トラックの安全運転で気をつけるポイントとは?オススメの書籍とマニュアル

   

トラックドライバーにとって最も重要なことは安全運転です。自動車で公道を走ることを業務として行っている者として、交通の秩序を乱すようなことがあってはいけません。

安全運転の基礎をしっかりと身につけて事故を未然に防ぐためには、全日本トラック協会が発行している「トラックドライバーのための安全運転の基礎知識」を参照するのが便利です。

今回は運転スキルの基本を学びたい方、振り返りたい方のために、全ト協のマニュアルの概要と、各項目の詳しい内容について紹介します。

全日本トラック協会のマニュアルについて

全日本トラック協会は2003年、「トラックドライバーのための安全運転の基礎知識」というマニュアルを発行しました。

このマニュアルは現在でも用いられていて、トラックドライバーに課せられた社会的責任である安全運転を業界として推進・実現するための指針となっています。

どのような内容となっているのか、まずは概要から見ていきましょう。

基礎知識から危険回避方法まで解説したマニュアル

全日本トラック協会が正式に発行しているマニュアルだけのことはあり、非常に広い範囲の知識がカバーされています。

運転資格や法定最高速度といった基礎知識の部分から、車高や死角といったトラックの特性スピードや車間距離などの運転にまつわる部分

さらには積み荷についてのことや、危険を回避するためにはどう運転すればよいのかという点まで詳細に解説されているのです。

ちなみに、マニュアルの分量は参考資料等を除いて51ページです。読破するまでに少なからぬ時間を要する厚さではありますが、目を通す価値は充分にある内容だと言えるでしょう。

これ一冊でほとんど完璧に学習できる

「トラックドライバーのための安全運転の基礎知識」というタイトルを見ればわかるとおり、このマニュアルはあくまで安全運転に関する基礎をまとめたものです。したがって、それほど理解の難しい内容は書かれていません。

たとえば「トラックの運転資格」という項目では、運転免許の種類とけん引免許についての基礎知識が1ページ目に書かれていて、2ページ目には車両に対応する免許の種類の一覧が図表として掲載されています。

このように、図表を使ってわかりやすく説明してくれるのも本マニュアルの特徴。すべての項目で必ず片側1ページが図表に割かれています。

それでいて前述したとおり、扱っている範囲はきわめて広くなっています。一冊読むだけで安全運転の基礎をマスターすることができる、優れたマニュアルであると言えます。

マニュアルの内容は?

「トラックドライバーのための安全運転の基礎知識」の概要は把握できましたよね。では、各項目には具体的にどんな内容が記されているのでしょうか。

マニュアルは全部で5つの項目に分かれていますので、一つ一つにスポットを当てて順番に見ていくことにしましょう。

トラックの基礎知識

安全運転を考えるうえでの大前提として、トラックにまつわる制度を知ることは大切です。

運転する車両に適合した免許を持っていなければそもそも運転自体が違法行為になってしまいますし、公道を走る際に遵守しなければならない法律についても知っていなくてはなりません。

というわけで、「トラックドライバーのための安全運転の基礎知識」ではこうした基礎知識を最初に解説しています。

  • トラックを運転するために必要な免許の種類
  • 特殊車両に分類される車種
  • 道路の種類別の法定最高速度

がこの項目で説明されています。

トラックの特性と運転

トラックで安全運転を行うためには、自分の乗っているトラックの特徴を掴むことが欠かせません。

トラックと普通車とでは車体の構造が異なるため運転感覚も違ってきますし、トラック同士であってもたとえば中型と大型とでは別物と言っても過言ではありません。

そこで、トラックの特徴について解説する項目が設けられています。

  • トラックの車高、車長、車幅からくる運転の難しさ
  • 車両構造から生じる死角
  • スピードを出したときにドライバーがどのような状態に置かれるか
  • 安全な速度と車間距離の関係

といったことが解説されています。

積み荷と運転

トラックは荷物を積んで走ることを目的として運用される車両であり、運送会社の業務もまさしく荷物を運ぶことです。したがって、運送のマニュアルを作るのであれば、そこには積み荷への言及が必ずあります。

もちろん、この「トラックドライバーのための安全運転の基礎知識」も例外ではありません。

過積載の悪影響や罰則について

  • 荷物を積む際に守らなければならない法律上の制約
  • 正しい積付けのしかた

といった内容がこの項目で語られています。トラックドライバーの仕事は運転だけではない、ということが最もよくわかる項目であると言えるでしょう。

危険を回避する運転方法

道路状況は周囲の地形や施設などによって決まってきますし、そのときの天候にも左右されます。そもそも危険が潜んでいる道もあれば、雨や凍結などによって一時的に危険が生じることもあるわけです。

この項目では、そうした危険に遭遇したときにどう対処すべきかが解説されています。

  • 路上で考えられる危険としてどういったものが考えられるか
  • 交差点通行時の注意点
  • トンネルや橋や踏切
  • 高速道路での注意点
  • 歩行者や自転車の行動特性に応じた運転方法

といった内容が盛り込まれています。

安全運転継続のための心得

最後のページに書かれているのが安全運転を続けていくための心得です。ページ数こそ最も少ないですが、ここまでの項目のまとめとも言える内容になっていますから、見方によっては最も大事な項目かもしれません。

心得は大きく2つのカテゴリに分かれます。

一つめは運転前の心得。事故の悲惨さへの認識や車両の点検といったことが挙げられています。

二つめは運転中の心得。法令を遵守することや譲り合いの気持ちを忘れないこと、「かもしれない運転」を心がけることなどが紹介されています。

まとめ

皆さん、いかがでしたか?安全運転はトラックドライバーに課せられた社会的責任であり、道路交通の秩序を維持するために欠かせないものです。

全日本トラック協会の発行しているマニュアルは安全運転の基礎知識を学ぶのに役に立つものですから、ぜひ活用してみてください。

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