キャリアカーに必要な免許/資格って何?取得費用と期間、難易度について解説!
キャリアカーを運転する際には、車種に適した運転免許が必要になりますのであらかじめ準備が必要です。
この記事では、キャリアカーの運転に必要な免許の種類と取得費用の目安、難易度、就職・転職のしやすさなどの情報を詳しく紹介します。
Contents
キャリアカーの運転に必要な免許とは
普通免許
普通免許は、AT車・MT車に限らず満18歳以上であることが取得条件です。免許を取得するために多くの人は教習所に通います。教習所では学科教習、技能教習の両方を教わることが可能です。
教習所にかかる費用は、
- AT車で約30万円
- MT車で約35万円
です。
教習所に通うよりはやく取得したいという方には、免許合宿がおすすめです。最短で2週間のまとまった時間を取る必要がありますが金額は教習所よりも安くなります。
普通免許は
- 平成29年3月11日以前に取得⇒重量5t未満、積載量3t未満
- 平成29年3月12日以降に取得⇒重量3.5t未満、積載量2t未満
と、平成29年3月12日を境に免許内容が変更されているため、同じ普通免許でも扱える車が変わります。
中型免許
中型免許になると、免許を取得するための条件が加わります。
- 普通免許または大型特殊免許を取得してから2年以上経過していること。
- 免許停止期間がある場合、その期間は含まず計算する。
- 満20歳以上であること。
- 両眼の視力が0.8以上、片目の視力が0.5以上であること。
- 他にも色彩識別能力、聴力、運動能力が問われる。
これらの条件を全て満たし、試験に合格した者は、重量5~11t、積載量3~6.5t、定員11~29名を全て満たすキャリアカーを運転できるようになります。
準中型免許
準中型免許は、平成29年3月より新設された免許です。
その名の通り普通免許と中型免許の間の免許であり、重量7.5t未満、積載量4.5t未満、定員10人以下を全て満たすキャリアカーを運転できるようになります。
中型免許は満20歳以上であることが条件ですが準中型免許は18歳以上で取得できるので、高校を卒業してすぐに2tトラックの運転手の職に就くことも可能になります。
大型免許とけん引免許
大型免許を取得することで、重量11t以上、積載量6.5t以上、定員30名以上を全て満たすキャリアカーの運転ができるようになります。そのため仕事の幅も広がります。
大型免許を取っていれば750kgまでの車両(単車2〜5台)をけん引できます。けん引免許も取得することでさらに仕事の幅が広がります。
大型免許と合わせてけん引免許を取っていれば、750kgを超える車両(トレーラー6台または8台)のけん引が可能になります。
トレーラーは6台で全長19メートルですが、岩手県や宮城県など構造改革特別区域申請をしている地域に限っては8台で全長21メートルまでの大きさを運転できます。
けん引免許は
- 満18歳以上であること
- 大型免許・普通免許・大型特殊免許のいずれかを取得していること
- 視力両眼0.8以上、片眼0.5以上
- 聴力10mの距離で90dBの音が聞こえること
が取得条件です。
巻き上げウィンチ資格
実際に大型免許やけん引免許が必要とされる建築や土木工事の現場では、巻き上げウィンチ資格も必要とされる場合があります。巻き上げウィンチとは、電動式や空気式の動力により駆動させる機械のことを指します。
巻き上げウィンチについて特別講習を受講した者が、巻き上げウィンチ資格を取得することができます。筆記試験や教習所に通う必要はなく、受講と実技のみ合格率ほぼ100%とされる資格なので大型免許・けん引免許を取得した際にはこちらも同時に取得すると良いでしょう。
キャリアカー運転手は未経験でも就職・転職できる?
キャリアカーの種別を確認する
キャリアカーは免許さえあれば誰でも運転できます。ですが、やはり運転手として求められるものはある程度の経験です。初めは誰でも初心者ですが経験者を優遇する会社は多いでしょう。
しかし大手であれば教育環境が整っているため、未経験者大歓迎という条件で求人している会社も多くあります。
労働条件をチェックする
運転手としての経験値が求人条件と一致しているかどうかは大切です。しかし運転手は決してラクな仕事ではないです。そのため退職を決意する人も少なくはありません。
女性ドライバーや60歳以上の人が活躍しているような会社は比較的労働条件が良い可能性があります。求人条件が全てではないですが、慎重に選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
車の免許はたくさんの種類があり、免許の種類により活躍できる場が広がります。運転手といえば男性のイメージをされる方が多いと思いますが、最近では性別や年齢も関係なく働ける会社も増えてきています。
免許を取得するには勉強時間と費用が必要ですが、資格は一生ものです。取得して損ということは必ずないので悩んでいる人は取得してみてはいかがでしょうか?
また最近では免許取得費用を会社が何割か補ってくれる場合もあります。自分に合う職場を見つけ、楽しく仕事をすることがなによりの幸せかと思います。
この記事が免許取得や転職に悩んでいる方のお力になれば幸いです。