西濃運輸の残業時間は何時間くらいが平均?残業代は支給されるの?
一般的に運送業界は残業が多いと言われています。私も南東北福山通運の某中核支店に事務員として約10年間務めたので肌で感じていました。
事務員としては「サービス残業」はありませんでしたが、セールスドライバーたちはサービス残業が当たり前で、近年は政府の方針で「働き方改革」が提唱され、会社側としても余計な残業をさせるまいとして取り締まりが厳しくなっていました。
そのため、逆に会社に申告できないサービス残業が増えているように思いました。
さて、西濃運輸を就職先にと活動していらっしゃる方もいると思います。そこで、そうした西濃運輸就職希望者の方向けに、西濃運輸では残業時間がどのくらいなのかについて体験談などに基づき詳しく紹介します。
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西濃運輸は残業時間がどのくらいあるの?
西濃運輸の残業時間については、閑散期・繁忙期などの時期や、地方や首都圏・大都市などの地域によって状況が異なるようですが、1カ月あたり平均約45時間程度のようです。
公式ホームページの求人案内にも、明確な残業時間は記載されていませんが「残業あり」となっています。
西濃運輸の勤務時間帯
西濃運輸の勤務時間は、担当業務や地域によって異なります。
例えば、配達や集荷をするセールスドライバーは、定時が朝8時から夕方17時20分で、長距離を走る路線常務と呼ばれる大型ドライバーは、定時が夕方17時から深夜2時などになります。
実際には、この定時の始業時間より早く出勤しなければならなかったり、仕事が定時までに終わらず定時の終業時間よりも遅く帰宅となり残業となる場合もあります。
残業は地方よりも支店が多い
西濃運輸は、全国に支店・営業所がありますが、残業時間も地域によって変わってくるようです。
首都圏や大都市周辺などの大きな支店では、取り扱う荷物も多いので残業時間も多く22時以降に帰宅する方も少なくないようです。
一方、地方の小さな営業所などでは、首都圏や大都市の支店に比べれば、取り扱う荷物の量も少なく残業時間も少ないようです。
繁忙期は残業時間が長くなりやすい
西濃運輸での残業時間については、上記のように、地域にもよりますが、時期によっても異なります。
- ゴールデンウィーク前の4月下旬
- お盆前の7月~8月上旬
- 年末年始の前の12月
などは、長期の休みを取る企業も多く、取り扱う荷物の量も増え繁忙期となり残業時間も増えます。それ以外の閑散期は、繁忙期に比べれば残業時間も少なくなります。
西濃運輸の残業に関する課題とは?
西濃運輸では、しばらく前まで「サービス残業は当たり前」といった考えが蔓延していたようです。
タイムカード導入が、ここ1年ぐらい前だったという方もいました。配達や集荷をするセールスドライバーはもちろん、事務員についてもサービス残業をしていたいう方もいました。
冒頭でも述べましたが、私は約10年間にわたって南東北福山通運の某中核支店に、事務員として勤めていました。事務員は、サービス残業はなかったのでこれには驚きです。
私は職場結婚で、主人はいまだに南東北福山通運の某中核支店に総合職として勤めているので、特にここ数年は政府の「働き方改革」という方針もあり、徐々にサービス残業を減らしていく取り組みは大手運送会社を中心に進んでいくことかと思います。
西濃運輸は残業が多すぎて問題があった!
西濃運輸では、過去に過労による自殺が労災認定されていたことがありました。
以下は、エキサイトニュースの引用です。
西濃運輸(岐阜県大垣市)の神奈川県内の支店に勤務していた男性(当時23歳)が自殺したのは、サービス残業の強要などによる過労が原因だとして、男性の両親が11月8日、同社に慰謝料や時間外労働の未払い金など計8123万円の支払いを求めて、横浜地裁に提訴した。
訴状によると、男性は07年3月に入社し、荷物管理や顧客のクレーム対応などを担当。恒常的にサービス残業をさせられストレスがたまった。09年11月以降、退職届を3度提出したが会社側は受理しなかった。
こういった事態を受け、また政府の「働き方改革」の方針を受け、西濃運輸では会社として従業員が働きやすい環境づくりに取り組んできたようです。
西濃運輸の社員から寄せられた口コミからわかる残業の実態
ドライバーとして、西濃運輸に就職した方の声には、
- 「勤務時間は配属先のグループにもよるが、平均的に13時間の勤務とそれ以降はサービス残業」
- 「残業時間が100時間を超える月が年間通してほとんどで、残業代も30~40時間程度しか付かずほぼサービス残業」
といったものも見られます。
そして、路線乗務つまり大型ドライバーの声では、
「勤務時間が担当するルートで完全に固定されているため、残業代の概念が実質ない。ほとんどの社員が2時間程度早出で勤務しているため、実質的な拘束時間は業界でもトップクラスに長い。
慣れるまでは、睡眠時間が確保できなくて、運転中に朦朧とすることもしばしばある。会社側は、是正しようと動いているが、いかんせん古くから今のシステムで営業し、それなりに上手くいっているため強気な改革はできていない。
西濃運輸に路線で入社して挫折する人の大半は、この拘束時間の長さが原因かと思われる。昨今、政府主導で、働き方改革がクローズアップされているので、1~2年後には制度が大きく変わっているだろう要素」
引用:カイシャの評判
といったものも、みられます。
まとめ
西濃運輸では、配達や集荷をするドライバーも長距離を走る路線常務と呼ばれる大型ドライバーもまた事務員も、どの職種でも残業はあります。
上記でも新聞記事を紹介しましたが、残業が原因の過労による自殺が労災と認められるなどの問題が明るみに出たこともあり、問題改善に向けて働き方改革を実行しようと、西濃運輸の会社側でも様々な対策を講じています。
人員を増やしたりして残業時間を少なくしたりしています。このように、会社側も社員が働きやすい環境を整える努力をしています。