「ミルクラン」「ルート配送」「小口配送」「追っかけ」の意味とは?言葉の定義と由来
トラックの配送といっても様々な配送方法があったり、配送でも業界用語がたくさんあります。
そこで今回は配送関連の業界用語である「ミルクラン」「ルート配送」「小口配送」「追っかけ」の4つの用語についてまとめてみましたので、どんな意味なのか、また、その言葉はどうして出来たのかといった内容をご紹介します。
Contents
「ミルクラン」の意味とは
ミルクランとは、複数の調達先を巡回し、商品などを集荷する形式の調達輸送形式の呼称のことを言います。
例えば製造メーカーの工場は製造頻度に応じて少量の部品を搬入し、構内在庫を減らしコストを下げて生産性を上げています。このような方式にはミルクランの方式を取り入れています。
「ミルクラン」の由来
「ミルク」と聞くと牛乳が思い浮かぶと思います。実際のミルクランの由来は、牛乳屋さんが牧場を回って絞ったミルクを集荷したのが最初と言われています。
「ルート配送」の意味とは
ルート配送とは、決まったルート、時間に荷物を配送して回る定期便(ルート便)の配送業務のことで、運ぶものも決まっていることがほとんど。ルート配送は主に2トン車などといった比較的小さめなトラックで行われることが多いでしょう。
「ルート配送」はどんな業種に多いの?
ルート配送はコンビニエンスストアやスーパーといった店舗への輸送や、一般の企業や個人に対しても行っています。そのため、ルート配送とは、固定の得意先へ自社の商品を配送する仕事とも言えます。
反対に、個人向けの宅配サービスの場合は、お客さんの荷物が毎回変わるため、ルート配送は向いていません。
「ルート配送」の仕事の流れは?
ルート配送の仕事は、朝に出社し、まずはその日配送するルートの確認や配車の準備を行い、その車に荷物を積み込みます。荷物によってフォークリフトで積み込むこともありますが、ほとんどの場合は自力で積み込みます。
その後は決められた配送先に自分で運転して現場に着いたら荷物を降ろして次の現場に向かい、これを何回か繰り返します。全てのルートを配送し終わると自社に戻り、伝票等の整理を行い、退勤します。
「小口配送」の意味とは
小口配送とは、多くの配送先に対し、貨物を少量ずつ配送する輸送形式のことであり、消費者に1個の貨物を届ける宅配便もこれに当たります。また、コンビニエンスストアなどの小売店舗への小分け配送業務もその一例です。
「小口配送」と対照の「大口配送」とは
小口配送と対照的な大口配送は、トラック1台に大量の荷物を積んで一つの荷主に届けることを言います。また、近年では消費の多様化に伴い必要な時に納入する機会が増えたため、大口配送が少なくなりつつあります。
「追っかけ」の意味とは
追っかけとは、青果や鮮魚といった生鮮食料品を生産地から卸売市場まで運ぶことを言います。追っかけの特徴は、鮮度を守るため、スピード第一で運送しなければならず、運送業回の中で最も時間に追われる仕事でもあります。
また、仕事時間は深夜や早朝であることが多く、常に緊張を求められる仕事であるため、ドライバーの負担も大きいのが特徴です。
「追っかけ」の由来
「追っかけ」と聞くと「何かを追っかける」というイメージですよね。
実際の現場では最初のセリで出荷先が決まった荷物がどんどんトラックに積み込まれ、次々に出荷される姿が、出発したトラックを追っかけるように出発していくように見えることからこの名前がつけられたとも言われています。
まとめ
物流業界でしか聞かないような言葉から普段から耳にする言葉と、様々な用語の意味を知ることができたと思います。もし運送業界に転職を考えているのであればぜひ覚えておいて損はないでしょう。