【志望動機完全攻略】トラック運転手/運送業の志望動機/履歴書の書き方(運送会社のドライバー/運転手版)
2021/01/12
「トラック運転手に転職したいけど、面接の方法や志望動機の伝え方がよくわからない …」
そんな方は結構多いのではないでしょうか?
トラック運転手やサラリーマンとは違う特殊な職業なので、普通の企業の志望動機とは内容が少し変わってきます。また、トラック運転手になりたいという理由も人によって様々です。
今回は、現役ドライバーが実際に履歴書に書いた内容、面接で何を話した内容をもとに、トラック運転手の志望動機を3つのパターンにまとめました。また、面接で確認するべき2つのポイントも記載しています。
トラック業界に転職を考えている方はぜひ参考にしてください!
Contents
重要視しているのは継続的に働いてくれるかどうか
トラック運転手の面接の際に、面接官が一番気にしていること、それは仕事をどれだけ続けてくれるかです。
引用元:国土交通省
上のグラフは国土交通省が発表しているトラックドライバーの人数と年齢の割合です。人数は横ばいですが、55歳以上の高齢者ドライバーの割合が大きくなってきていることが分かります。
採用担当は若い人を採用したいと考えていますが、採用した上で自社に定着してほしいと思っています。
そのため、採用の担当が一番恐れているのは「採用した人がすぐに辞めてしまうこと」です。採用の費用は一人あたり約37万円の費用をかけており、さらに教育のコストを掛けた上でその人がすぐに辞めてしまってはコストが増すばかりです。
そういう結果にならないように志望動機や経験などを聞くことで、自社で長く働いてくれる誠実な人間かどうかを見極めようとしています。
前職がトラック運転手の方は前職の勤続年数が長いほうが当然有利ですが、そうでない方は、転職理由をしっかり答えられるようにしておくことをおすすめします。
嘘っぽい回答は逆に悪印象!素直な思いを伝えよう
トラック運転手に限らず、就職面接では好印象を与えるために、思ってもないことを言ってしまいがちです。
しかし、面接では正直な思いを伝えることがとても大事です。特にトラック運転手は、仕事が好きでないと続かない仕事であるため、下手に嘘っぽいことを言うと、本当にトラック運転の仕事が好きなのか?と疑われてしまいます。
例えば、「お客様に対する感謝」のようなアバウトなことを言うと、薄っぺらいなと思われかねません。
心の底からそう思っていて、その思いを面接官に伝えられる自信のある方は良いのですが、その自信がない方は、素直に運転が好きなことや地域・組織風土などを志望動機にした方が無難です。
経験や資格は不問!頑張る気持ちを伝えることが大事
運転経験について聞かれた場合は、見栄を張らずに素直に伝えることをおすすめします。
スキルがなくても、採用に力を入れている会社は教育制度を整えていることが多いので安心して下さい。
資格についてはもっていたほうがアピールポイントにはなりますが、近年では資格取得を会社側で負担するなどサポートが手厚い会社も多くなっています。
中型や大型の免許がない方は素直にそれを伝え、これから取得していきたい旨を伝えましょう。
志望動機は企業研究をして考える
トラック運転手志望の人の中には企業研究を重視しない人もいます。しかし、運送会社の面接官は「なぜ他でもないうちに入りたいのか?」「うちのどこに魅力を感じたのか?」という部分をしっかり確認するため、内定を勝ち取る志望動機を考えるためには企業研究は必要不可欠です。
また、しっかり企業研究をしないと本当に自分に合った会社を見極めることは難しいため、企業研究は転職に成功するためにも必ずやるべきです。
まずは面接を受ける運送会社のホームページで事業内容を調べ、会社がどのような運送事業をやっているのか、また運送業以外にも事業展開をしているのかを調べましょう。一つの事業しかやっていない、かつ規模が小さい事業だと、その事業の差別化ポイントがないと将来性が危うい可能性があります。面接で質問に答える準備をするためだけではなく、自分自身が転職した後に後悔しないためにも調べることが大切です。
また、代表メッセージや企業理念も参考程度に見ておきましょう。企業の社風や雰囲気は、代表の人柄や会社の方針に影響されるため、チェックしておいて損はありません。企業によっては社員インタビューや仕事風景が載っていることもあるので、自分に合う会社かを見極めるために確認しましょう。志望動機のヒントになる場合もあります。
トラック運転手の志望動機に使える5パターン
トラック運転手の志望動機は様々ですが、大まかに5つのパターンに分かれます。
- 自分がやりたい仕事であることをアピール
- 自分の長所を活かせることをアピール
- トラック運転手への思いをアピール
- 自分の資格が活かせることをアピール
- 前職での実績をアピール
ドライバー経験がある人はその経験を生かしたいという志望動機がありますが、未経験でトラック運転手を志望する場合、自分が精神的にも体力的にもトラック運転手にふさわしいということをアピールする必要があります。
特に未経験者の方は、この5パターンをうまく使い分け、志望動機をアピールしましょう。
1. 自分がやりたい仕事であることをアピール
トラック運転手になる上で最も重要な志望動機は、「運転が好きか?」「トラック運転手が本当にやりたい仕事なのか?」ということです。
実際に、面接官は「本当にトラック運転手になりたいんですか?」と確認してきます。ドライバーは体力的に厳しい仕事でもあるので、面接や履歴書で本当にやりたい仕事であることを伝えることが、採用に繋がるのです。
自分がやりたい仕事だということを伝えるために、以下の2つを伝えましょう。
◼︎運転が好きである
運転が好きであることは、多くの人がトラック運転手を志望する理由です。1日中運転して給料をもらえるなんて天職だ!という人もいます。
トラック会社は長く、楽しく働いてくれる人を求めているため、やはり運転が好きな人を採用したいと思っています。ベタな理由に聞こえますが、それが志望理由なら堂々とアピールしましょう。
また、運転はもちろん、普段行けないいろんな場所に行くことが楽しいという理由や、その地域の地理に詳しくなることが好き、という理由でも良いでしょう。
例文1:
運転が大好きで、高校生の頃からトラック運転手になりたいと考えていました。 大型トラックの運転は未経験ですが、以前●●でセールスドライバーの仕事をしていたので、トラック運転手の経験はあります。 また大型自動車免許もすでに取得しているため、入社後は大型トラック運転手として活躍することが目標です。
例文2:
私は自分のドライビングスキルをトラック運転手の仕事に活かしたいと思い、御社に応募致しました。普段から知らない場所を一人でドライブすることが好きで、初めて行く場所の地理を覚えることも得意です。目的地に確実に荷物を届けることが仕事であるトラック運転手は自分にとって最適な仕事だと考えます。
◼︎自分のライフスタイルに合っている
勤務時間が不規則であったり労働時間が長いことから、トラック運転は普通の人と違った生活リズムで生活することになります。トラック運転手の不規則なライフスタイルでもやっていける人か、ということも面接官は気にしています。
「一人でいる時間が好き」「この仕事が自分の生活サイクルに合っている」ということが志望動機であれば、面接官にとっては大きなアピールポイントとなります。
例文:
自宅から近く、勤務時間も自分のライフスタイルに合っているのが一番の理由です。 長距離ドライバーは夜に走ることが多いかと思いますが、私は夜型の生活に全く抵抗がないので、特に問題なく仕事できると考えています。
2. 自分の能力を活かせることをアピール
自分がトラック運転手にふさわしいということをアピールするために、自分の能力がトラック運転に活かせることを伝えましょう。
また、面接では能力だけでなく、性格も見られています。例えば、怒りっぽい人や注意が散漫な人は、トラック運転手にふさわしくないと判断されます。
トラック運転手に必要な性格、能力とは何なのでしょうか?
◼︎コミュニケーション能力が高い
トラック運転手は一人でトラックを運転しているというイメージが強いですが、実はコミュニケーション能力が必要とされる職業なのを知っていますか?荷主や顧客との接するの機会が多く、意外と人と話す仕事なのです。
特にセールスドライバーの場合、コミュニケーション能力の高さが仕事獲得に繋がったりします。ですので、トラック運転手の面接で「人と話すことが好きだからドライバーになりたい」というのは、決して的外れな志望動機ではありません。
余談ですが、道に迷った時に助けを求めたり、道を聞いたりすることもトラック運転手にはよくあること。何か起きた時の臨機応変な対応にも、コミュニケーション能力が必要になるのです。
例文:
トラック運転手はただ運転するだけでなく、荷主やお客様とのコミュニケーションや出会い、感謝がある仕事であると聞き、そこに一番魅力を感じました。 私自身、接客業の経験があるのと、運転には自信があることから、トラック運転手が自分に合っている仕事なのではないかと思っています。
◼︎体力に自信がある
トラック運転手は荷下ろしなどの力仕事をする場面が多くあります。体力に自信があるのは大きなアピールポイントになるのです。
宅配運転手の場合は、荷物を1日中届け回るため、結構な肉体労働となります。また、長距離運転手の場合でも、眠気に負けず運転する必要があるので、ある程度の体力が求められます。
「オフィスでじっとしている仕事は向いていない」、「体を動かすことが好き」という方は、ぜひそれをアピールしましょう。実際に、トラック運転手という仕事はそんな人にとても向いています。
例文:
体を動かすことが好きで、それを生かした仕事がしたいと思いトラック運転手に応募しました。細かい作業やオフィスワークは得意なほうではなく、逆に体力には自信があります。また、以前仕事をしていた会社に来てくださっていた配送の方のきびきびとした動きやマナーなどが素敵だと感じ、そういった人間になりたいと思って応募しました。
◼︎集中力がある
トラック運転手は高い集中力が求められます。一瞬の気の緩みが事故につながり、会社として事故は大きな損害になるからです。また、事故損害の一部は運転手負担となります。事故は100%起こせない仕事と考えていいでしょう。
「集中力が高い」、「安全運転を常に心がけている」といった志望動機は、面接官に大きく響くでしょう。
また、集中力に加えて、温厚な性格も大きなアドバンテージになります。短気だとイライラしてマナーの悪い運転をしたり、荷主や同業者とトラブルになってしまう場合があるため、温厚な性格をアピールすることもアピールすべきです。
例文:
私は運転が得意であることはもちろん、集中力にも自信があります。遠出した際に、夜中4時間通しで運転したこともありますが、集中力を切らすことはありませんでした。荷物を安全に届けることが仕事であるトラック運転手に、自分のスキルを生かせるのではないかと考えています。
3. トラック運転手への思いをアピール
「小さい頃の憧れからトラック運転手になりたい」というのも、十分な志望動機になります。例えば両親がトラック運転手だったり、小さい頃街で見たトラック運転手に憧れを持ったり、そんなきっかけでドライバーを目指す人は実際に多くいます。
企業はトラック運転手になることを誇りに思える人を求めているため、トラック運転手という仕事への思いは面接官に響くでしょう。
◼︎社会貢献をしたい思いがある
トラック運転手は、日本の物流を支える重要な仕事です。物流が止まってしまうと、我々の生活のあらゆる所に支障をきたします。日本の物流を支えているんだ、という自覚が、トラック運転手の大きなやりがいとなります。
「物流を支えることで社会貢献をしたい」という思いがあるのなら、しっかりと面接官に伝えましょう。
社会貢献などの仕事の「やりがい」を持っているかどうかは、仕事が長く続くかどうかのものさしになります。精神的な部分ですが、面接官には十分なアピールポイントです。
しかし、あまり曖昧なことを言い過ぎると、逆に薄っぺらく聞こえてしまうので、具体的な資格やスキルなども織り交ぜながら話すとより◎です。
例文:
安心安全に荷物を運び、日本の物流を支えることで社会貢献したいと思い、御社を志望しました。 そもそも運転が好きで、大型トラックを運転すること自体にあこがれを感じています。 昔から好きなことは頑張れるタイプですので、御社に貢献したいと思っています。
◼︎トラック運転手に憧れている
「憧れ」というのも精神的な動機ですが、トラック会社の面接官は重要視します。
例えば、「街で見かけたトラック運転手のキビキビとした動きがかっこよかった」、「大きなトラックを運転しているのに憧れる」など、憧れからトラック運転手になりたい場合は、しっかりとそれを伝えましょう。
例文:
父親がトラック運転手で、小さい頃から父の働く姿に憧れ、トラック運転手になることが夢でした。また、車好きなこともありトラック自体も好きで、大きなトラックを運転することに喜びを感じます。
4. 自分の資格が活かせることをアピール
トラック運転手には運転免許以外にも仕事に活きる資格がたくさんあります。フォークリフトはもちろんですが、大型免許やけん引免許は持っている人が少ないため重宝されたり、クレーンや玉掛けの資格があるとできる業務の幅が広がるため内定率が上がったりするでしょう。また、運行管理者などの管理者に必要な資格があると、将来活躍してもらえると思ってもらえますよ。
◼︎危険物や毒物などの資格がある
タンクローリーなど特殊な液体を配送する場合、危険物取扱者や毒物劇物取扱者の資格があると優遇される場合があります。また、高圧ガスを配送する場合は高圧ガス移動監視者の資格があると良いでしょう。運転に直接関係ない資格でも活きることがあるので、自分の持っている資格で仕事に使えるものは全てアピールすることをおすすめします。
例文:
以前危険物の資格を取得しているため、運転だけではなくタンクローリーや石油の貯蔵場所での点検も行うことができます。資格を活かし、貴社に貢献できますと幸いです。
5. 前職での実績をアピール
前職でセールスドライバーとして売り上げ1位を達成した、マネージャーとしてグループをまとめていたなど、具体的な実績を持っている場合はどんどんアピールしていきましょう。ドライバーとして面接する場合は、「毎日20kgの荷物を手積み手降ろししていた」「勤続していた3年間1日も休まず皆勤賞だった」など、現場力をアピールできる実績があると好印象でしょう。
トラック会社選びの際に確認するべきポイント
志望動機例をご紹介してきましたが、自分にぴったりのものは見つかったでしょうか?
ここからは、逆にあなたが自分にぴったりの企業を見極める方法をご紹介していきます。
たとえあなたが企業が求めるぴったりの人材だったとしても、企業があなたと相性が悪い可能性もあります。面接では質問に回答するだけでなく、自分からも確認すべきことは聞くことが大切です。
※ただし、面接官の質問を遮ってデリケートな質問をどんどんするのは悪印象なので、最後に「質問はありますか?」と聞かれた際に、言葉を選んで確認するようにしましょう。
面接で確認すべき2つのポイントをご紹介します。
1. 給与・年収や福利厚生
運送業界は企業によって年収が大きく変わります。一つの企業だけ面接に行って、これが普通なんだ、と思ってしまうのはよくありません。
面接に行く前に、必ずネットでたくさんの運送会社をリサーチし、年収を調べておきましょう。不利な条件に気づくことができるようになります。
また、その場で提示された年収だけでなく、今後しっかり昇給していくのか、福利厚生は整っているのかという将来性も確認するべきでしょう。
2. 残業などの労働環境
年収と同様に、労働環境もトラック会社によって大きく変わります。
最近は業界全体で労働環境改善や法整備が進んでいますが、まだまだ行き届いていない部分があります。企業によっては、法外な労働時間を強いたり、残業代を出さなかったりと、悪徳な企業も多いのです。
まずはネットでリサーチし、労働環境の良い場所を選んでから面接に行きましょう。
面接が不安な人はエージェントを活用した就職がおすすめ
基本的には上記を参考に面接に挑めば、思わぬ理由で不合格にされてしまうことは少ないかとは思います。しかし、人には個性があり、面接で注意すべきポイントやアピールポイントは人によって異なります。
また、その注意点やアピールポイントは自分ではなかなか気づきにくいことも多いです。
そういう点で不安がある方はエージェントを活用した就職や転職をおすすめします。
転職エージェントとは、無料で、個人に合わせて履歴書や職務経歴書のチェックや面接の対策を個別に行ってくれるので自信を持って面接に望むことができます。
転職エージェントは、転職に成功して、その後数ヶ月働いた場合に企業から報酬をもらっているため、その人にあった企業を紹介しないと儲けがありません。
そのため、親身になって転職相談に乗ってくれます。
また、運送会社は給料や待遇がピンキリで、未だにいわゆる「ブラック」企業が多いのが現状です。
知識のない状態で転職してしまい、入ってみたらブラック企業だった、などといった事態にならないように、プロの転職エージェントの助けを借りることが重要です。
合格の可能性を高めるため、また自分により合った企業を見つけるため、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
下記から、希望条件を入力することで転職エージェントに相談することが可能になります。ちなみに、転職エージェントに相談しても費用はかかることが無いので安心して相談してみてください。