コンビニ配送ドライバーの仕事はきつい?先輩の口コミから検証
2021/02/26
コンビニルート配送ドライバーの仕事はきついと聞きますが、実際にどれくらいきつい業務なのかいまいち分かっていない方も多いのでは?
転職を考えるにあたっても、仕事のきつさがどれくらいかは知っておきたいですよね。そこで、口コミなども元に、コンビニ配送ドライバーの仕事はきついのかを調べてみました。
Contents
コンビニ配送といっても運送会社はそれぞれ
コンビニ配送業務は、物流センターで仕分けられた商品をコンビニの各店舗に配送する仕事となります。コンビニは冷蔵品、冷凍品、パン、雑貨や飲料など、様々な商品を取り扱っているため、運送会社もそれぞれ異なります。
そのため、配送時間も早朝勤務があれば、深夜に配送するシフトがあったりと勤務時間も会社によって大きく違います。
コンビニ配送ドライバーはきつい?
運送業というときついという印象を受けると思います。そこでコンビニ配送ドライバーはきついの?という疑問の迫ります。
実際に働いている人・働いたことがある人の口コミ
実際にコンビニ配送ドライバーをしていた先輩の口コミは以下の通りになります。
・早く上がっても日給は同じ!
・配送は頭も体も使う
・少しでも商品に傷がつくと自腹買取になる
・配送ドライバーという仕事のブラック化は深刻
口コミを見てみると仕事内容は簡単に見えますが、実は検品などの細かい業務が多く、覚えるまでが大変だということがわかります。さらにトラックを使い商品を運ぶため、責任は大きくのしかかってくる仕事だということもわかります。
ですが、一度仕事に慣れると自分のペースでできるため、要領がいい人であれば仕事を早く終わらせることもできるとも考えられますね。
コンビニで実際に働いたことのあるドライバーが、コンビニ配送のきついところを解説しているYouTube動画をご紹介します。
【コンビニ配送の仕事】悪い点5つを元コンビニ配送員が語る!!【運送業未経験者必見】
こちらの動画ではコンビニ配送の経験があるドライバーがコンビニ配送のリアルについて解説しています。コンビニ配送のきついところとしては、体力が必要であることや規則が厳しいことをあげています。手積み手降ろしの場合、夏は飲料が多くなるので大変だったり、大手だと運転データまで見られるほど規則に厳しかったりすることが大変みたいですね。コンビニ配送は深夜配送であることが多く、生活が昼夜逆転してしまうこともデメリットとしてあげています。
それ以外だと、コースに当たり外れがあることや、意外にコミュニケーションが必要であることもコンビニ配送のデメリットになり得ると話しています。コンビニ配送は店員とのやりとりが多く、極力コミュニケーションを取らずに仕事をしたいドライバーには不向きかもしれません。
【大型トラック地場配送VSコンビニ配送】給料とキツさ対決!意外と・・・
こちらの動画では、コンビニ配送と大型トラック地場配送を比較解説しており、どちらの方がきついかについて話しています。給料はやはり大型の方が高いですが、コンビニ配送が総支給29万円(手取り24万円)なのに対し、大型地場配送は総支給30万円(手取り25万円)とそこまで大差がないようです。地場配送であれば大型トラックでも中型トラックでもあまり変わらないようですね。
同じバラ積みバラ降ろしの場合、大型地場とコンビニ配送でどちらの方が体力的にきついかについては、意外にもコンビニ配送の方がきついと話しています。大型トラックは10tの荷物を運びますが、一回降ろせば終わりなので運転している時間の方が長いです。一方で、コンビニ配送は量が少ない代わりに何回も降ろさないといけません。現場で荷降ろしする時間の方が長いため、大型トラックでバラ降ろしするよりも大変なようです。
【独身41歳フリーター】コンビニ配送1ヶ月やった感想【トラック運転手】
コンビニ配送を1ヶ月経験した人が、コンビニ配送の楽なところときついところを説明している動画です。コンビニ配送はルートによって大変さが変わることが多いですが、この方は比較的楽なルートを担当しているようです。事務所を出発したらあとは決まったことをやるだけで、時間に追われることもないと話しています。
この方の唯一の不満は、コンビニによって店員の態度の差が激しいことです。対応が良いコンビニもあれば、大きな声で挨拶しているのに無視されたり、空のケースを整理しておいてくれなかったりするところもあるようです。
きついと感じる人がいる理由
コンビニ配送業がきついと言われている理由は力仕事が多いということではなく、決まったルートを決まった時間に届けないといけないという時間的なプレッシャーが大きいことでしょう。また、ドライバーという職種のため、毎朝出勤前にアルコールチェックがあるため、お酒をセーブしなければいけないことや、事故や配送品の破損は自己負担になることがきついと言われる原因で
はないでしょうか。
そのため、引越し業務などの体力勝負のドライバーよりは楽ではあるものの、プレッシャーなど、精神的な負担はあるため、決して楽な仕事ではありません。
会社や運ぶ商品によってきつさが変わる
コンビニ配送といっても会社によって運ぶ商品の重さや量が違うため、会社選びは慎重に行いましょう。コンビニ配送のきついポイントは下記のようなものがあるので、面接時に確認することをオススメします。
<体力を使うため体を痛めるリスクがある>
まず、コンビニ配送は体力を使う仕事です。腰を痛めるリスクもあるでしょう。例えばドリンクといった飲料系の商品の配送となると、大量のペットボトルが入った段ボールを運ぶことになるため、力仕事になる場合があります。さらに惣菜などの日配品は便数が多くなり、何度も配送することになる可能性も。
そのため、自分が受ける会社が何の商品を取り扱っているのかを確認しておくことをおすすめします。
<拘束時間が長いと14時間にまで及ぶ>
コンビニ配送は拘束時間が長い仕事です。短くても10時間、長いところだと14時間の拘束時間になります。平均の拘束時間は12時間程度だと思っておいてください。コンビニ配送は力仕事だけでなく、長時間の労働をこなす体力も必要になる仕事なのです。ただし、残業が多い会社はその分残業代も高くなるためコンビニ配送の中でも高給で、体力に自信がある方にはオススメですよ。残業をこなせばコンビニ配送で手取り30万近くを狙うことも可能です。
<勤務時間が深夜や早朝の時間帯>
お客さんがたくさんいる時間に納品をすると迷惑になるため、コンビニ配送はどうしても早朝や深夜など中途半端な時間になってしまいます。朝の4時スタートだったり、夜の23時スタートだったりと、生活リズムが崩れてしまう時間帯に仕事をすることになります。寝る時間帯にあまりこだわらない人にとっては問題ないですが、家族がいたり、仕事終わりの時間を友人と過ごしたい人にとっては難しい仕事かもしれません。
<雨や雪など悪天候でも休めない>
コンビニ配送は雨や雪でも休みになることはありません。例え台風であっても、時間通りにコンビニに納品しないといけないのです。実際に大雨の中で納品しているトラック運転手を見かけたことがあるのではないでしょうか。さらに、当たり前ですが商品を濡らしたり傷つけることはできないため、あまりに豪雨の場合は雨が弱まるまでトラックの中で待機する場合もあり、納品が時間ギリギリになってしまうこともあります。
<店員さんと相性が合わないことがある>
コンビニ店員とコミュニケーションを取ることが多いコンビニ配送ですが、時に相性が合わない店員に当たってしまうことがあります。怒鳴ったり無視したりという失礼な態度を取る店員もいますし、細かいこだわりがある人だと置き場所を少し間違えただけで怒ってくる人もいます。そんな店員にいちいち苛立っていてはキリがないので、嫌な人に当たっても「相手も忙しいからしょうがない」と心を広く持つことが大切です。
<駅近のコンビニは納品が大変>
同じコンビニでも、人が少ないコンビニと駅近のコンビニでは納品の大変さが全く異なります。コンビニ配送はお客さんの入り口と同じところから入り、お客さんがいる中で邪魔にならないように納品しないといけないため、人が多い駅近店舗への納品は通常の数倍は気を遣います。さらに、駅近の店舗に限って昼間の納品であることが多く、深夜の納品を申し出ても断られてしまうようです。駅近の店舗に当たった場合は根気強さが必要になりそうですね。
<お店によって納品方法が変わる>
コンビニ配送の難しいところは、店舗によって納品方法が異なることです。納品物を棚の前に置くだけのお店もあれば、バックヤードに入れるお店もあります。ケースを床に直置きしてもOKなお店もあれば、必ず台車に載せないといけないお店もあります。何店舗も担当する場合はこのような細かい違いを覚えておく必要があるため、慣れるまでは大変です。間違えるとクレームに繋がったり、その場で店員に怒られることもあるでしょう。
<GWなどの連休に休めない>
コンビニは365日営業しているため、世間は休みの時でもコンビニ配送は休むことができません。そのため、コンビニ配送ドライバーはみんなが休んでいる時にも仕事があり、長期連休を取ることが難しい仕事です。日曜日に出勤だったり、正月も働いたりすることが当たり前です。その代わり別の日に代休を取れるため、中にはお店が空いている時に休める方がありがたいという人もいるようです。休みの時期にこだわらない人にとっては、みんなが休みの時に休めなくても特に問題はなさそうですね。
<事故のペナルティが大きい>
トラック運転手は事故と隣り合わせの仕事です。特にコンビニ配送の場合は、事故を起こした日は納品ができず店舗に迷惑がかかる上に、会社にも損害費用がかかります。ドライバーが損害額を負担することはほぼないですが、自宅謹慎などのペナルティがあり、給料をもらえない期間が発生してしまいます。ドライバーは走った分だけ稼げる仕事なので、このようなペナルティは辛いですよね。コンビニ配送運転手は事故に人一倍注意しなければいけません。
<基本給が安い会社が多い>
コンビニ配送の給料は運送会社によって異なりますが、拘束時間の割には基本給が低めであることが多いです。その代わり残業代が多かったり深夜手当がついたりするため、実際の給料はそこまで低くなく、手取り25万円前後が相場です。残業をいっぱいして稼ぎたいという人にはオススメですが、極力残業をしたくないという人は残業ありきの給料に不満を感じてしまうかもしれません。中には日給制の会社もあるため、会社選びの際は給与形態を確認しましょう。
きついだけじゃない!コンビニ配送業の良いところは?
コンビニ配送業も当然いいところは存在します。主に下記のようなメリットがあるでしょう。
<シンプルなルーティンワーク>
まず、基本的に一人一台で配送業務を行うため、自分のペースで仕事ができ、人間関係のトラブルもほとんどありません。さらに、毎日同じお店を配送して回るため、一度仕事を覚えてしまうと、あとは繰り返しのルーティーンワークとなり、さほど難しい仕事ではありません。
また、配送というと力仕事というイメージですが、荷物は全て台車に積んで運ぶため、さほど大きな力は必要ありません。
<同僚や上司に気を遣う必要がない>
コンビニ配送の魅力は人間関係のストレスがないことです。例え嫌な人がいたとしても、事務所を出発してしまえば顔を合わせることはありません。上司からのプレッシャーがなく、他のドライバーが問題を起こしても自分に影響はなく、一人で自由に仕事することができます。サラリーマン出身のドライバーの中には、人間関係に悩まないことを魅力に感じたという人も多いはず。さらに運転中は音楽を聴いたりハンズフリーイヤホンで通話したりと自由に過ごすことができるため、誰にも気を遣わずに過ごすことができます。
<体が鍛えられ体力が付く>
体力を使うことはコンビニ配送の大変なところでもありますが、メリットとして捉えることもできます。運動不足の社会人がお金を払ってジムに通う中、コンビニ配送ドライバーは仕事として運動ができると考えると、健康的な仕事だと言えますよね。実際に、コンビニ配送を始めてから痩せた/筋力がついたというドライバーは多いです。
<休日は仕事のことを考えずに済む>
コンビニ配送ドライバーは休日に仕事のことを考えたり、仕事を家に持って帰るということがないので、仕事と休みのメリハリがある仕事です。せっかくの休日も結局仕事をしてしまうという人は多いですが、コンビニ配送はそれがないのが魅力ですよね。休日を思い切り楽しめるのはコンビニ配送運転手になるメリットと言えるでしょう。
<コンビニ配送経験者は転職で優遇される>
コンビニ配送は覚えることが多かったり、体力が必要だったり、規則が厳しかったりと、ドライバー職の中でも難易度の高い仕事です。そのため、コンビニ配送を数年経験しておけば、別のドライバー職に転職しやすくなります。履歴書にコンビニ配送の経験があると優遇され、自分の希望する条件の会社から内定をもらいやすくなるでしょう。長くドライバーをやっていきたいという方は、20代・30代で一度はコンビニ配送に挑戦してみることをオススメします。
コンビニ配送の1日の流れ
コンビニ配送の1日の流れは、深夜であっても日中であってもほぼ同じ流れです。今回はこちらの動画を参考に解説していきます。
【コンビニ配送の仕事】1日の流れ&積込等を解説【図面付】元コンビニ配送員がリアルに話す!!
1. 出社・点呼・点検
出社したらアルコールチェックとタイヤの空気圧やボルトの緩み、ブレーキ液のチェックなどの車両点検を行います。トラック運転手は事故厳禁であるため、日常点検も徹底しています。
2. デジタコ・ドラレコにカードを差し込み積み地へ出発
点呼が終わったら積み地(センターなど)に向かいます。事務所と積み地は別の場所であることがほとんどで、1時間ほどかかる場合もあれば事務所の近くの場合もあります。出社から積み地に着くまで大体1〜2時間はかかります。
3. 伝票に沿って荷積み
積み地ではその日積むものがずらっと並んでおり、商品に間違いがないか注意しながら荷積みしていきます。商品チェックは面倒くさい作業ですが、出発してから間違いに気づいても遅いため、数や内容に間違いがないかを入念に確認します。荷物の種類が多い場合は、重いものから順に積んでいくなど、積み方にも工夫が必要です。
4. 朝礼・連絡事項共有
荷積みが終わり、ドライバーが揃ったタイミングで朝礼を行います。注意事項や連絡事項を共有し、そのまま出発します。
5. 荷物を積んだトラックで納品先へ出発
出発したらあとは納品するだけです。3〜4件の場合もあれば10件以上回ることもあり、配送件数は会社によって異なります。配送時間はおおよそ8時間ほどです。
6. 空のトラックで事務所へ戻り最終点呼・退社
最後にもう一度点呼を行い、業務終了となります。
コンビニ配送業で働くために知っておきたいこと
コンビニ配送ドライバーでで働くために知っておきたいことをご紹介します。
コンビニ配送ドライバーに必要な資格
ほとんどのトラックは2トントラックを使用するため、「普通第1種免許」は必須と言えるでしょう。さらに会社のトラックによってMT(マニュアルトランスミッション)の車両もあるため、できればMT免許を所持しておくといいでしょう。
また、仕事内容によっては荷物の積み降ろし作業はフォークリフトで行うこともあるため、「フォークリフト運転技能講習修了証」は取得しておくことをおすすめします。
失敗しない配送会社の選び方
配送業者も様々で、会社の勤務条件も大きく変わります。そこで配送会社を選ぶ際は、会社のホームページなどで、取り扱っている商品を確認しておくことをおすすめします。できれば実際に配送しているトラックなども確認しておき、トラックがしっかりと清掃されているかどうかも確認しておきましょう。
なぜなら、毎日運転することになるものはきちんとしたものを使わないと仕事へのモチベーションに関わるからです。どうしても自分で選べない時は、転職エージェントなどのサービスを利用するのも良いでしょう。
コンビニ配送ドライバーの気になるQ&A
コンビニ配送ドライバーについての気になる質問にお答えします。
女性でも働けるの?
もちろん女性ドライバーも多数活躍しています。トラックも小さく、街中を主に走り回るため、きめ細かい運転ができる女性にも向いている職業とも言えます。そのため、体力に自信があり、運転が好きという人は女性であっても何も問題はありません。
繁忙期はあるの?
基本的に毎日決まった時間に決まった商品を配送するため、繁忙期などはありません。ただ、日配品などといった惣菜関係の商品は「節分の時期はお寿司の配送量が増える」など、イベントで一気に発注数が増え、商品の量が増えることがあります。
年齢層はどれくらいなの?
おもに20代~40代、50代と幅広い年齢の人が働いていますが、中には60、70代の方も現役で活躍しています。これは、ドライバー業全体が人手不足なことが多いでしょう。
さらにコンビニ配送は決まったルートを配送するルーティーン作業となるため、同業種に勤めていた経験がある人は高齢であっても体力があれば仕事を続けることができます。そのため、運転スキルがあれば転職するチャンスが大きい職種とも言えるでしょう。
まとめ
コンビニ配送ドライバーは一見簡単そうな仕事でも、覚えることが多く、トラックのドライバーという業種のため、社会的な責任感も大きく大変な仕事であることには変わりません。しかし、自分の働き方次第で仕事を早く終わらせることができたりと、やりがいがある仕事でもあります。
さらに運転免許があれば比較的転職しやすい業種のため、ドライバー業として一度経験してみてもいいかもしれませんね。