高速バス運転手の給料/平均年収はどれぐらい?手取りや月収の相場はいくら?
観光や旅行に欠かせない高速バスの運転手というとあこがれる人も多い職業ですが、実際にどういった仕事をするのか、給料はどれくらいなのかについてはまだまだ知られてはいません。
そこでここでは高速バスの運転手の仕事や給料について詳しく紹介していきたいと思います。
Contents
バス運転手が不足している現状
まず近年の日本の運送業界では慢性的にドライバーが不足しているという現状があります。これはトラックやバスなど全般にわたるもので、需要に対して絶対的に数が足りていません。
高速バスのように営利目的でお客を乗せて運転する場合には大型二種免許が必要になるため、さらに数が少なくなっています。そのためバスの運転手に対する労働条件は近年良くなってきています。
高速バス運転手は大きく分けて2つ
路線高速バス運転手
路線高速バスの場合は決められた短距離のルートを何度もダイヤに従って往復することになります。例えば少し市街地から離れた空港と市街地の大きな駅を往復するようなバスがこれに当たります。
運行時間が決まっているために非常に規則的な勤務になり、よほどのことがなければ大量の残業や休日出勤などはありません。
ある程度長距離の路線高速バスの場合は夜中に走行したりすることもありますので、時間は不規則になりがちですが勤務時間は定められているために慣れれば規則的に行動することも可能となります。
観光バス運転手
観光バスの運転手の場合は毎日同じ時間に運行するというわけにはいきません。その観光旅行によって集合場所、集合時間、目的地が違っていますので、毎回違う勤務になります。
そのため時間は不規則になりますし、走行する場所もバラバラです。会社によっては時間外勤務の場合は特別に手当が支給されることもあります。
近年、日帰りのバスツアーなどが急激に増えていることに加えて、安定して修学旅行などの観光もありますので、観光バスの運転手はかなり多忙になっており、人員が不足しているところでもあります。
さらに旅館や病院などの施設が貸し切りでバスを利用することもあります。
気になる高速バス運転手の給料は?
高速バスの運転手の給料はまず民間か公営かによって大きく違いがあります。民間では会社によっても違いますが、だいたい年収は400万円前後、月額の給料は30万円前後のところが多くなっています。
以前は長時間労働を強いられることもあって残業手当が多くついて年収1000万円近くあるバス運転手もいましたが、労働環境の改善によって残業手当が減ったことからそれほど高額な年収にはなりにくくなっています。
もっとも多いところでは400~500万円のあたりとなっており、契約社員では300~400万円ほどとなっています。
公営のバスの運転手は地方公務員として勤務をすることになります。そのため地方公務員の年収ベースとなりますので平均年収は600~650万円ほどとなっており、民間のバス運転手と比べるとかなり高い給与設定となっています。
それだけに採用基準は厳しく、希望すればなれるというものではありません。
高速バス運転手に必要なスキルとは?
乗客の安全を第一考える
バスのように乗客を乗せて運行する車両の場合は何よりも乗客の安全が優先されます。バスの車両は普通車よりもはるかに大きいために運転は難しくなります。
車線変更をするにしても普通車よりも手間がかかりますし、走るのが遅いと思われると他の車に抜かされていくこともあります。そういった時でも安全運転に徹することができるかどうかがまず基本となるのです。
スケジュール通りに運行するスキル
路線高速バス、観光バスともに
- 運行時間
- 出発時間
- 到着時間
があらかじめ定められています。遅いと当然問題ですし、早く着き過ぎるのもスケジュールがおかしくなる原因となります。
渋滞などに巻き込まれても、安全運転を最優先させながらでもスケジュール通りに運行するという能力が求められるのです。
接客のスキル
たまにネットニュースやテレビのニュースで取り扱われているのが運転手の接客態度です。もちろんメインの仕事はバスを運転することなのですが、お客を乗せて運行するために接客も重視しなければならなくなっているのです。
客に対して態度が悪い、マナーがなっていない、ということでトラブルになることもあります。また、民間、公営を問わず運転スキルだけでなく接客スキルも評価の基準となります。
観光バスなどの場合は
- ツアーコンダクター
- 添乗員
- バスガイド
などが同乗することもあって、それほどお客に直接かかわることはありませんが路線バスなどではダイレクトに応対することになります。しっかりと接客スキルを磨いておく必要があると言えるでしょう。
バス運転手の給料は右肩上がり!
過剰に労働が強いられているころには残業手当などで給料が高くなることはありましたが、もちろんそれは一時的なものですし、何より運転手の健康面や安全衛生面を無視したものです。
いつまでもそういった労働環境ではいけないということで、近年政府からもさまざまな労働環境に関する指示がそれぞれの会社に行われています。
そうして労働環境が改善されていくと、もともと人員が足りていなかったことに加えて無理な残業が減ってきたためにドライバー不足がはっきりとしてきました。
そうしてドライバーの需要が高まってくると給料のベースが上がってくることにつながります。ベースが上がらないと人員を確保できないためです。こうして年々バスのドライバーは労働環境が改善されながらも給料ベースが上がっていくという状況にあるのです。
まとめ
高速バスの運転手は多くの乗客を乗せて大きいバスを運転するために集中力が必要となり、ストレスも多く感じる仕事です。
それでも労働環境が改善されながら給料が上がっている職種でもありますし、あちこちの会社で人手不足のために求人が多く出ている職種でもあります。
運転をするためには大型二種免許が必要になりますが、取得するには多額の費用がかかります。しかし会社によっては入社してから経費で免許を取得させてくれるところもあります。興味がある人はどんどんアタックしてみましょう。