3トントラックの寸法/サイズ/高さ/幅/長さはどれくらい?メーカー別に解説!
ドライバーの未経験の方にとっては、トラックのサイズが複数あり困惑しますよね。
今回は、中型トラックの中でも人気が高く、広く普及している3トントラックのご紹介です。
車両と荷台の寸法はどれくらいあるのでしょうか?どのような車種があるのかも含めて、まとめて解説していきます。
Contents
運転しやすく、便利な3トントラック
そもそも、3トントラックがそこまで好まれる理由とは何なのでしょうか。
3トントラックはサイズとしては2トントラックとさほど変わらないのですが、最大積載量が異なるだけのことはあり、より大きな荷重に耐えられるよう、2トントラックよりも足回りが安定しています。
そのため、2トントラックよりも運転しやすいという意見が多いのです。
こうした操作性、そしてコンパクトなサイズながら3トンまで積載可能であるという利便性の高さゆえに3トントラックは人気が高く、スーパーやコンビニへの商品配送の現場などでよく使用されています。
3トントラックの標準的な寸法は?
トラックの寸法を考える場合、車両の寸法と荷台の寸法を分けて把握する必要があります。
3トントラックの場合、車両の全長が4,690mm、全幅が1,695mmというのが標準。また、全高は1,975mm~1,990mmの範囲に収まります。
荷台寸法については、長さが3,115mm~3,120mm、幅が1,615mm~1,620mm、高さが380mmというのが一般的です。ただし、これらは標準キャブ・標準ボディでの数字であるという点には注意してください。
ハイキャブであったりロングボディであったり、そもそも箱車やウイング車であったりといった場合には適用されません。あくまでも目安程度に捉えておきましょう。
小型トラックの条件とは?
3トントラックは小型トラックに分類されます。この分類は感覚的なものではなく、道路運送車両法で定められた正式な分け方です。
寸法と車両総重量、最大積載量によって小型、中型、大型のどこに分類されるかが決まります。
小型トラックの条件は、まず寸法に関して全長4,700mm以内、全幅1,700mm以内、全高2,000mm以内でなくてはいけません。
さらに、最大積載量が3,000kg以内、車両総重量が5,000kg以内であることも要件とされています。
3トントラックの「3トン」とは最大積載量のことですから、あとは寸法や車両総重量の要件を満たしてさえいれば小型トラックということになりますね。
車種別に寸法を紹介!
3トントラックと一口に言っても、メーカーごとに車種も違えば寸法だって異なります。主要な車種についてサイズを見ていくことにしましょう。
「いすゞ エルフ」
トラックのメーカーと聞いて真っ先に思い浮かぶのがいすゞ自動車ではないでしょうか。
いすゞ自動車の小型トラックのブランドといえば「エルフ」。マイナーチェンジやモデルチェンジを繰り返してその使い勝手を向上させてきたエルフは、現在では世界的にも高い知名度を獲得するに至っています。
エルフの3トン車の寸法は、標準キャブ・標準ボディの場合で車両全長4,690mm、全幅1,695mm、全高1,970mm。荷台の長さは3,120mm、幅は1,620mm、高さは380mmとなっています。
ハイキャブ・ロングボディのタイプだと、車両全長6,065mm、全幅1,890mm、全高2,170mm。荷台の長さは4,360mm、幅は1,800mm、高さは380mmです。
ハイキャブ・ドライバン、つまり箱車のタイプであれば、車両全長5,005mm、全幅1,890mm、全高2,960mm。荷台の内寸は長さ3,150mm、幅1,790mm、高さ2,035mmです。
「三菱ふそう キャンター」
三菱ふそうトラック・バス株式会社はその社名のとおり、トラックやバスといった商用車や、産業用エンジンを製造している会社です。
三菱ふそうを代表するトラックといえば「キャンター」でしょう。燃費性能や走行性に優れることで知られ、ヨーロッパや東南アジア各国でも使用されているなど、国外でも人気を博しています。
キャンターの3トン車の寸法を紹介します。標準キャブ・標準ボディの車両全長は4,690mm、全幅は1,695mm、全高は1,975mm。荷台の長さは3,120mm、幅は1,615mm、高さは380mmです。
標準キャブ・ドライバンのタイプだと、車両全長が4,845mm、全幅が1,885mm、高さが2,895mm。荷台内寸は長さが3,100mm、幅は1,780mm、高さは1,845mmとなっています。
ワイドキャブ・ロングボディの車も見てみましょう。車両全長が6,180mm、全幅2,040mm、全高は2,235mm。荷台の寸法は長さ4,350mm、幅1,900mm、高さ380mmです。
「トヨタ ダイナ」
日本を代表する自動車メーカーであるトヨタもトラックの製造を行っています。
トヨタのトラックの中で根強い人気を誇るシリーズが「ダイナ」です。3トン車のような小型サイズもあれば、中型に分類されるサイズまで幅広く製造されています。
ダイナの3トン車の寸法は、標準キャブ・標準ボディの場合の車両全長が4,690mm、全幅が1,695mm、全高が1,985mmとなっています。また、荷台の長さは3,115mm、幅は1,615mm、高さは380mmです。
超ロングボディのタイプもあります・ワイドキャブ・超ロングボディの車だと、車両全長が6,820mm、全幅2,180mm、全高2,235mmにも達します。荷台の長さは5,000mm、幅は2,085mm、高さは380mmとなっています。
「日産 アトラス」
大手自動車メーカーとして有名な日産もトラックを製造しています。
日産の小型・中型トラックのシリーズ名は「アトラス」。日本だけではなく、ヨーロッパや台湾、シンガポールでも流通しています(もっとも、国外では違う商品名で販売されることもありますが)。
アトラスの3トン車の寸法は、標準キャブ・標準ボディなら車両全長4,690mm、全幅1,695mm、全高1,990mm。荷台の長さは3,120mm、幅は1,615mm、高さは380mmです。
また、標準キャブ・ロングボディのタイプだと、車両全長が5,985mm、全幅1,930mm、全高2,175mm。荷台の長さは4,350mm、幅は1,790mm、高さは380mmです。
ワイドキャブも見てみましょう。ワイドキャブ・ロングボディの車では、車両全長6,180mm、全幅2,220mm、全高2,240mm。荷台の長さは4,350mm、幅は2,080mm、高さは380mmという寸法となっています。
「日野 デュトロ」
CMで「ヒノノニトン」というフレーズを耳にしたことのある方は多いと思います。何が宣伝されているのかといえば、日野自動車のトラック「デュトロ」でしたよね。
CMでは「2トン」が強調されていましたが、実際には2トンサイズだけではなく、3トンまで積載できるデュトロも製造されています。
デュトロの3トン車の寸法は、標準キャブ・標準ボディの場合で車両全長4,690mm、全幅1,695mm、全高1,975mm。荷台の長さは3,115mm、幅は1,615mm、高さは380mmです。
標準キャブ・ロングボディのタイプであれば、車両全長5,985mm、全幅1,885mm、全高2,195mmです。荷台寸法は長さが4,355mm、幅が1,790mm、高さが380mmとなっています。
ワイドキャブ・ロングボディであれば、車両全長1,670mm、全幅2,180mm、全高2,275mm。荷台の寸法は長さ4,355mm、幅2,085mm、高さ380mmとなっています。
まとめ
皆さん、いかがでしたか?3トン車は運転しやすく、小型トラックとしては積載できる量が多いため利便性の点でも優れています。
もしあなたの会社が地場のルート配送などを行っていて、あなたがトラックの導入を検討する立場なのであれば、3トントラックの使用をおすすめします。