トラック整備士の給料/平均年収は?いくらくらい賞与や月給をもらえる?
運送業界で活躍しているのはドライバーだけではありません。トラック整備士はなくてはならない存在です。そしてトラックの整備士を目指している方もいらっしゃるでしょう。
今回はトラックの整備士という仕事の内容、お給料などについてをわかりやすくお話していきましょう。
Contents
不足しているトラックの整備士
運送業界というとついついドライバーの方に目が向いてしまうかもしれませんが、花形ともいえるドライバーを支えているのがトラック整備士なのです。
ドライバーにしてみればトラックの修理や整備ができる整備士は本当にカッコいいと思うものです。
そんなトラック整備士として活躍している方が減ってきているという嘆かわしい話が出てきたのは、今に始まった事ではなく結構前からささやかれていた事でした。
年々トラック整備士が減少しているおかげで一般の車検場が満杯という状態を引き起こしたりもしています。
ちなみに平成28年度に調べた日本全国で活躍しているトラック整備士の数はおよそ33万人、それに比べてトラックのドライバーの数はその数十倍、数百倍です。
つまりそれだけの人数でトラックを整備し続けなくてはならないという事になるわけです。だから運送会社ではトラック整備士の確保や育成に力を注いでいるというわけなのです。
トラック整備士としての働き方
ここでは実際にトラック整備士がどんな働き方をしているのかをお話いたします。
大手ディーラー勤務
まずは大手ディーラーで勤務するというのがトラック整備士の働き方の一つです。
ディーラーではトラックの販売だけではなく、販売したトラックの整備を定期的に行っているので、トラック整備士の需要が非常に高いのが現状です。
ただ運送会社の都合に合わせた整備になる事が多いので、どうしても時間にシビアにならざるを得ないので大変だと感じる事が多いようです。
自社整備工場勤務
運送会社が独自で整備士を雇っているケースは非常に多いです。
自社トラックの整備を専門に行うのでディーラー勤めのような時間にシビアになるという事はありませんので、気持ち的には楽になるというのもあるかもしれません。
ですが自分が整備をしていてトラックに何かがあった場合、すべてが整備士の自己責任になってしまうところがあるのでプレッシャーを感じながら仕事をしている方も多いようです。
一般整備工場勤務
もう一つは一般整備工場でお勤めをするという働き方ですね。この働き方の場合はトラックの整備や修理だけではなく、普通車の整備や修理も行う必要があります。
トラックばかりではつまらないなんていう方には最適かもしれません。しかしながら普通車もトラックもやらなくてはならないとなると、とにかく仕事の量が多くなってしまうのが玉に瑕です。
気になるトラック整備士の給料について
恐らく一番気になるのがトラック整備士になったらどのくらいのお給料がもらえるのか?という点です。そこでトラック整備士の給料についてお話いたします。
平均年収
トラック整備士の平均的な年収ですが、手取りでおよそ340万円弱となっています。
この金額は手取り金額となっていて賞与なども含まれた金額となっています。意外と少ないと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ですがもちろん平均ですので中にはもっとたくさんもらっている人もいれば、逆にもっと少なくもらっているという方もいらっしゃいます。
他の業種と同じようにトラック整備士のお給料も多少の差が出てしまうものなのですね。
平均給与
平均的なお給料ですが、ひと月手取りで23.3万円ていどとなっています。この数字をみると「やっぱりトラック整備士って大変な割にお給料が安いんだな」なんて思われるかもしれません。
確かに平均的なお給料は少な目かもしれません。ですが実際に整備をしたり修理をしたりする時間が少ないケースがあるのも事実です。
全国的に足らないとは言っていても、事業所で専門で行っていると仕事が毎日びっしりあるわけではないので、ある程度の差は仕方がない事なのかもしれません。
賞与
賞与についてですが平均すると75.4万円となっているので、夏と冬に分けると給与の1.5か月分を年2回と考えて良いでしょう。
ボーナスの時期はサラリーマンが最も楽しみにしている時期ですからもう少しあったら嬉しいと思うかもしれません。
もちろんこちらの金額に関しても、お勤めしている企業によってはもっと高額になるケースもあるでしょう。一方で賞与がほとんどもらえないというトラック整備士の方もおられるのも事実です。
つまりトラック整備士として働いている全ての方が満足しているわけではないという事になります。
つまりこうした収入面の問題があるからトラック整備士になりたいと思う方が少なくなっている理由の一つなので、実は年々トラック整備士の収入は少しずつ改善されつつあるのです。
一般自動車整備士と比べると?
自動車整備士はトラック整備士でも一般自動車整備士でも持っている資格は同じです。
2級と1級があって1級を取得していれば当然ですができる事も多いですし、取得が難しい事もあって収入は高くなるものなのです。
ですが一般自動車整備士の場合は年収が500万を超える方もいらっしゃいますので、トラック整備士と比べると若干低いのが現実です。
どうしてなのか?これは相手が運送会社か一般の人なのかの違いなのかもしれません。
そしてこの差は過去にはもっと開きがあったのですが、現在はここまで差が縮んできている喜ばしい事でもあるのです。
もちろん今後もトラック整備士の働き方の改革が行われ、それに伴ってトラック整備士のお給料もアップしていくでしょう。
求人情報から見るトラック整備士の給料事情は?
では実際に働く企業によってどの程度お給料に違いが出てくるのかについてを簡単にお話いたします。
求人情報1(大手ディーラー)
大手ディーラーの代表でもあるスズキの整備士の求人を見てみると、月収21万~50万となっていますのでやはり大手ディーラーはお給料がアップしている事がわかります。
ところでこの給料の開きは何かというと、取得している資格の級です。
例えば2級の整備士の免許を取得している場合ですが、月額が23万~となっていますが1級となると桁が変わります。検査員資格保有者であれば50万円まで働きによって給料がアップします。
求人情報2(自社・一般整備工場)
自社の自動車整備士として活躍する場合、会社の規定にもよりますが初任給は15万円程度からのスタートとなり、最終的に28万円前後というのが一般的です。
大手ディーラーと比べると若干給料が安い気もします。
ちなみにトラック整備士をしている方の中には、普段は運転手として活躍していて必要に応じて整備士として活躍するという方もいらっしゃいますので、
決して満足ができる仕事量と給与があるわけではないというのが現状なのかもしれません。
物流量の増加で仕事も給料も増加傾向!
トラック整備士の仕事はきつくて給料が安くてというイメージが定着しているのは事実かもしれません。
ですがトラック業界にとってトラック整備士はなくてはならない存在です。さらに整備士の仕事と給料が釣り合わない事は業界でも浸透しています。
さらに物流は日本国内で最も需要が高く最も活躍している分野ですので、トラック整備士の重要性と給料の改善がこな割れ続けているのも事実です。
今後はもっと給料がアップしていく事が予想されます。事実ここ数年の間に年収が30万円以上もアップしているという実績があるのです。
しかもトラックは増え続けていきますし、新しい車両も増えていて整備のし甲斐を感じながら経験も詰めて、技術もどんどん工場していく事でしょう。
せっかく整備士の資格を持っているのならぜひその技術をトラック業界のために使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はトラック整備士の仕事の内容、そして気になるお給料について、さらにこれからトラック整備士の給料はアップし続けるという事をお話いたしました。
この記事がトラック整備士を目指している方のお役に立てれば幸いです。