大型トラック運転手の仕事内容とは?トラックのボディタイプの種類ごとに紹介
大型トラックドライバーへの転職を考えたとき、仕事内容が気になりますよね。ドライバーといっても運転だけが仕事ではありません。
大型トラックドライバーの仕事内容や、1日の仕事の流れについてご紹介します。さらに、トラックの種類ごとにも仕事内容をまとめています。早速ご覧ください。
Contents
一般的な大型トラックの仕事内容
一口に大型トラックドライバーといっても、その仕事内容は多種多様です。荷台を開けて待つだけだったり、びっちり手積み手降ろしだったり、自分でフォークリフトを運転したり。
食品関係ならカゴ台車でリフターの操作をすることになるし、ダンプやミキサー、タンクローリーなどの積み下ろしは機械の操作です。平ボディで建設資材などを運ぶ場合は、クレーンの操作をすることもあります。
このように運ぶものや車両によって様々ですが、大型トラックの仕事として総じて言えることは、小型や中型では運べないほど多くの荷物を運ぶ仕事だということです。
だからこそ、大型トラックに乗りたいなら、どんな仕事をするのかを把握しておくことが大切になるのです。
大型トラック運転手は運転だけが仕事じゃない!?
大型トラックには、本当にごく稀に運転だけという仕事もありますが、滅多にありません。やっぱり積み降ろし作業がほぼ確実に付いてきます。
そして、そのテクニックも含めて大型ドライバーのスキルなのです。
荷台を開けるだけでOKという仕事もありますが、フォークリフトでの積み降ろしなどは自分ですることも少なくありません。
商品によっては2段、3段の「段積み」というスキルを当たり前のように要求されることもあります。
そして大型トラックの仕事で最もキツいのが、手積み手降ろしです。何しろ荷台が大きいので、踏み台がなければ普通は手の届かない天井までびっちり積むとなると、大変な重労働です。
また、客先での対応も運転手の仕事のひとつです。
大型トラックドライバーの1日の仕事の流れ
大型トラックドライバーは、まずは出勤したらアルコールチェックや点呼をして、運行前点検をしてから積み地に出発します。
ただし前日に積み込みを終える「積み込み」をしている場合は、そのまま配送先に向かうことになります。
積み地に着いたら荷物を積み込みます。積む前の検品などもドライバーの仕事であることがほとんどです。
無事に荷物を積み終えたら、納品書を持って配送先に向かいます。到着したら荷物を降ろし、受領書を受け取ってから、また次の積み地や配送先に向かうのです。
その日の配送を終えたら車庫に帰りますが、洗車が義務の会社もあります。車庫に帰って片付けなどを終えて、日報を提出したら1日の業務が終わります。
長距離ドライバーの場合はサービスエリアなどで仮眠を取ります。
大型トラックの主な種類ごとの仕事内容
平ボディーの大型トラックは長距離が少ない
平ボディーの大型トラックの仕事は、建設資材や足場、プレハブ住宅などの完成物、セメントやプラスチック原料などの袋物、「巻き取り」と呼ばれる巨大なロール紙などですが、基本的に手積みはあまりありません。
平ボディーはその荷台の形状から、フォークリフトはもちろんクレーンでの積み込みに適しているのです。そのため必然的に建設関係の荷物を積む仕事が多くなります。
建設関係は現場が日中の稼動なので、夕方には終わります。そのため毎日家に帰れるというメリットがあります。もちろん長距離もゼロではありませんが、あまり多くありません。
タンクローリーは中距離が多い
タンクローリーはガソリンを積んでいるイメージが強いかもしれませんが、液体だけでなく気体や固体を積む車両もあります。
ガソリンや石油などの燃料、LPガスなどの液化ガス、液体窒素、アルコール、高圧ガスなどから、水や牛乳、醤油などの食料系、そしてセメントや小麦粉、砂糖などの粉を運ぶものまであるのです。
タンクローリーの仕事で長距離はまずありません。中距離や近距離がほとんどです。
積み下ろしは機械なので力仕事もないのが魅力ですが、積荷によっては「高圧ガス移動監視者講習」「危険物取扱者」「毒物劇物取扱責任者」などの免許が必要になります。
車を運ぶキャリアカーは港から納車場まで運ぶ
キャリアカーは車を運ぶためのトラックです。港から輸入車を納車場まで運ぶもの、自動車メーカーからディーラーまで運ぶもの、中古車の移送などで使われます。
積むのは乗用車だけでなく、小型トラックを積載して走る車両もあります。
キャリアカーというとトレーラーのイメージが強いかもしれませんが、大型トラックで乗用車が5台ほど積めるキャリアカーもよくあるんです。
近距離が多く、長距離はまずありませんが、積み下ろしは積載する車を自分で運転する必要があるので、トラックだけでなく乗用車の運転テクニックも必要な仕事です。
トラックに乗らない大型荷物を運ぶトレーラー
トレーラーなら大型トラックよりたくさんの荷物を積むことができるだけでなく、大型トラックでも運べないような大きなものも運ぶことができます。
日本で多く見かけるのはセミトレーラーです。引っ張られるトレーラーには前輪がない、キャリアカーなどに使われているタイプです。
大型トラックの後ろにもうひとつトレーラーを連結したようなものがフルトレーラーです。運転にはかなり高度な技術が必要です。
トレーラーで積む荷物も実に多種多様ですが、恐ろしいことにトレーラーでの手積み手降ろしもあります。
気になる大型トラックドライバーのQ&A
大型トラックドライバーの良いところは?
まずは、やはり2tや4tドライバーに比べて給料が高いことです。特に長距離ドライバーともなれば、稼ぎは多くなります。
また、2tなどでは二人で乗る仕事もありますが、大型で助手が付くことはまずありません。一人の時間を満喫できることも魅力です。広いキャビンの中を自分好みにカスタマイズしている人も。
さらに1日に何件も回るような仕事はあまりなく、1ヶ所にドカンと降ろして1発目が終わりという仕事がほとんどです。
大型トラックドライバーになるために必要な資格は?
大型トラックドライバーになるなら、もちろん大型免許が必須です。また、フォークリフトの免許も必要なことがほとんどです。
危険物を運ぶようなトラックなら、それに関する取り扱い資格も必要になりますし、建設関係ならクレーンや玉掛けも必要になってきます。
とはいえ最近はどこの運送会社も人手不足なので、費用を負担してくれる会社も多いです。
また、2tや4tドライバーとして入社したあとで会社が大型免許を取得させてくれることもあります。
女性でも大型ドライバーになれるの?
女性の大型ドライバーはたくさんいます。特に手積み手降ろしのない仕事を扱っている運送会社では、たくさんの女性が活躍しています。
私自身も女性ドライバーですが、納品先で女性の大型ドライバーと出会って情報交換をすることもよくあります。
女性だから大型ドライバーになれないということは絶対にありませんので、仕事内容をしっかりと確認して、手積み手降ろしのない会社を選びましょう。女性にも働きやすい業界ですよ。
給料や休日はどれくらい?
地域や仕事内容、会社規模によって違いはありますが、首都圏で月額30~50万円あたりです。特に長距離ドライバーともなると、手当などにより月額は多くなります。ただし、賞与はあまり多くない傾向にあります。
休日も仕事によって変わりますが、最近は週休二日の運送会社も増えてきています。食品系は月に4~6日ぐらいというところもありますが、その分給料は高くなります。
自動車関連は土日休みに加えて、GW、夏季、年末年始の長期休暇もあります。
まとめ
大型ドライバーの仕事は、2tや4tに比べて給料も高く、仕事内容によっては肉体的な負担も少なくなりますし、運転技術も向上します。
大型免許を持っている人や取得したいと思っている人は、迷うぐらいならならまずやってみることをおすすめします。
大型ドライバーの求人はいつもたくさんありますので、自分に合った仕事内容の会社を探してみてくださいね。あなたにぴったりな仕事にきっと出会えるはずです。