レッカー車に同乗はさせてもらえる?レッカー移動のされる時の同乗について
突然やって来る車のトラブルは、場合によってはレッカー車での移動を余儀なくされる可能性もありますよね。そんな時に車はレッカー車で移動してもらえるけど、運転者や同乗者はどうしているのか気になったことはないでしょうか。
そこで今回は、もしものトラブルに備えてレッカー移動中の運転者や同乗者について、詳しくご紹介していきたいと思います。
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突然起きる車のトラブルや事故でのレッカー移動
毎日整備しているつもりであっても、いつトラブルが起こるかは誰にも予測できません。不具合が生じた時に自走できるのなら修理工場へ寄る事も可能かもしれませんが、いつも自走できるとは限らないものなのです。
例えば実際の経験をお話しすると、点検をお願いして戻ってきたその日にギアが抜けてしまって自走が困難になった事がありますが、万が一自走できないようなトラブルが発生した場合、レッカー車で工場へ移動しなくてはなりません。
もしも近場のルート配送であればそんなに問題にはならないかもしれませんが、遠方へ行っていた場合や時間帯によっては宿泊を余儀なくされる事だってあるでしょう。
その場合、宿泊する費用や会社までの交通費も必要になる事もあるのです。
基本的に同乗はNGだが…
レッカー車での車両の移動の際、レッカー車へ一緒に同乗して整備工場などへ行く事はできませんが、例外もありますのでご紹介いたします。
高速道路上でのトラブル
例えば高速道路でトラブルが発生してレッカー車での移動をする場合ですが、高速道路上でタクシーを呼んで乗っていく事は危険を伴います。時速100キロ近いスピードで走っている車と接触したら命の補償はありません。
こういう場合には例外として危険回避を行うために、レッカー車へ同乗させてくれる事はできます。
ですがそれも
- 高速道路を降りてタクシーを呼ぶ
- 公共の交通機関の乗り場などまで
と限られているので、結果的には交通費などの費用はかかってしまうのです。
公共交通機関のない場所でのトラブル
トラブルが起こった場所が山岳地帯であり、その地域には公共の交通機関が無いケースもあります。この場合も例外としてレッカー車に同乗させていただく事は可能となっています。
ですがやはり高速道路の例外と同じように、公共の交通機関がある場所まで同乗する事ができても、公共の交通機関が呼べる場所や乗れる場所まで出たら、そこからは降ろされて自力で戻ってこなくてはなりません。
したがって高速道路の例外同様に交通費の発生は覚悟しておく必要があります。
なぜ同乗が基本NGなのか
ではここでなぜレッカー車への同乗が許されないのかについてを、簡単に説明していきましょう。
乗中の事故トラブルの防止
レッカー車に同乗するのがいけない理由の一つが『移動中の事故』が起こる可能性がゼロではないという点です。
もしもレッカー車に同乗していてレッカー車が何らかの事故に巻き込まれてしまった場合、同乗していた方がケガをしてしまうと困るからです。
ケガの治療に必要な賠償を行う可能性が出るのですが、ロードサービスは任意保険の関係上十分な補償をする事はできません。
そのため
- 高速道路でのトラブル
- 交通機関の無い場所でのトラブル
以外では同乗が許されていないのです。
同乗が法律に抵触する可能性
ロードサービスは
- 車を移動する業務
- 直せる故障個所を修理する
などが業務です。もしもドライバーを同乗させるとなると、『旅客自動車運送事業』として許可を取っていないので、道路運送法違反になる可能性があるのです。
もしも法令違反となると会社としての信用問題になりかねません。こうした法令の問題に引っかかる可能性があるため、例外を除いてのドライバーの同乗は禁止となっているわけですね。これは仕方がない事なのです。
同乗者が多い場合はレッカー車に乗ることはできない
仕事でトラックに乗っている場合は大抵ドライバーは一人です。ですが例えば人を数名乗せて目的地へ行く場合もありますよね。
例えば派遣会社などがマイクロバスに乗って派遣先に数名乗せていく事は普通の事です。そんな時にトラブルがあってレッカー車を依頼する場合、全ての人をレッカー車に乗せる事は難しいでしょう。
それが高速道路であっても交通機関が無いところであっても同じです。乗せられても数名しか無理なのですね。この場合は一人が同乗してタクシーを拾って戻ってくるなどの措置をとる必要があります。
JAF会員なら同乗を求められる!
レッカー車で移動する場合には例外を除いてドライバーの同乗は許されていません。ですがJAFの場合はドライバーを乗せてくれます。といってもJAFは旅客自動車運送事業の許可を取っているわけではありません。
JAFの場合はあくまでも危険回避のためにドライバーも同乗して整備工場へ行くからで、乗せたからといって料金を取る事もないのです。
これはJAFという会社のポリシーのようなものなので、全てのレッカー車に当てはまる事ではないのです。
まとめ
今回は突然の車のトラブルによってレッカー車の利用をした場合、ドライバーはレッカー車に同乗する事ができない理由についてをご紹介いたしました。
基本的には自力で移動する必要がある事を頭に入れておくと良いでしょう。