しやすい
オートマ車は運転初心者にとっては非常に運転しやすいですが、車好き・運転好きにとっては物足りないと言われます。
自分で車を操作している感覚が好きだという人も多く、「オートマ車の運転なんて運転じゃない!」という人もいます。
トラック運転手は運転好きな人がほとんどなため、ミッショントラックの方が運転しやすく、かつ運転が楽しいのです。
今人気のセミオートマトラックとは
オートマ車のデメリット、ミッション車がトラック運転手に人気な理由を説明してきましたが、今話題のセミオートマトラックとはなんなのでしょうか?
セミオートマ車の構造自体はマニュアル車がベースであるため、オートマ車のように完全自動化されている訳ではありません。では、マニュアル車とセミオートマ車は何が違うのでしょうか?
「クラッチべダル」がないことがセミオートマの最大の特徴
まず、マニュアル車とセミオートマ車との大きな違いは、セミオートマ車にクラッチペダルがないということです。つまり、セミートマ車はオートマ車と同じく、足で踏むペダルがアクセルとブレーキのみになります。
クラッチの操作が必要ないため、初心者にとってミッション車より運転しやすいでしょう。
ただし、クラッチが完全に自動化されている訳ではなく、クラッチ操作が自動化されているだけなので、ミッション車のように自分でクラッチ操作することが可能です。
シフトレバーの操作(シフトアップかシフトダウンだけ)でクラッチ操作ができるため、クラッチ操作が苦手でも簡単に運転することができます。
セミオートマトラックはAT免許でも運転できる!
セミオートマ車のもう一つの特徴は、ミッション免許がなくても、オートマ免許さえ持っていれば運転できることです。
「ミッション免許は自分には難しすぎる…」と思っている人でも、セミオートマトラックなら乗りこなすことができるのです。実際に、最近はオートマ限定免許を持つ人の方が増えてきているため、オートマ限定免許だけで乗れるセミオートマ車の存在はありがたいですよね。
なぜ、セミオートマ車の人気が出ているのか?
ミッショントラックをより運転しやすくしたセミオートマトラックですが、なぜ今セミオートマトラックの人気が出てきているのでしょうか?
その理由は、運送業界の人手不足にあります。
世間では若者の車離れが話題になっていますが、それに伴いトラックドライバーもどんどん不足状態になっています。車離れにより、難しいミッショントラックを乗りこなせる若者が少なくなっていることが、ドライバー不足の原因の一つなのです。
そのトラック運転手不足を解消するために、オートマ限定免許でも対応したセミオートマトラックを推進することで、老若男女問わず気軽にトラック運転手になれるようにしよう、という業界全体の動きがあるのです。
トラック運転手になりたいけど、「女性だけどトラック免許取れるかな…」「この歳でミッション車の運転を覚えられるかな…」と悩んでいる人も多いかと思います。
そんな方は、ぜひセミオートマトラックの運転に挑戦してみてはいかがでしょうか?