冷凍車が全然冷えない…温度を下げるための方法とは?
冷凍車の庫内の冷却が正しく行われていない時、どのように対処すればいいのでしょうか。うまく冷却されない時の対処法をまとめてみました!冷凍車を扱っている人必見です!
Contents
そもそも冷凍車の仕組みって?
冷凍車は一般車両とほぼ同じ仕組みでして、冷凍車も乗用車のエアコンと変わらない仕組みで動いています。
冷凍車には5つのパーツがあって
- コンプレッサー
(エンジンの動力を活用して冷却をしているためエンジンを停止すると冷却も停止する。サブエンジンが搭載されている場合はエンジンを停止しても温度保てる。) - コンデンサー
(コンプレッサーからくる高温で高圧のガスを外気で冷やす役割。冷却されて液化したガスは冷凍庫内に運ばれて製品を冷凍する。) - エバポレーター
(膨張弁から送られてくる霧状の液体を周囲の熱を冷やして冷凍庫内で循環させる働き。) - コントローラー
(冷凍庫内の温度の調整を行うための装置で運転席にてコントロールできる。) - スタンバイユニット
(コンプレッサーを起動させるための装置。エンジンを停止した状態でも冷凍庫内を冷やしておくことができる。)
冷却装置が故障してしまった場合
まず状況の把握からでして、故障箇所が分かれば業者に頼らずとも修復作業もできますし、故障箇所に配慮した取り扱いができるのでそれだけでも安心です。
故障した場合は冷蔵庫の背面や側面にある放熱器が機能しているか確認し、熱がないようなら冷却ガスやコンプレッサーの停止が考えられますので上司に相談をして組織で対応していきましょう。
冷気を循環させるファンの音が聞こえない時はファンに霜がついている可能性があるため、霜を除去することでファンが動くことがあります。また扉のゴムパッキンが傷んで隙間ができて可能性も疑っていくことです。
道中で故障してしまった場合どうなる?
積んでいる品物の品質が落ちる・ダメになる
冷却装置が故障した場合は冷凍庫内の温度が上昇してしまい製品の品質が悪くなります。野菜は品質が落ち、魚類・肉類になると衛生的な問題が起きるのです。
だから、配達中に故障が発生した場合はまず自分で故障原因を解決できるのか確認し、できない場合は上司に報告し今後の動きについて相談しましょう。
報告を怠った結果、取引先に品質の悪い製品を渡すのは、信用がなくなり取引終了になるので冷却装置の状態に常に敏感になることです。
大きな損害が出る
冷却装置の故障は製品数と故障状況によりけりですが、冷凍車1台が故障すると冷凍庫内全ての製品が破損すると考えた方がいいでしょう。
冷凍車1台が利用できないことで運送できる量が減ってしまいますし、場合によっては製品の配達不可能ということで損害賠償問題に発展する可能性があります。
大事なのは日頃の点検です。点検で故障箇所の早期発見や冷凍車の売却も考慮に冷凍車の入れ替えも良い判断です。
庫内が上手く冷却されない場合の対処法
荷物を積み込み過ぎている
冷凍庫内には冷風口が設置されており、たくさんの荷物を積み込んでいると冷風口を塞いでしまい空気の循環が悪くなります。※冷風口は背面と天井部分に取り付けられていることが多いです。
荷物を取り出す時に「しっかりと冷却されていなかった」なんてこともあるので上手く冷却されない場合は、荷物の量を減らしつつ冷却状況を確認しましょう。
設定温度が低すぎる
比較的新しい年式の冷凍庫には「自動霜取り機」が搭載されていますが、少し古いタイプだと搭載されておりません。
つまり設定温度が低すぎることで冷風口に霜が溜まっていき冷風口を塞ぐことがありますので設定温度を下げ過ぎるのも危険といえます。
設定温度が高すぎる
製品によって設定温度が変わってきますが、設定温度が高すぎるのが原因で冷凍庫内が冷却されないことがあります。
これは初歩的なことですが、確認漏れは誰でもありますので運送する製品を何度で保管するのか確認して必ず設定温度をチェックもしっかりしていきましょう。
まとめ
冷凍車が冷えない場合は何かしら原因があります。もし万が一故障が発生したら最優先でその原因を調べて解決をすることです。
修理に業者が必要だと判断された場合は上司に報告して次の指示を仰ぎましょう。今回は以上です。