タクシードライバーになるには?タクシー運転手に必要な資格とは?
タクシードライバーは年齢制限がなく、本人次第では70歳を超えても働くことができる仕事です。
また、働き方によってはかなりの収入を得ることも可能ということもあって転職者にも人気の職種です。
ここでは実際にタクシードライバーになるための方法やその勤務体系などについて紹介していきます。
Contents
タクシードライバーになるには
タクシードライバーに必要な免許
タクシードライバーになるためには普通一種免許だけではいけません。「乗客を乗せて運賃を得る」ためには二種免許の取得が必要となるのです。
これはタクシーやバスのようなお客を乗せて運ぶという車両を運転する際に必要になる免許です。また、介護タクシーを運転する場合には「介護職員初任者研修」の資格が必要になります。
二種免許を取得するには
一種免許と同じように教習所に通って取得するのが一般的です。ただし、受験するには一種免許を取得して3年が経っていることが条件となりますので、無免許の人がいきなり取得することはできません。
だいたいは10日程度で、
- 合宿・・・18万円前後
- 通学・・・22万円前後
- 試験一発勝負・・・4万円前後
の費用がかかります。
二種免許取得のための支援制度
ハローワークなどでの職業支援を利用して教習所に通った場合などは補助金が出る可能性があります。この「教育訓練給付金制度」を利用するには手続きが必要になります。
また、タクシー会社などに入社後に二種免許を取得する場合は会社が支援制度の手続きを行ってくれる場合があります。どちらの場合も事前に確認しておきましょう。
タクシードライバーの仕事と給料
タクシードライバーの仕事内容
会社に属している場合は勤務表にのっとって仕事を始めます。まず車両の点検、運行表の確認などを行い、一日の流れを確認して業務に入ります。
- 道路を走行しながら乗客を探すという方法
- 駅前のタクシー乗り場などで待機するなどの方法
があります。一日の終わりには帰社して車両の点検、運行表の提出などを行って業務終了となります。
タクシードライバーの勤務時間
一般的なタクシードライバーの場合は
- 「昼勤務」
- 「夜勤務」
があります。
- 昼勤務・・・7~16時もしくは8~17時の勤務
- 夜勤務・・・夜間の勤務
になります。どちらの場合も時間帯によって客層が変わるために売上にも差が出やすくなります。そのため多くのタクシー会社では「隔勤務」が採用されています。これは昼勤務と夜勤務を組み合わせる、もしくはシフト制にするというものです。
組み合わさった場合は昼と夜を続けて勤務して、次の日が休み、という流れになります。この組み合わせが採用されている会社では勤務日数が12日前後となります。
タクシードライバーの給料
会社によっても割合は違ってきますが、タクシー会社で多いのは「基本給+歩合」という形式です。これは売上に応じて歩合の部分の収入が変わるというものです。
このため同じタクシードライバーでも給料はまったく同じにはなりません。長く働く、多く売り上げを上げるという人はそれだけ収入が多くなるようになっているのです。
そのためタクシードライバーの平均給与を見ると250~500万円ほどとかなりの幅の広さとなっています。
タクシードライバーの仕事のメリット
年齢・学歴不問
体さえ元気であれば高齢になっても勤務することができるのがタクシードライバーです。また、仕事を行うに当たって運転技術や地理知識は必要になりますが学歴は関係がありません。そういったところもメリットと言えるでしょう。
歩合制での実力勝負
給与体系が「基本給+歩合」という設定ですと歩合で稼ぐ自信がある人にとっては高額の収入を得るチャンスでもあります。バリバリ仕事をして売り上げを上げて稼ぎたいという人にとっては魅力的な仕事だと言えます。
さまざまな人との出会い
一日タクシー業務にあたっているとさまざまな乗客に巡り合います。色々な人に出会えるということを楽しいと感じることができる人にとってはメリットとなります。
逆に色々な人にあまり会いたくないという人はタクシードライバーにはあまり向いていないのかもしれません。
休日が多い
昼勤務、夜勤務、隔勤務などの関係で組み合わせによってはかなり休日が多くなることがあります。もちろん連続勤務になるときもあるのですが、休日自体はかなり多いと言えます。
タクシードライバーの仕事のデメリット
勤務時間が長い・変則的
これも勤務の組み合わせにもよるのですが、昼勤務と夜勤務を連続して勤務するときなどは20時間勤務で休憩時間3時間などということもあります。かなり長い勤務時間になるので注意が必要です。
また、昼勤務と夜勤務があるということは毎日同じ時間帯の規則正しい勤務というわけにはいきません。昼型、夜型が入れ替わることになりますので体が慣れるまではつらいかもしれません。
お客さんとのトラブル
どの仕事でもそうですがお客とのトラブルはタクシードライバーにもあります。
- ややこしい注文をしてくる
- お金を払わない
- 酔っていて会話ができない
- 威圧的
などさまざまです。なかなか未然に防ぐことができないためにどうしても起こってしまうのです。
最近では明らかに酔っている度合いがひどい場合は乗車を断るということもありますが、多くのトラブルはパッと見ではわからない人が乗車後に起こすためになかなか防げていません。
地理に詳しくなければならない
これは当然のことですが、地理に関してはある程度の知識が必要となります。もちろんカーナビを使う方法もありますが、混んでいる道、早く到着できる道などを多く知っている方が仕事はスムーズになります。
お客の方が地理に詳しい場合などはトラブルの原因にもなります。
法人・個人どっちがいいの
5-1.法人・個人のタクシードライバー
タクシードライバーには大きく分けると二種類あります。
- 会社に属している法人タクシー
- 個人で事業を行っている個人タクシー
です。それぞれにメリットとデメリットがあるため人によってどちらが合っているかは違います。
- 「新規許可」・・・個人でタクシードライバーになるためには営業を行う区域で許可を得る
- 「譲渡譲受」・・・すでに個人タクシーの資格を持っている事業者から事業を譲り受ける
があります。ただ、いきなり個人タクシーから始めるという人よりも会社から独立して個人タクシーとなる人が多くなっています。
法人で働くメリット
法人で働いていると
- 最低限の給与が保証されること
- 福利厚生があること
といったメリットがあります。運行に関しても会社が考えてくれますので、何よりも安心というのが会社に属するメリットと言えます。
個人事業主になるメリット
会社に属していると色々な保証がある反面、お客からもらった運賃がすべて自分のところに入るわけではなく、会社が売り上げを集めることになります。そのうえで給与が支払われますので売り上げがすべて自分の収入にはなりません。
しかし個人事業主になれば売り上げはすべて自分のものとなります。もちろん売り上げがないときは自分の責任になりますが、単純に収入としては大きくなることがほとんどです。
また、自分で勤務時間を決めることができるために時間の融通は自由にききます。
タクシードライバーに向いているのはこんな人
タクシードライバーは仕事が運転することですので、運転が好きな人には向いていますし、運転が好きではない人には向いていないと言えます。
また、運転だけしていれば良いというわけではなく、乗客に対しては接客をしなければいけません。タクシードライバーは接客業でもあるのです。こうした要素がある人であれば向いていると言えるでしょう。
まとめ
タクシードライバーになるための方法や勤務時間、給与などについて述べてきました。それらを踏まえて自分の希望するタクシードライバーになっていきましょう。