フォークリフトの免許は履歴書でどう書けばいい?資格の書き方について解説!
履歴書には所有している資格があればできるだけ多く書くと有利ですが、フォークリフト免許はどのように記載するべきなのか、志望動機などと合わせて履歴書の正しい書き方を紹介します。
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トラックドライバーは履歴書にフォークリフト免許があると有利!
フォークリフトは建設現場、倉庫、工場、運送業界などで幅広く使用されている荷物の運搬車両です。
その使用場所は非常に多く、トラックドライバーがこの資格を持っていると荷物の積み下ろしを自分でできるようになるために非常に重宝されることとなります。履歴書の免許・資格欄に書くことができればかなり有利になるでしょう。
トラックドライバー志望ならフォークリフト免許を取得しておくべき?
無免許でのフォークリフトの運転は違法行為になります。これには法的な根拠があります。積載荷重1トン未満の場合、「事業者は、特別教育を行わなければならない」(安衛法第59条第3項)、
積載荷重1トン以上の場合、「事業者は、技能講習修了者など有資格者でなければ業務に就かせてはならない」(同第61条第1項)となっています。
つまりどのような業界、現場でもフォークリフトを運転するには資格が必要となるのです。講習を受ける場所や持っている資格などによって必要になる金額などは変わってきますが、ここでは平均的な日数や費用を紹介していきます。
- 「特別教育」の場合
学科講習6時間
実技講習6時間
必要費用15000円前後 - 「運転技能講習」の場合
学科講習11時間
実技講習24時間
必要費用2~4万円前後
となっています。トラックドライバーは運転だけしていれば良いというわけではありません。工場や倉庫によっては自分で積み降ろしをするということもあります。
もちろん免許や資格を持っていなければ、担当の人にやってもらうことになりますが、時間がかかってしまうこともあります。ドライバーが資格を持っていればそれだけスムーズに進めることができるのです。
またこうして取得した資格は作業を行う際に常備していなければいけません。このあたりは自動車の免許などと同様で「取得した」というだけでは駄目なのです。作業時には必ず携帯するようにしておきましょう。
フォークリフト免許の有無は履歴書にどう書くべき?
これらの特別教育や技能講習を受けて修了した場合でも履歴書に「フォークリフト運転免許」と書いてはいけません。
履歴書に書く際には資格の正式名称を書かなければいけないのです。ここではそれぞれの正式名称を紹介していきます。
フォークリフト免許の正式名称とは
積載荷重1トン以上のフォークリフトを運転する場合は、「フォークリフト運転技能講習」を受ける必要があります。
そして試験を受けて合格すれば資格を得ることができるのですが、その際に与えられるのは「免許」ではなく「修了証」です。
これは自動車の免許は国土交通省が管理しているのに対して、フォークリフトの資格は厚生労働省が管理し、労働安全衛生法によって規定されているものだからです。
そのためフォークリフトの運転資格を持っている場合は「フォークリフト運転技能講習修了証 取得」と書くのが正しいのです。
1t未満の書き方
1トン未満の小型フォークリフトの運転資格を持っている場合も小型フォークリフト免許、などと書いてはいけません。こちらの場合は「小型フォークリフト特別教育 修了」というのが正しい書き方になります。
ただし、建設現場や配送先で積み降ろしをする荷物が常に1トン未満であるということはありません。そのため実際にはこの小型フォークリフトの運転資格を持っていてもそれほど有利になるということはありません。
ただし、この運転資格を持っているとフォークリフト運転技能講習を受ける際に費用や日数の面で有利になります。できれば運転技能講習も受けるようにしましょう。
フォークリフト以外に記載するべき免許とは
どういった仕事をしたいかによって持っていると有利になる免許や資格は違ってきます。純粋にトラックドライバーとして勤務したいということであれば「大型自動車免許」や「大型特殊自動車免許」が必要になります。
トレーラーなどのドライバーを考えているのであれば「牽引免許」や「危険物取扱」の資格が役に立ちます。特にガソリンなどを運ぶことができるようになる危険物取扱の資格は持っていると仕事の幅が広がります。
積み降ろしも自分でできるようにするということであれば「玉掛け技能講習」「フォークリフト技能講習」を受けて修了しているとかなり有利になります。
人を乗せて運ぶタクシーやバスのような仕事であれば「二種免許」が必要になってきます。単純にドライバーと言っても長距離、ルート配送、物流業界、建築業界など仕事は幅広くあります。
もちろん多くの免許や資格を持っている方が有利になることは間違いがありません。こういった免許や資格を取得できる機会があるのであれば積極的に取得していきましょう。
持っていると就職や転職に有利になるだけでなく、給与面にも大きく影響してきます。
フォークリフト免許を活かせる履歴書の志望動機例
就職や転職をするときは学歴よりも「持っている免許や資格」「志望動機ややる気」が重視されます。ここではフォークリフト免許を取得していることをアピールして履歴書の志望動機を書く方法を紹介していきます。
まず、就職や転職、特に転職の場合は免許や資格の欄は非常に重要になってきます。企業としては「即戦力」かどうかを見極めることができるからです。
そこでフォークリフトの運転資格を持っているということは大きな武器になります。それを利用して志望動機をアピールしていきましょう。
例えば物流業界でトラックへの荷物の積み降ろしでフォークリフトは必要不可欠です。運転資格を持っていれば、荷物を運搬管理、積み降ろしまでが非常にスムーズにできることになりますので「倉庫」で働く場合に有利になります。
この場合は「荷物の数量の管理」「荷物を傷つけない」「迅速に積み降ろしができる」ということを自分のセールスポイントとして書くのが良いでしょう。
もちろんトラックのドライバーとして働く場合も同様です。荷物の積み降ろしを行っている倉庫などでは人員の関係もあって順番を待たされることがあります。
そんなときにフォークリフトの運転資格を持っていれば、はっきり間違いない荷物を自分で積み降ろしすることもできるのです。
もちろん工場や倉庫側の許可があってのことですが、これができれば仕事はかなりスムーズに進めることができます。これをアピールするのも良いでしょう。
フォークリフトの運転資格の他にも玉掛けや危険物取扱などの免許資格を持っている場合はそれらも合わせて「色々とできる」ということをアピールし、やる気があるんだということを志望動機につなげていけば理想的です。
まとめ
建築業界や物流業界は現在「高齢化」「人手不足」が問題になっている業界です。そのため作業に従事できる人の数にも制限がかかっており、一人の人が色々な作業ができるということが求められています。
そんな時に必要になるのが「免許」「資格」「技術」です。これらのものは持っていると仕事の幅が大きく広がります。
履歴書の免許資格欄に書くことで就職や転職もしやすくなりますし、持っている免許や資格によっては「資格手当」という形で給与に反映される場合もあります。
「フォークリフトの運転資格」のような資格は業界をまたいで使用することが多く、持っているとどこでも重宝されます。申請手続きによっては補助金が出ることもありますので、取れる機会があればぜひ取得しておきましょう。