トラック協会、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)の初任診断とは?気になる内容や費用までを紹介!
みなさんは、「初任診断」について、ご存知でしょうか。運送会社で働く際に、受けることになる初任診断ですが、初めての方にとっては、分からないことも多く、
診断の結果次第では就職できなくなってしまうのではないかと、不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、初めての方にとっては、よく分からない初任診断についてご紹介していきたいと思います。
Contents
必ず受けることになる初任診断
これから、運送業界にドライバーとして、就職を考えていらっしゃる方が、避けては通れない「初任診断」。所属する運送事業者において、新たに運転者として採用される方が対象です。
各都道府県のトラック協会や、NASVA(ナスバ)と呼ばれる、独立行政法人自動車事故対策機構や、国土交通省認定のヤマト運輸の関連会社、ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社などが、実施しています。
ただし、運送会社にドライバーとして、就職する際に、この初任診断を受けなくてもいい場合があります。
それは、A運送会社で就職するときに、初任診断を受けたが、数日から数カ月で辞めてしまい、
B運送会社に再就職した、という場合で、最初の初任診断から、3年以内の再就職であれば、その診断の結果を提出すれば、足りるということです。
義務づけられている診断は4つ
初任診断
所属する運送事業者において、新たに運転者として採用される方が対象です。
適性診断
「適性診断」とは、初任診断や、自動車免許を持っていれば、どなたでも受けられる、一般診断などの各種診断の総称です。
特定診断1
一つ目は、死亡事故か重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こしたことがない方、二つ目は、軽傷事故を起こし、かつ、当該事故前の3年間に事故を起こした事がある方が対象です。
特定診断2
死亡事故か重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こした方が対象です。
任意で受ける診断もある
一般診断
自動車の普通免許以上をお持ちであれば、どなたでも受診することができます。
ドライバーの性格、運転態度、認知・処理機能、視覚機能などについて、心理及び生理の両面から個人の特性を把握し、安全運転に役立つアドバイスを記載した適性診断票を発行します。
個別診断
上述の事故惹起者に該当しない軽微事故惹起者の方が対象です。なお、この個別診断は、上述のヤマト・スタッフ・サプライ株式会社独自のものです。
気になる初任診断の内容は?
初任診断の内容としては、ハンドルタイプのコントローラーを使った診断で、動作の正確さ、判断及び動作のタイミング、注意の配分、視覚機能、安全態度及び危険感受性、についての検査をを行った後、
カウンセラーが、診断結果を基に事業用自動車の運転者としての自覚、事故の未然防止のための留意点等についてカウンセリング手法を用いた指導及び助言を行います。
初任診断を受けるための費用は?
初任診断の、受診料は、4,700円です。しかし、この費用は、運送会社にドライバーとして、就職しようとしている方が、支払う必要はありません。
初任診断を就職希望者に受けさせるのは、雇い入れる側の、運送会社の義務なので、その費用は、企業側が持つことになります。
診断結果が悪くてもあまり気にする必要はない
初任診断は、基本的には、採用されてから、受けます。普通は、企業側が、普段の業務の参考にするための診断なので、初任診断の結果があまりよくないからと言って、就職が取り消されたりはしません。
しかし、まれですが、初任診断でひどいランクや結果を出して、就職取消し、または、試用期間中で解雇といった話もありますから、採用の判断材料には、している企業もあるようです。
まとめ
運送会社にドライバーとして就職する際には、避けて通れない初任診断。採用の基準にする企業もあるようですが、これを機会にご自分の車の運転に対する適性を知って、今後の車の運転に、反映させてみてはいかがでしょうか。