ゴミ収集車(パッカー車)の値段はどれくらいが相場?種類別・メーカー別の価格を知ろう
ゴミの収集車というとどれくらいの値段がするのでしょうか?大型でもありますし、特殊車両ですから高いようなイメージはありますが、はっきりと知っている人は少ないかもしれません。
そこで、ここではゴミ収集車の値段について紹介していきたいと思います。
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ゴミ収集車の大きさで異なる目安値段
ゴミ収集車は車の大きさによってだいたいの値段が決まっていきます。もちろん新車と中古車では値段も違いますし、どういった種類のゴミを収集するかによっても変わっていきます。
メーカーや車種によっても変わってきますが、まず小型の場合は、新車で400~600万、中古車で150~500万ほどとなります。中古車の場合は年式や車の傷み具合によって大きく値段が変動していきます。
中型車になると、新車で500~800万、中古車で200~600万ほどになります。大型車になると、新車では800~1000万円前後、中古車でも800万前後となります。
中古車の場合は、新車よりも安く買えるというメリットがあるものの、目当ての車が常にお店にあるとは限りません。そのためにそのときに在庫がある車も時期によって違いますし、値段も変動していきます。
新車の場合はやはり値段が高額になるというデメリットがあります。
また、下記の3タイプの収集車がありますが小型では積載量も少なく、ゴミを圧縮して大量に詰め込むということはできません。
- プレス式
- 回転板式
- ロータリー式
ゴミをそのままの形で平ボディーに積んで集めていくという形もあります。この場合は廃品回収や新聞・雑誌などを集める際にも使われます。中型や大型になってくると「プレス式・回転板式・ロータリー式」の3タイプの収集車が多く出てきます。
ゴミを一度粉砕して圧縮してから奥に詰め込むのがプレス式です。もっともパワーが強いために粗大ごみ、家庭ごみ、事業ごみなんでも集めることができます。多少大きなものでも一気に壊すことが可能です。
回転板式は少しパワーが落ちますので家庭ごみや事業ごみが中心となっていきます。ロータリー式は大きな円柱型のドラムが回転するものですが、圧縮する力が弱いことから最近では減ってきています。
主なメーカー別ゴミ収集車の値段
もちろん、ゴミ収集車の値段はメーカーに寄って変わってきます。具体的に有名メーカーのゴミ収集車の価格を見ていきましょう。
いすゞ
主ないすゞのゴミ収集車は「エルフ」と「フォワード」となっています。どちらも中古車では150~400万円前後となっています。走行距離や修理歴、大きさなどで値段が上下しています。新車では300~600万円ほどの幅となっています。
日産
こちらは「アトラス」が多く取り扱われています。アトラスは中古で70~250万円ほどとなっており、新車では300~400万円前後です。また、「コンドル」は200~400万円前後のものが多く、新車では400~600万円ほどとなっています。
三菱ふそう
こちらは「キャンター」「ファイター」の車種が多くなっています。中古では100~400万ほどのものが多く、新車では300~600万円ほどとなっています。
日野
日野のゴミ収集車では「レンジャー」「デュトロ」が主力となっています。かなり値段の幅が広いのが特徴で、中古では100~800万円のものまで取引がされています。
特にサイズが大きく、年式が新しくて走行距離が短いものはほとんど新車並みの値段で取引されています。新車の場合は400~1000万円ほどのものまであります。
マツダ
こちらは「タイタン」がメインとなっています。中古車で100~300万円ほど、新車で300~600万円ほどとなっています。
ゴミ収集車は機能によって値段が変わる?
町の家庭ごみを決まった曜日に集めてまわっているのは2t程度の大きさのものが多くなっています。このゴミ収集車には様々な機能がついています。特に町中を回るものには「汚水タンク」がついていることがほとんどです。
生ごみなどを集める際に悪臭の元となる汚水が発生することが多く、それを放置すると悪臭の原因である汚水を垂らしながら回収を続けることになります。そういったことを防ぐためにゴミ収集車には汚水タンクがついているのです。
また、ゴミ収集車が来ていることを知らせる電子メロディやプレス・回転板を操作するスイッチなど他にもいろいろな機能がついていますが、実際にはこういった機能によってはあまり値段が変わることはありません。
ゴミ収集車はほとんどがメーカーや車のサイズによって値段が変わり、中古の場合は年式や走行距離で値段が決まっていきます。つまり機能によっては値段はそれほど変わらないのです。
ゴミ収集車が故障したらどれくらい値段がかかるのか
ゴミ収集車は実は非常に故障が多い車両でもあります。まず生ごみをため込んでいくとその場所の銅板が腐食していき、穴が開いてしまうことがあります。
また、本来分別しておかなければいけないのに分別できていなかったことによって圧縮時の破裂などが起こることもあります。この場合は作業員が負傷する危険があるだけでなく、回転板の故障が起こることもあります。
さらに多いのが「火災」です。スプレーなどに中身やガスが残っており、粉砕時の火花で着火して火災が起こることがあるのです。最近では携帯電話、スマートフォン、パソコンなどに使用されているリチウムイオン電池からも出火することが増えています。
そういった際には修理しなければいけないのですが、回転板の修理はかなり高額になることが多く、火災が発生すると中の部品をほとんど総入れ替えしなければならないこともあります。
そういった高額な修理費用を防ぐためにもゴミ収集車には専用の保険がかけられていることもあります。万が一に備えてこういった保険には必ず加入しておきましょう。