幼稚園の送迎バス運転手になりたい!必要な免許や資格とは?

   

車を運転する仕事の一つに、幼稚園児を園まで送り迎えする送迎バスのドライバーがあります。幼稚園の送迎バスの仕事に就くためには、どのような資格が必要になるのでしょうか。

今回は送迎バス運転手になるたりたいと考えている方のために、必要な資格や免許について、また給料や働き方といった待遇の面についてまで詳しく紹介していきたいと思います。

幼稚園の送迎バス運転手とは?

幼稚園の送迎バス運転手の主な仕事は、園児の送り迎えです。朝に幼稚園まで登園する園児たちを送り届け、夕方には園児たちを乗せて帰りの便を走らせます。また、幼稚園での雑務を担当することもしばしばです。

というのも、送迎バスの運転は朝夕にしか仕事がないため、それだけでは日中が手持ち無沙汰になってしまうからです。園内の清掃、庭や運動場の整備、備品の管理といったことを任せられるケースが多いでしょう。

いずれにせよ一日の大半を過ごす場所が幼稚園である以上、子供と触れ合うことの多い職業であることは間違いありません。子供好きの人にとってはよい職場環境と言えるでしょう。

必要な免許は送迎車の大きさで変わる

次に、資格・免許について見ていきましょう。バスを運転するために必要とされる免許は、職場となる幼稚園がどのようなバスを使用しているのかによります。

小型マイクロバス

実は、送迎バスとして用いられているのが小型のマイクロバスであれば、2007年6月の中型免許導入より前に取得した普通免許で運転可能です。

というのも、その時期の普通免許なら8トン未満の中型車を運転できるからです。現在の8トン限定中型免許と同じ扱いとなるわけですね。

小型マイクロバスの定員は幼児12人+大人2人。これに対して8トン未満の車の定員は10人であるため、一見条件違反なのではないかと思えますが、この10人というのは大人の人数のこと。

法律では大人1人=12歳未満の子供1.5人として換算するので、小型マイクロバスの定員は(12÷1.5)=8+大人2名となり、計10名。8トン限定免許で運転できる車の範囲に収まるのです。

もちろん、中型免許導入以後に免許を取得した場合は、中型免許が必要です。

中型マイクロバス

幼稚園の送迎バスで最もよく使われているのは中型マイクロバスです。定員は幼児39人+大人3人。このサイズの車となると、普通免許や8トン限定中型免許では運転することができません。

中型マイクロバスを運転するには、最低でも限定なしの中型免許が必要となります。当然ながら大型免許を取得しているに越したことはありませんので、取得要件を満たしているのであれば教習所に通うことを検討してみるとよいでしょう。

二種免許が必要になる場合とは?

ところで、お客さんを運ぶためには二種免許が必要になると聞いたことのある方も多いはずです。

これはより正確に言えば「営業ナンバーの車で旅客事業を行う」場合という意味で、つまりは緑ナンバーの車で運賃を取って人を運ぶためには二種免許が必要になるということです。

幼稚園の送迎バスは基本的に自家用ですし、運賃も発生しません。したがって二種免許が必要となることはほぼないのですが、稀に幼稚園が業者に送迎の業務を委託しているケースもあります。この場合は料金が発生していますので、二種免許が必要です。

  • 園の職員として送迎バスを運転するのか
  • 運送会社のドライバーとして送迎バスを運転するのか

は重要な違いです。

幼稚園の送迎バス運転手について気になること

ここからは、幼稚園の送迎バス運転手の働き方について説明していきます。

幼稚園の送迎バス運転手は大変なの?

業務の内容について言えば、幼稚園の送迎バスの運転手はそれほど大変な仕事ではありません

先述のとおりメインの仕事内容は朝夕にマイクロバスを運転するだけですし、その他の雑務も清掃などが主なので、極端に頭を使ったり体力を消耗したりといったことは考えにくいと言えます。

ただし、送迎は園児の命を預かる仕事です。万一にも事故や交通違反が許されないというプレッシャーがつきまといますので、精神的にきつく感じる部分があるとは覚えておくべきでしょう。

年齢制限はあるのか?

幼稚園バスの運転手の年齢層は40歳以上~定年退職後まで幅広く分布しています。体力を使う仕事ではないので高齢者でも問題なくこなすことができ、実際に70歳でも現役の運転手がいるほどです。

もっとも、高齢になると認知や判断力が衰えてくることは否めません。近年高齢者による重大事故が多発していることから、今後年齢制限が厳しくなる可能性はあり得ます

雇用形態は?

正社員としての雇用は少なく、契約社員もしくはアルバイトでの雇用がほとんど。アルバイトの場合は送迎の時間帯のみの勤務となる場合が多く、契約社員の場合は園内清掃などの雑務の仕事のうちに含まれることになるでしょう。

また先にも少し触れたとおり、運送会社から幼稚園に派遣されるパターンも考えられます。このケースではあくまでも運送会社の社員としてのドライバー業務なので、正社員もしくは派遣社員として雇用される可能性が高いです。

定年退職後に働く人も多い!

幼稚園バスの運転手の年収は250万円~350万円程度アルバイトであれば時給850円~1000円の範囲です。

給与面では決して高いわけではないことからも、どちらかと言えば定年退職後や早期退職後の第二の仕事として働くほうが向いていると言えるでしょう。

まとめ

幼稚園の送迎バスの運転手は、毎日のように親子の笑顔に接することのできる、非常にやりがいのある仕事です。送迎の仕事は幼稚園以外にもありますから、比較的つぶしの利きやすい仕事と考えることもできます。

車を運転する職種を希望しているのであれば、送迎の求人に応募することも考えて、中型以上の免許を取得しておくと有利になるでしょう。

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