プロパンガス配送のここが大変!キツイ・辛いと思うときはどんなとき?
2021/02/26
プロパンガスの配送の仕事をやろうと考えている人は、大変なポイントも気になりますよね。
仕事内容がわからないと「仕事がつらすぎないかな...」「大変すぎないかな...」と不安になるかと思います。
ここでは、プロパンガスの配送の大変さ正直にお伝えしつつ、楽しいポイントもご紹介します!
Contents
プロパンガス配送の繁忙期
プロパンガスの配送には閑散期と繁忙期があります。特に暖房器具にガスを使用する冬場は繁忙期となり、早朝から夕方くらいまで仕事をすることになります。
ただし夜遅くまで配送業務をするということはほとんどありません。多い時期には1日に100本近くのガスボンベを配送するという人もいるのが繁忙期です。
逆にガスの使用量が減る夏場は閑散期となり、早朝から仕事をしても昼過ぎくらいには終わるということが多くなります。
閑散期や余裕が生まれる
プロパンガスの配送の仕事は繁忙期と閑散期の差が激しいのが特徴です。閑散期などは自分の時間がかなり確保できますので、やりたい仕事や趣味、家族との時間など余裕を持つことができるでしょう。
基本的には配送が終わると帰社して配送したガスボンベの本数や点検した件数と内容などを報告すると仕事は終了となります。閑散期であれば昼過ぎには仕事が終わりますし、繁忙期であっても夕方には終わります。
それからの時間は自由になるということを考えると時間的な余裕は多い仕事と言えるでしょう。
プロパンガス配送のここが大変
プロパンガスは多くが
- 20kg(高さ80cm)
- 50kg(高さ140cm)
の2種類になります。50kgの方はコツさえつかめば横向きにうまく回して移動させることで楽はできます。
しかし20kgの方は高さが中途半端なために多くがかついで移動することになります。こういったガスボンベは一般家庭では家の裏口の方に置くことが多いために移動距離が長くなります。
もちろん集合住宅などの場合は階段を担いで上るということもあります。また、狭い道や通路を通るときは50kgの方でも担がなければ通れないために担ぐことになります。
結局は体力や腕力がない人にはかなりきつい仕事になることは間違いありません。下手な持ち方で無理やり担いだりすると腰を痛めることも多くなります。
プロパンガス配送の歩合制とは
プロパンガス配送の給与体系にはいくつかの種類があります。
勤務時間に関してはたいていが、
- 閑散期・・・6:00~13:00くらい
- 繁忙期・・・6:00~16:00くらい
というところが多くなっています。昼の休憩などは配送のペースによってまちまちです。だいたいは適宜とっているという形です。
給与は
- 固定給
- 固定給+歩合
- 完全歩合
というものがあります。たいていは配送本数に偏りがでないようにルートやエリアを振り分けられていますがどうしてもドライバーによって個人差が出るのは当然です。
多くの本数を配送する自信があるという人は歩合制がおすすめです。繁忙期に1日100本近いガスボンベを配送する人は歩合制であれば月に60万円以上稼ぐということも可能です。
しかし歩合制の場合、本数が配送できなかったときなどはかなり給料は低くなる可能性があります。自分のペースで落ち着いて配送したいという人には固定給の方が向いているでしょう。その場合月収は25万円前後になることが多いようです。
プロパンガス配送の仕事の一日の流れ
プロパンガス配送の1日の流れをご紹介します。一般的な流れが下記になります。
8時 出勤・点呼
8時半 ガスボンベの荷積み・出発
12時 昼休憩
13時 配送再開
16時 帰社・日報提出
16時半 退勤
プロパンガス配送は8時スタート、17時終わりであることが多いです。残業はあまりなく決まった時間に始まって終わるため、プライベートの時間を作りやすい仕事だといえます。基本的に一人で決まったルートを走るため、淡々と仕事を進めることができますよ。
春から秋の間の暖かい時期は仕事が少なくなるため、半日で仕事が終わる場合もあります。その代わり寒い時期は仕事が多く、稼ぎどきであると同時に残業が増えます。
プロパンガスは台車を使って運びますが、台車に乗せるまではガスの底を回しながら手で運びます。持ち上げる訳ではないですが、サイズが大きく重いため体力は必要になります。50kgの大きいサイズは体への負担が大きいかもしれません。
仕事内容は運転だけでなく、交換や点検を行うこともあります。交換時は重いガスを慎重に取り付けないといけないため更に力が必要になります。
プロパンガス配送の仕事に必要な免許と資格
プロパンガスの配送に必要な資格は主に下記になります。下記のうち配送に必要な資格は高圧ガス移動監視者のみですが、それ以外にもプロパンガス関連の資格はたくさんあり、あると仕事の幅が広がりますよ。収入アップも期待できるため、興味のある方はぜひ受講してみてはいかがでしょうか。
中型免許
中には普通車で配送する会社もありますが、プロパンガスは基本中型トラックで運ぶため、中型免許は持っておいた方がいいです。
液化石油ガス整備士
液化石油ガス整備士は家庭用/業務用プロパンガス設備の配管作業を行うために必要な資格です。未経験の場合は第一講習から受け、プロパンガス設備工事を1年以上経験したら第二講習を受けることができます。第三講習を受けるためには建築配管技能士等の関連資格が必要になります。
保安業務員/調査員
一般消費者等用のプロパンガス供給設備や消費設備の点検・調査業務等を行うために必要な資格です。講習ではプロパンガスの基礎知識や供給設備・消費設備の調査方法などを学びます。保安業務には緊急時の対応や連絡も含まれるため、措置方法も一緒に学びます。
高圧ガス移動監視者(液化石油ガス)
高圧ガス移動監視者はプロパンガスを車両で運ぶための資格です。質量3,000kg以上の液化ガスを運ぶ場合に必要になるためタンクローリー運転手で持っている人が多いですが、容器のバラ積みの場合でも必要になります。
ポリエチレン管/配管用フレキ管施工
会社によってはポリエチレン管や配管用フレキの施工を行うことがあるため、「ポリエチレン管の施工に係る講習」などを受けておくと役立ちます。
プロパンガス配送の実態を動画で紹介
プロパンガス配送業務をイメージできるよう、おすすめのYouTube動画をご紹介します。
こちらはプロパンガス配送の様子を撮影した動画です。プロパンガスの大きさや重さがイメージできるのでおすすめです。栓の開け閉めなどの様子も映っているため、リアルな業務内容を知ることができますよ。
【ミキオの職場体験学習】プロパンガスの配送
こちらは個人宅のプロパンガス(50kg)交換の様子です。パワーゲートでトラックからプロパンガスを降ろし、台車を使ってプロパンガスを自宅まで運んで行きます。慣れているので軽々と転がしているように見えますが、慣れるまでは大変そうですね。
LPG Delivery 50kg-1 Yoshihara Gas Com
こちらはパワーゲートがないトラックにプロパンガス(30kg)を手で積んでいます。また、上記の動画より設置場所への道が狭いため、ガスを転がすのが少し大変そうです。
LPG Delivery 30kg 1 Yoshihara Gas Com
プロパンガス配送の仕事の口コミ
プロパンガス配送の口コミをご紹介します。
仕事量と給料については、下記のような口コミがありました。
質問:
プロパンガスの配送業務に転職しようとおもうんですが大変ですか??
年収どのぐらいいきますか?
たしか1日30件ほどまわると書いてありました!私は33歳なので歳いっても出来るのかと不安なので^^;
どうか教えてください!
回答:
1日に30件ならちょっと少ない感じがします。
年齢はあまり関係ないと思います。
20kgボンベ(総重量40kgくらい)は担ぎますので、それが出来れば大丈夫です。
50kgボンベは転がすかネコを使うので力はあまり必要ないです。収入は給料制なのか歩合制なのかで変わると思いますが300万円~400万円くらいではないでしょうかね。
プロパンガス配送の給料は年収300万円〜400万円が相場のようです。また、小さいサイズのほうが力を使うため、あまり体力に自信がない方は50kgのサイズの方が楽みたいですね。
気になる夏場と冬場の給料の差については、歩合制か給料制かによって大きく変わるようです。
質問:
プロパンガス配送の仕事は夏場、暇になりますよね?その場合給料は冬場と比べどれほど差がでるのでしょうか?
回答:
給料制ならそんなに変わらないと思いますが歩合制ならもしかしたら半分くらいになるかも。
ただ開いた時間で別の作業が出来る可能性があると思います(資格が必要ですが充填作業やガス工事など)ので差額分を少しは稼ぐことは不可能ではないと思います。
歩合制の場合は給料が半分になる会社もあるようなので、入社時に給料制なのか歩合制なのかを必ず確認しましょう。
冬場は本当に忙しく、朝7時半に出勤するという口コミも見かけました。また、危険物を扱うためただ重いものを持ち上げるだけではなく、精神的にもストレスがあるようです。
閑散期の間は、配送以外の作業ができるかどうかで給料が決まることもあるようです。例えばガス工事や保安業務の資格があれば、夏場でも冬場と同じくらい稼ぐこともできそうですね。
大変なら歩合制の会社へ転職も
もし現在プロパンガスの配送の仕事をしていて、かなりの本数を配送しているのに会社が固定給の場合は、歩合制の会社に転職するというのも一つの方法です。
配送ルートは自分で工夫することで効率を上げることもできますし、ガスボンベをあまり苦しまずに運ぶことができる人であれば、かなり高額の給料を得ることも可能です。
「完全歩合はちょっと怖い」というのであれば「固定給+歩合制」というシステムの会社を選ぶのが良いでしょう。また、同じ会社でも固定給や歩合給を選ぶことができる会社もあります。会社の募集要項をしっかりと見て、どの給与体系が自分に合っているかを考えていきましょう。
まとめ
プロパンガスの仕事は運ぶガスボンベが重くて大きいために決して楽な仕事ではありません。しかし地面にボンベの下側をつけたままクルクルと回して運ぶことがスムーズにできるようになればかなり効率は上がってきます。
また、歩合制をとっている会社では配送した本数が多ければ多いほどかなりの高給が期待できるというメリットもあります。
そして朝は早いものの、閑散期であれば昼過ぎには、繁忙期でも夕方くらいには仕事が終わりますので自由になる時間も多いという特徴もあります。興味がある人はぜひ一度求人情報を見てみましょう。