パワステオイル漏れにかかる修理費用は?原因や症状をわかりやすく紹介

   

車を止めた状態でハンドルを切った時に、ハンドルが重く感じたり違和感を感じたらパワステオイルが少なくなっているのかも知れません。

パワステオイルは消費するものではないので、少なくなっていればどこかで漏れている可能性があり、重大なトラブルにつながることも考えられます。

そこで今回は、パワステオイル漏れ関して詳しくご紹介していきたいと思います。

パワステオイルの役割

昔とは違って現在の車にはほとんど「パワーステアリング」通称「パワステ」が備えられています。これはハンドルを回すときに軽く操作できるようにアシストしてくれるものです。

これがついていない車はハンドルを回す際に非常に力がいりますし、右や左にタイヤを向けたいときは前進かバックをしながらでないとできないものでした。

パワステは少し前までは多くが油圧式パワーステアリングになっており、オイルが必要になります。これはエンジンの動力を使ってオイルを圧縮し、その油圧の力でハンドルを回すのをアシストしてくれるというものです。

つまり電動式のパワーステアリングと違って油圧式のパワーステアリングではオイルが正常な量がないとまともに動いてくれないということになるのです。

パワステオイル漏れを放置すると…

油圧式のパワステではハンドルを動かすごとに加圧と減圧が繰り返されます。そのたびにオイルが通っているホースには圧力がかかることになるのです。

あまりにも目いっぱいハンドルを切ることを多用したり、急ハンドルばかりの運転をしていると加圧が繰り返されることでオイルやホースの劣化が進んでいくことになります。

ホースが劣化したり、損傷したりすることでパワステオイルがそこから漏れてくることになります。すぐに修理対応をすれば良いのですが、

そのまま放置したりしているとどんどんパワステオイルが漏れだしていき、油圧が足りないようになってパワステ自体が機能しなくなっていきます。

突然ハンドルが思い通りに動かなくなると重大な事故にもつながるため、できるだけ早い対応が求められます。

初期にはどんな症状が現れる?

異音

パワステオイルが漏れていることなどが原因でオイルが減少してくると「ビーン」「ウイーン」というような異音がするようになってきます。

本来パワステオイルはそれ自体を燃焼したりして使用するものではありませんので、正常な状態であれば量が減少することはありません。

一時的に補充して異音がなくなったとしてもホースなどの損傷がある場合はまたオイルが漏れて異音がするようになります。

ハンドルが重くなる

オイルの量が少なくなってきて十分に加圧や減圧を繰り返すことができなくなってくるとハンドルが重たくなってきます。

これは油圧式パワーステアリングが正常に働いていないことを表しています。できるだけ早く修理をする必要があります。

パワステオイル漏れの原因は?

経年劣化

ハンドルを切るたびに加圧と減圧を繰り返すことになる油圧式パワーステアリングではづしてもホースやポンプが経年劣化していくことになります。

劣化が激しい場所から損傷してオイルが漏れていくということが理由としては多くなっているのです。激しいハンドル操作をすることが多いと劣化するのが早くなります。

この場合はホースやポンプなどの部品を新品に取り換えることで改善することがほとんどです。

振動などによる部品の損傷

車に強い衝撃があったときにはその衝撃でポンプやホースが損傷することがあります。そうなるとそこからオイルが漏れてしまうようになるのです。

事故や舗装されていない道を強引に走ったときの振動などが原因としては多くなっています。この場合も新しい部品に取り換えることが基本となります。

パワステオイルの劣化

パワステのオイルも当然使用し続けていると劣化していきます。目安は車によっても違って来るのですが、一般的には「10万km」「10年」というのが一つの目安となっています。

パワステのオイルを交換するだけであれば3000~5000円ほどでできるために、定期的に交換をするのも良いでしょう。

オイル漏れの場所別の修理費用は?

オイルが漏れている時は原因となっている場所の修理費用がかかってきます。一つだけの部品が原因の場合もありますし、いくつかの部品を交換する必要がある場合もあります。

また、車検時など以外に交換をする場合は部品代とは別に工賃がかかってきますので注意が必要です。

パワステオイルポンプ本体

パワステのポンプ本体を交換する場合はだいたい3~5万円くらいがかかってきます。ただしパワステのギアボックスごと交換する場合などは7~10万円ほどかかることもあります。

ステアリング本体

ステアリングだけを交換する場合は3000~5000円ほどで交換することができます。オイルの交換に関してもだいたい同じくらいです。

パワステオイルホース

パワステオイルホースを交換する場合は1万円前後というのが多いようです。その他、シール部品が1ヶ所につき3000円ほどですが、

パワステのコントローラーの交換となると7~10万円前後、コンピューター部分の交換も10万円前後かかるのでかなり高額になりがちです。

最近の車はパワステオイルを必要としない電気式に

電動化が進んでいる自動車業界ですが、パワステに関してもオイルを必要としない電動式のパワステを使用する車が増えてきています。

オイル漏れなどの心配がいらないということから一般車を中心に普及してきているのですが、車の操作性としては油圧式パワーステアリングの方が優れているという意見も多くあります。

そのため輸入高級車や国産の高級車などでは今でも油圧式パワーステアリングを使用していることが多いという現状もあります。特にこだわりがある場合は自分が好むほうのステアリングを選ぶのが良いでしょう。

まとめ

油圧式パワーステアリングの車においてオイル漏れは非常に危険な状態です。単純にオイルが減少していくだけではなく、

パワステポンプが焼き付いたり、運転中に突然ハンドルロックがかかって事故につながるということも多数あります。オイルが漏れていることがわかったらすぐに修理をするようにしましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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