失敗しない玉掛けの合図の仕方やコツとは?これで玉掛け作業は完璧!
玉掛けの作業を人に合図するのは、タイミングややり方が難しいですよね。
玉掛けを安全に、かつ正確に行うためには、合図による連携が重要です。
合図を出すときのコツを知り、正確に指示を出せるようにしましょう!
Contents
玉掛け合図とは?
今回取り上げる玉掛けとは、工事現場などでワイヤーなど吊り下げが出来るど道具を使って、荷物に吊るための器具を装着したり、吊り上げた荷物を解く際に行なう作業を指しています。
この玉掛け作業が確実に行なわれないと荷物が崩れて事故になります。この玉掛け作業を行なう時に作業員が荷物を位置を示すための作業を合図とよ呼んでいます。
手を使った合図が一般的
荷物を安全に移動させるために欠かせない作業の玉掛けですが、作業現場では手を使った合図が一般的に行なわれています。
ちなみに、合図を行なうにあたっては特別な資格は不要ですが、合図の方法をしっかりと認知している作業員が行なわないと恐ろしい事故の原因になってしまいます。
現場によって多少は合図が異なる
そんな玉掛けの合図ですが、今回ご紹介する合図はあくまでの一般的な合図です。
というのも、作業現場によって玉掛け合図が微妙に異なっていて、日替わりで現場を移動する事もある玉掛け作業員が、その現場で使われている玉掛け合図を理解できずに事故になるケースもまれにあります。
そのため、今回の記事の内容を参考にして、現場ごとで微妙に違っている玉掛け合図を確認してみると安心です。
基本的な合図
ここからは玉掛けの基本的な合図の仕方やコツをご紹介します。
呼び出す
最初にご紹介するのが手を高く挙げる合図です。手を上げるのは片手だけでいいので、作業員が分かる様にしっかりと手を高く挙げる事がポイントです。
手を上げた時に肘が曲がっていたり指先がピンと伸びていない状態では、作業員が判別しにくいだけでなく違う合図と判別してししまい予想外の事故になってしまう可能性があります。
そのため、合図をする時には天を目指す位にしっかりと伸ばす事が何よりのぽポイントです。
位置を指定する
続いてご紹介するのは、位置を指定する合図です。この時の合図は、荷物を上げ下げする車に可能な限り接近する事が大きなポイントです。
位置を指定するにもかかわらず離れた場所で指示を行なってしまうと、本来下さないとならない場所に荷物が下せないので、無駄な時間を作ってししまい作業の妨げにもなります。
合図をする時には人差し指をピンとしっかり伸ばして、作業員に分かる様にさ指しましょう。
巻き上げ、巻き下げ
続いてご紹介するのは、巻き上げ・巻き下げです。巻き上げとは、荷物を吊っているワイヤーを巻いて上に上げる作業の事で、荷物の上げ下げには欠かせない作業です。
指示の仕方は片手を高く挙げてグルグルと円を描きます。イメージとしては野球の審判がホームランの時に行なう合図です。この時のコツは、作業員が判断しやすい様にしっかりと大きくグルグル回す事です。
一方の巻き下げとは、ワイヤーをゆっくりと巻いて荷物を下へ下げる作業の事です。指示の仕方は、腕を水平に伸ばしたまま手のひらを下へ向けます。イメージとしては、上から押さえつける様な感じです。
補巻き上げ、補巻き下げ
続いてご紹介するのは、補巻き上げと補巻き下げです。補巻き上げとは、移動式クレーンに搭載されている補助の役割をするワイヤーを動かす時に使う合図です。
指示の仕方は先程ご紹介した巻き上げと似ていますが、上腕部を手で叩く事が違います。一方の補巻き下げも同様で、上腕部を手で叩いた後で腕を水平に伸ばしたまま手のひらを下へ向けます。
ジブ上げ、ジブ下げ
続いてご紹介するのはジブ上げとジブ下げです。ジブとはクレーンの腕を指す言葉で、法令ではこう呼ばれています。
ただ、ブームと呼ぶ事もあるので、今回一緒に覚えておくと安心です。指示の仕方は自分のこぶしを頭の上に乗せたら、上方向へ親指を立てます。
一方のジブ下げは、こぶしを自分の頭の上に乗せた後で、下方向へ親指を下げます。
停止、急停止
続いてご紹介するのは、停止と急停止です。何らかの事情でクレーンを停める事もありますし、アクシデントが発生した時には急停止させる時もあります。
どちらも玉掛け作業には欠かせない合図ですので、しっかりと覚えておきましょう。停止の合図は、自分の手を上にしっかり挙げます。
呼び出しと似ていますので、現場によって停止の合図をしっかりと確認し合っておく事をお勧めします。一方の急停止の合図ですが、自分の両手のひらを左右に激しく大きく振ります。
停止よりも緊急性が高いので、オーバーに見えても構わないので作業員に伝わる様にしっかりと手を振りましょう。
作業終了
最後にご紹介するのは作業終了の合図です。一連の作業を終了させるために欠かせない合図なので、しっかりと覚えておきましょう。
作業が終わった事を知らずに作業を進めてしまうと思わぬ事故につつながります。作業を終了させる合図は2種類あり、頭の横に手を置く敬礼と、両手を頭の上でクロスがあります。
作業が終わった事を示す合図なので、気を抜かずしっかりと合図を送りましょう。
正確に合図を送るためには?
ここでは正確に合図を送るためのポイントについてご紹介します。
ポイントを押さえて正確に合図を送る
最初はポイントを押さえた正確な合図です。
ここまでご紹介してきた合図は玉掛け作業をスムーズに行なうためには欠かせない合図です。そのためには、合図のポイントをしっかりと押さえる必要があります。
腕をしっかりと伸ばす事や、万が一の事故でも慌てない様に大きく手を振るななど、合図の基本をしっかり押さえる事です。
合図の基本を押さえる事で合図をした人と作業員との間で認識のズレがなくなるので、作業がスムーズに進みまます。
相手がよく見える場所で行う
続いてのポイントは、合図を送る相手がしっかりと見える様な場所で行なう事です。
基本を押さえた合図をしても、相手に伝わらないと意味がありません。そのため、合図を送る相手の位置を確認した上で合図を出す場所を決めましょう。
相手がよく見える場所とはその時の状況によって変化しますので、クレーンの動きにも注目して確実に行ないましょう。
まとめ
今回は「失敗しない玉掛け合図の仕方やコツとは?」と題して、玉掛け作業にか欠かせない合図について、指示の仕方やコツをまとめてご紹介しました。
大きな荷物を吊り上げる事もある玉掛け作業は、連携ミスが原因で事故になる可能性があります。
そういった事故を起こさないためにも、今回ご紹介した合図を覚えてスムーズな玉掛け作業を行ないましょう。