パレットへの荷物の積み方のコツは?荷崩れしない積み方をご紹介!

   

荷物を載せて運ぶ台としておなじみのパレット。パレットがないとトラックへの荷役や倉庫、工場での作業が滞ってしまいますから、物流の現場では必須のアイテムと言っても過言ではありません。

しかし一方で、荷崩れによる事故の被害が後を絶たないという側面も。どうすれば荷崩れを起こさない積み方ができるのでしょうか?

パレットに荷物を積み上げるときの注意点

パレットに荷物を積むときに押さえておくべきポイントを紹介します。

高く積み上げるときは荷物によって積み方をわける

パレットに荷物を積みつけることを、物流業界の用語でパレタイズといいます。

パレタイズを行う場合は、荷物の形状や特性によって積み方を分けることが基本となります。

荷物の形状はどんなものが考えられるでしょうか。まず、段ボール箱や折り畳みコンテナ、一斗缶といったような箱形の荷物がありますね。

それから、原料や廃材を袋に詰めたもの。袋は紙袋やポリ袋、フレコンバッグなど、様々な材質や大きさがあり得ます。

また、ペール缶やドラム缶などの円筒形状の荷物もあります。これらの形状に合わせた積み方をしてやることが重要になってきます。

荷崩れしにくい積み方とは?

倉庫の平面のスペースは限られています。一方で天井までのスペースをがら空きにしていては空間の無駄になってしまいますから、ある程度まではパレットを高く積むことも、

倉庫の保管効率をアップさせるためには必要になってきます。したがって、積む荷物の形状に合わせて、より荷崩れしにくい積み方でパレタイズしなくてはいけません。

パレットの積み方!

荷物の形状に合わせてパレタイズすることが事故を防ぐコツであることは分かりました。ここからは、具体的にどのように積んでいけばいいのかを見ていきましょう。

ブロック積み

一番ポピュラーなのは、ブロック積みと呼ばれる積み方。段ボールや折り畳みコンテナなど、箱状の荷物をパレタイズする際に使われる方法です。

荷物を全て同一の方向に並べ、段ごとの配列も同じに揃える積み方ですね。コンクリートブロックの塀をイメージしていただければ理解しやすいかと思います。

最も簡単な積み方ですが、それだけに荷崩れを起こしやすいため、パレタイズした後にベルトなどで荷物を固定してやる必要があるでしょう。

レンガ積み

箱状の荷物で使える方法としては、レンガ積みも一般的です。レンガ積みとは、1つの段で荷物を縦横方向に向きを変えてパレタイズする方法。

段を重ねるごとに向きを逆にして積み上げていきます。レンガ積みを行うと少々の振動では荷物どうしがずれなくなるため、荷崩れしにくくなります。

それでいて商品の検品しやすさも確保されているので、倉庫に荷物を搬入するときによく使われる積み方となっています。

交互列積み

交互列積みとは、1つの段では荷物の向きを揃えつつ、段を重ねるごとに向きを90°変えていく積み方です。

ブロック積みと似て簡単に積むことができ、しかも重量が荷台に分散されてかかってくるため、ブロック積みよりは安定性が高いという特徴を持っています。

(ただし、荷物の縦横比が1に近いと意味がなくなってしまう点には注意が必要です)ベルトを締めやすいという利点もあります。

ピンホイール積み

荷物の縦横を入れ替えながら、中央に空間を空けて配列する積み方です。段ごとに向きを180°変えながら積み上げていきます。

上からは荷物がちょうど風車のように組み合わさって見えるため、「風車型積み付け」と呼ばれることもあります。

非常に安定性が高い反面、あまり多くの荷物を積むことができないというデメリットもあります。

スプリット積み

形状の異なる段ボール箱をレンガ積みすると、荷物の間に隙間ができます。この積み方をスプリット積みといいます。レンガ積みの応用バージョンと言えるでしょう。

レンガ積みと同様、積み付けが簡単であるという特徴を持ち、荷崩れもしにくい積み方です。ラップを巻いたりバンドで縛ったりといった作業がやりやすいこともあって、倉庫業の現場ではよく使われています。

まとめ

皆さん、いかがでしたか?荷物の積み方一つとってもには様々な方法があることが分かっていただけたのではないでしょうか。

倉庫業は簡単そうに見えるかもしれませんが、実は奥の深い仕事なのです。パレタイズが苦手という方は、この記事で紹介した知識を実践してみてください。

荷物にあった積み方を選ぶことができれば、職場の品質もアップするはずです。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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