トラック運転手の今後の将来性は?人手不足の現状と自動運転の未来
2018/08/14
「トラック運転手の将来性はあるのだろうか…」
「自動運転によってトラック運転手の仕事が奪われないか…」
と不安になっている方もいるかと思います。
しかし、現在でもトラック運転手は需要が高く人手不足に悩んでいる業界と言えます。
なぜ、トラック運転手は人手不足なのか、運送業界が伸びている理由とともに、今後のトラック運転手という仕事の将来性について解説します。
Contents
1.現在の物流業界の市場傾向とは?
運送業界(主にトラック)は、通信販売の増加、大地震後の復興復旧など以外にも様々な需要があり、この数年間は本当に需要が急増しております。また、今後もより通信販売の加速により市場は大きくなっていくことが予測されてます。
現在、トラックや鉄道、船舶などの物流業界の市場規模は約26兆円と言われており、その内の15兆円ほどがトラックによるものです。
実際に、トラック運転手の業界にも関わる倉庫動向を確認すると、物流事業者はスピーディーに荷物を届けるための施設や保管・流通加工機能を備えた物流施設をつくり対応をしています。
大型の物流施設をつくることにより、倉庫の数は全国で5万棟あったピーク時から12000棟ほどに減少しました。逆に大型施設が増加したことにより、総床面積は増加しています。
「総床面積が増えている=運ぶ物が増えている」ため、今後も物流業界全体として、市場は拡大していくでしょう。
2.人手不足に悩む物流業界の対策とは?
現在、様々な業界で人手不足と言われ、物流業界も同じく人手不足に悩んでいます。前述したとおり、市場は拡大していくためより人手は必要になってくることでしょう。
自動運転やドローンでの配送に期待する声も多いですが、法整備など含めて実現するのは当分先になることが予測されるため、まだまだ人の手が必要になります。
そのような物流業界において、人手不足への対策はどのようなことが必要になるでしょうか?
トラック運転手の人手不足の大きな問題点は下記2つです。
・過酷な職業というイメージ
・トラック運転手の高齢化
・過酷な職業というイメージ
一般的な感覚ですと、トラック運転手は過酷な職業だと思われるでしょう。
確かに一昔前は否めない部分もあったかと思います。ほぼ休み無しで、1日に10数時間も運転するなどという話しもありました。
大手運送会社の労働環境の改善なども進んでいることから、昔ほどの過酷さは激減しています。まだまだこれからという面もありますが、改善を進めるに従い、トラック運転手は過酷だという感覚も減っていくでしょう。
過酷さがないと認識されれば、決して悪くない収入を得られますので、高収入を求めた人材がトラック運転手になるケースも増えてくることが予測されます。
・トラック運転手の高齢化
もう一つの問題点は、トラック運転手の高齢化が進んでいることです。運送会社によっては、平均年齢が40歳以上といったケースも珍しくありません。
自動運転やドローン配送は、数年先までは実現が難しいことを踏まえると、若年層のトラック運転手の確保と継続率が重要になってきます。
若い方々が物流業界へ興味を持つまでは、人手不足は続くかもしれません。こちらもどれだけ若い方々へのアピールができるかが鍵と言われています。
まとめ:トラック運転手の将来性は明るいのでしょうか?
市場が伸びていくことは間違いないので、あとはトラック運転手のイメージと労働環境の改善次第で、将来性はとてもある職業なのは間違いないでしょう。
大手運送会社を中心に、運送料の値上げが進めば、通販サイトや荷主との力関係が変わっていき、労働環境の改善やトラック運転手の給料も上がっていくでしょう。
現在でも、運送会社によっては高い給与を出しても人が欲しい場合もあります。
現在の待遇や労働環境に不満が有る方は、転職をすることでより良い環境を手に入れることもできる可能性はありますので、将来性に期待しつつ、現在の環境を変えるための取り組みをしてみることをオススメします。