ダンプカーの最大積載量はどれくらい?大型(10t)などダンプの種類別にご紹介!
2019/06/11
ダンプカーで運搬する場合には、最大積載量に注意して過積載にならないように配慮が必要です。
今回はダンプカーの種類によって異なる最大積載量や免許の関係、最大積載量から実際にどのくらいの量を積めるのかを求める計算例などを詳しく紹介します。
ダンプカーの種類と最大積載量とは
ダンプカーのサイズの種類はいくつかあります。具体的には、大型、中型、小型ですね。それぞれの最大積載量は各メーカーや車種によって異なるため、一概には言えませんが、積載できる量の一例は以下の通りとなっています。
- 大型ダンプの最大積載量:9.5t程度
- 中型ダンプの最大積載量:3.5t程度
- 小型ダンプの最大積載量:2t程度
また、ダンプカーの種類をより細かく見ていくと、3点ダンプ、強化ダンプ、Lゲート付きダンプなど、さまざまあり、それぞれ性質が異なっています。
また、重ダンプと言われるものでない限り、公道を走ることが可能です。ただし、公道を走る場合は、最大積載量と車両総重量の両方をしっかり意識する必要があります。
【車両総重量の計算式】
ダンプカーの運転に必要な免許と最大積載量の関係
ダンプカーには多くの種類があり、最大積載量や車両総重量もいろいろです。そのため、所有する免許によっては、中型ダンプが運転できても大型ダンプは運転できないというケースが発生するのです。
そこで、運転免許と最大積載量・車両総重量の関係をご説明します。
最大積載量 | 車両総重量 | |
---|---|---|
普通免許で運転できる | 2t未満 | 3.5t未満 |
準中型免許で運転できる | 2t以上4.5t未満 | 3.5t以上7.5t未満 |
中型免許で運転できる | 4.5t以上6.5t未満 | 7.5t以上11t未満 |
大型免許で運転できる | 6.5t以上 | 11t以上 |
ただし、普通免許と準中型免許については18歳以上から取得できるものの、中型免許は20歳以上、大型免許にいたっては21歳以上でなければなりません。他にも取得にあたっての条件はありますので、その辺りもきちんと把握することが重要です。
ダンプカーで砂を運搬する場合の計算例
ダンプカーで砂を運搬するケースがありますが、どのような性質の砂なのかによって比重が異なります。乾燥している砂の比重については1.9ですので、「1.9×縦×横×高さが各1m」のいわゆる1立米程度であれば、基本的に2tダンプで運搬可能です。
ただし、砂を普通に運ぶと飛散する可能性がありますので、多少の水をかけた上で積むケースが多いです。したがって、もう少し少量を積むくらいがいいでしょう。基本的に、何を運搬するのかによって比重が異なるという点は踏まえておくことが大切です。
過積載の恐怖!最大積載量を厳守すべき理由
過積載になった瞬間に走行不能になるわけではないため、「意外といけるじゃん!」という軽い気持ちで走行してしまう人もいるでしょう。しかし、過積載は法律違反であり、やってはいけないことです。もちろん罰則規定も定められています。
具体的には、違反点数、罰金、懲役などが挙げられます。仮に事故を起こさなかったとしても、過積載というだけで罰則対象になりますので、注意しなくてはなりません。
過積載が原因となって死亡事故につながるケースもありますし、仮に道路を損傷させただけでも、損害賠償の請求を受ける可能性があります。したがって、過積載にならないように意識しながら業務を行いましょう。
また、過積載の責任の所在がドライバーだけにあるかというと、そうとは限りません。過積載を指示した事業者にも責任がいきますし、過積載を承知の上で荷物の引き渡し等を行った荷主に対しても責任がいきます。