引越し屋の仕事で筋肉が鍛えられるのは本当?筋力に自信がないあなたも大丈夫!
2019/02/05
引越し屋の仕事は大変だと言われていますが、筋肉を効率よく鍛えられるメリットもあります。具体的にどんな筋肉を鍛えられるのか、筋肉に自信がない人でも引越し屋の仕事に従事できるのかを詳しく紹介します。
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引越し屋の仕事で筋肉が鍛えられるのは本当?
引っ越しの仕事をしていると筋肉が鍛えられていくという話を聞くことがありますが、これは本当でしょうか?
実際に「筋肉がついた」という人の意見も身ながら、それぞれの部位への影響などを考えて紹介していきたいと思います。
上半身
引っ越しの仕事をしていると「家具」「電化製品」「荷物の詰まった段ボール」を運ぶことになります。
傷つかないように梱包したらそれを持つということになるのですが、当然正しい持ち方や技術が存在はします。しかしどうやってもそれを「持つ」ということには変わりはありません。
重い荷物を持つわけですから「腕力」「胸筋」「背筋」「腹筋」に強い負荷がかかります。
それを部屋からトラックへと運ぶことを何往復もし、引っ越し先ではトラックから部屋へと何往復も運ぶことになります。こういった仕事を長期間行っていれば上半身の筋肉が鍛えられていくのも当然と言えるのかもしれません。
下半身
引っ越しの作業は荷物を担ぐだけではありません。
そもそも荷物を担ぐときにはしゃがんで腰を痛めないようにして担ぎます。
そして立ち上がるわけですから、お尻周りの筋肉や太もも、ふくらはぎなどに大きな負担がかかります。荷物を担ぐたびにそれらの筋肉が鍛えられるのです。
そして引っ越し元の部屋や引っ越し先の部屋が必ず「1階」にあるとは限りませんし、一戸建てでも荷物を運ぶのが2階や3階ということもあります。
すべてのマンションやビルにエレベーターがついているというわけではありませんので、その場合は荷物を持って階段を上り下りすることになります。当然下半身には大きな負荷がかかり、自然と鍛えられていくことになります。
体幹
重い荷物や家具を持って移動するにはバランス感覚がもっとも重要になります。荷物を持ってフラフラとしているようでは荷物をぶつけてしまうことになるからです。そのため、この仕事をしていると自然と体幹が鍛えられていくことにつながります。体幹がしっかりしてくると力任せに荷物を持たなくても効率よくバランスを保てるようになってきます。むしろ腕力よりも体幹を鍛えるのが重要という人が多いのはそのためです。
引越し屋の仕事は筋肉に自信がないとできない?
では自分の腕力などの筋肉に自信がない人は引っ越しの仕事はできないのでしょうか。また、引っ越しの仕事をしていると全員がムキムキのマッチョ体系になっていくのでしょうか。
実は決してそうではないのです。そのあたりをここで紹介していきたいと思います。
長年引越し屋で仕事をしていても筋肉がつくとは限らない
例えば数年間引っ越しの仕事をしている人が全員筋肉ムキムキかというと決してそうではありません。握力や背筋などを測定していくと平均値程度の人も数多くいるのが事実なのです。
これはこの人たちが仕事に手を抜いているというわけでも、ドライバー専門で荷物を担がないというわけでもありません。
つまり引っ越しの仕事をしていると筋肉が鍛えられることには間違いはありませんが、だから全員が超筋肉質な体になるとは限らないのです。中には一見細身の人でもバリバリ引っ越し業者として働いている人がいるのです。
引越し屋が重たい荷物を運べるのは筋力ではなくコツ!
引っ越し屋さんたちが重い荷物を次々と運んでいるのは筋力があるからというわけではありません。こういった人たちは「荷物を運ぶ技術」を身に着けているのです。
そもそも重い荷物を力任せに持ち上げて運ぶようなことをしているとまず腰を痛めます。体の疲労も激しく、一日中仕事をすることなどできないでしょう。
体を壊すことなく長く仕事を続けている人は腕力で担ぎ上げるのではなく、足腰や体幹など体全体を使って荷物を持つという持ち方をします。
その技術を持っているからこそ他の人から見ると軽々と荷物を運んでいるように見えるのです。これが楽に荷物を運び、腰や肩を痛めない運び方なのです。
筋肉に自信がなくてもしっかり指導してくれる
筋肉に自信がない、うまく荷物を運ぶコツを知らないという人でも大丈夫です。引っ越しの作業は一人で行うものではなく、基本的にはチームプレイです。慣れないうちは先輩たちとチームを組んで仕事をすることになります。
仕事に慣れた人たちと一緒に仕事をすることで覚えていくこともありますし、そこで先輩から指導を受けることもあります。
そうして徐々に慣れていくことができるようになっているのです。もちろんいきなり現場に出されるということではなく、その前にも基本的な研修が組まれている引っ越し業者がほとんどです。
そのため、最初は自信がなくても安心して応募することができるのです。
引越し屋の仕事は筋肉に自信があっても大変!
筋肉にそれほど自信がなくても大丈夫という話をしてきましたが、それは決して引っ越しの仕事が楽というわけではありません。
むしろ引っ越しの仕事は筋肉に自信がある人にとってもきつい仕事なのです。
重い荷物を運ぶわけですから当然全身の筋肉を使います。そしてそれが自分の荷物ではなく、お客の荷物ですからあちこちにぶつけたり擦ったりすることはできません。
つまり非常に神経も使うのです。体力的にも精神的にもきつい仕事であることは間違いなく、どんな人でも最初の1~2週間くらいは筋肉痛に悩まされることになります。
引越し屋の仕事に慣れるまでどのくらいかかる?
どれくらいで引っ越しの仕事に慣れていくかですが、もちろん個人差があります。どれくらいの頻度で仕事に入っているか、勤務時間の長さ、その人の年齢や基礎体力などによって大きく変わってくるからです。
平均的に見ていくと早い人は最初の1週間くらいは筋肉痛に悩まされますが、翌週くらいからは普通に戻っていきます。
長い人であれば1ヶ月ほどは筋肉痛や足がつるということに悩まされることになりますが、いずれ慣れていくでしょう。数ヶ月が経つ頃にはどんな人でも平気で荷物を担ぐようになっています。
まとめ
これまで見てきたように引っ越しの仕事は必ずしも筋肉に自信がなければできない仕事ではありません。
むしろ筋力よりも体の使い方、荷物を持つコツを身に着けることが重要なのです。そのために初心者でもやる気があれば始めることができるのです。
ただし、決して楽な仕事ではありません。もちろん基本的に体力仕事ですから体の疲労や筋肉痛はあります。
それに慣れて仕事ができるまで続けることができるかどうか、それが引っ越しの仕事をする際に大事なポイントとなってくるのです。