10t(大型)トラックの燃費はとても悪い!燃費向上の秘策もご紹介!
大型トラックは、一度にたくさんの荷物を運ぶことができるのが最大のメリットです。けれど、そんなに重い荷物を積んだ大きな車両の燃費はどのぐらいなのでしょうか。
そこで今回は、10tトラックの燃費がどのくらいなのか、どのような燃費向上方法があるのかをお話ししたいと思います。
Contents
大型トラックの燃費は?
10tトラックの、1リットルあたりの平均的な燃費は3~5kmであるといわれています。
しかし、トラックに乗っている環境によって燃費は変化し、信号が多い街乗りなのか、渋滞が多い高速なのかで異なるのです。街乗りでも、都心部なのか郊外なのかで走る速度が変わるため、燃費も大きく異なる場合があります。
さらに、エアコンを付けているのかどうかでも異なり、高速では渋滞なのか郊外が多いのかなど細かな条件によって異なるため、正確な数値を算出しにくいともいえるでしょう。
積載時と空車時の違いは?
10tトラックの燃費は、積載時と空車時で燃費が異なります。平均的な燃費は、積載時でおよそ3.7km、空車時でおよそ5kmです。積載時の燃費は、空車時の燃費のおよそ70%となります。
積載量によっても異なるため、あくまでも平均的な数値であることは認識しておきましょう。
10tトラックの燃料タンク
10tトラックの燃料タンクの容量はおよそ200リットルですが、モデルによって異なります。
積載量を増やすためには燃料が必要なため、一般的にはダブルとなり、タンクが2つあることが特徴です。タンクは、1つにつき200~400リットルもの燃料が入ります。
大型トラックの燃費向上
それでは、具体的に大型トラックの燃費向上の方法を見ていきましょう。
車両整備で燃費向上
タイヤの中には空気が入っており、空気の量を「空気圧」と呼びます。空気圧については、タイヤの種類ごとに最適な数値が異なり、低くても高くても事故につながる可能性があるのです。
また、空気圧が低い場合には燃費が悪くなります。空気圧の低さは、タイヤへの抵抗が強くなるため燃費を消費することが原因です。タイヤがすり減っている可能性もあり、交換する必要があるかもしれません。
さらに、エンジンオイルの減りが大きい場合、エンジンオイルの漏れが原因となっている可能性があります。空気圧の点検やオイル交換といった整備によって、燃費が向上するケースが多いです。
運転技術で燃費向上
燃費を向上させる運転方法は、主に3つです。
1つ目は、アクセルの踏み込み方であり、踏み込むスピードが大きすぎてもゆっくりでも燃費が悪くなる原因となります。ゆっくり踏み込むと、走行時間が長くなる原因になるためです。
2つ目は、一定の走行速度を意識することが挙げられます。
3つ目は、走行している時の空気抵抗を小さくするために、速度を出しすぎないことです。速度を出して走行するためには、空気抵抗を受けた分だけエネルギーを消費することになります。そのため、速度は出しすぎないようにすることが大切です。
オートクルーズ機能
オートクルーズ機能とは、アクセルを踏まずに速度をキープできるものであり、ドライバーのストレスを緩和する目的で作られた機能です。
高速道路で運転をする際など、一定速度で長い時間運転をしなければならない場合に利用されます。また、ドライバーの運転方法によっては、オートクルーズを利用すると燃費が向上するといわれているのです。
- スピードを出す
- 前に車がいないとアクセルを全開にする
- ブレーキを踏む頻度が多い
などのドライバーが挙げられます。オートクルーズによってエンジンの回転数を一定にすると、燃費向上が図れるでしょう。
経年劣化
整備や運転方法でも燃費改善がみられない場合は、経年劣化の可能性もあります。経年劣化は、新車と比較をすると燃費が1~2割程度悪くなるといわれているのです。
理由は、回転する部品の摩擦が起こりやすくなり動きにくくなること、エンジンに関連する部品が汚れてしまい、詰まることが原因として挙げられます。
しかし、メンテナンスを行い、点検や清掃、部品の交換を行うことで、燃費が向上する可能性もあるでしょう。
まとめ:燃費走行をするメリット
燃費走行ができるドライバーは、運送会社で重宝され、昇給にもつながる可能性があります。また、必然的に安全運転にもつながるのです。燃費向上で、経済的かつ安全な運転を目指しましょう。