居眠り運転の原因と対策は?運転中に眠くならない5つの予防策
近年事故数が増えてきて大きな問題になっている「居眠り運転」ですが、なぜ居眠り運転をしてしまうのでしょうか。原因や予防策を知り、居眠り運転を未然に防止しましょう。
Contents
居眠り運転による事故の割合は?
居眠り運転はドライバーにとって最も起こしやすい事故の一つといわれています。では実際には、ドライバーが起こす交通事故の中で、居眠り運転はどれほどの割合を占めているのでしょうか。
事故を起こしそうになったことのあるドライバーが急増している
近年、ドライバーの「居眠り運転」による事故が多発しています。自動車事故のうち「居眠り運転」の占める割合は「4割」にも上っています。
この様に「居眠り運転」による事故は非常に多くなっていますが、事故までは至らなかったものの、一瞬意識がなくなってしまいヒヤッとしたことものも含めるとさらに多くなります。
こうした、事故にはつながらなかったものの、居眠り運転によって事故の一歩手前まで経験したことがあるドライバーが非常に多くなっています。
居眠り運転の原因とは?
居眠り運転が危険ということは説明しましたが、では居眠り運転が起こる原因は何なのでしょうか?
睡眠不足、または睡眠の質が悪い
居眠り運転を引き起こす最も大きな原因は「睡眠不足」です。
睡眠不足の状態では反応速度や注意力の低下が起こり、特に大きな車両を運転するドライバーにとっては命取りとなるようなミスを誘発します。
また、睡眠をしっかりとったのに眠いという方は、「睡眠の質が悪い」可能性があります。寝つきや寝起きが悪いといった方は睡眠の質が悪いと考えられます。
睡眠の質が悪いのは、ストレスや不規則な生活が原因であるケースが多いです。
生活リズムが乱れている
次に考えられる原因としては「生活リズムが乱れている」ことが考えられます。生活リズムが乱れていると、様々な悪影響を及ぼしかねません。
例えば、日中の普段寝ることのない時間帯に異常な眠気を感じたり、気づかないうちに居眠りをしてしまったりすることはありませんか?
このような例によくあてはまるという方は、生活リズムの乱れが原因となって居眠り運転を引き起こしているかもしれません。
特に、生活リズムの乱れによる居眠りは自覚しないうちに居眠りをしてしまうというケースも多く、「生活リズムが乱れている」のは非常に危険な状態です。
体調不良、病気
居眠り運転は、風邪や熱、インフルエンザといった病気による体調不良などが原因になっている場合もあります。
風邪を引いていたり、熱を出しているときは、体には休息が必要なので自然と居眠りをしてしまうということがあります。
また、風邪などではなく、睡眠に関する疾患を患っている場合もあります。例えば、睡眠時無呼吸症候群などが有名です。
睡眠障害の場合は、そのまま放置せずにすぐに医者にかかるのが安全です。
集中力の低下
居眠り運転は、病気や生活習慣病に依る部分も大きいですが、ドライバーの業務内容上どうしても集中力が低下しやすく、居眠り運転を引き起こしてしまうところもあります。
例えば、ドライバーは高速道路を走っている間は景色やハンドル操作が比較的単調になります。人によっては単調な運転に飽きてしまって集中力が低下し、眠くなってしまうということもあるかもしれません。
このようにして、単調な作業を行っていると眠くなってしまい、居眠り運転を引き起こしてしまうという可能性があるのです。
居眠り運転の予防策は?
居眠り運転の原因を知ったうえで、次に予防策を理解しましょう。適切な予防を行うことで居眠り運転は防止することができます。
疲れや眠気を感じたらすぐに休憩する
居眠り運転を防ぐための最も効果的な方法は、すぐに休息をとることです。運転中に眠気を感じた場合はできるだけすぐに仮眠をとるのが最適です。
ただし、仮眠をとる際には15~20分ほどに抑えましょう。20分以上の仮眠をとってしまうと、起きたときに頭がボーっとしてしまい逆効果になってしまいます。
居眠り運転を防ぐ方法としては、仮眠をとることが一番効果的であることを忘れないでおきましょう。
エナジードリンクやコーヒーを飲む
休息をとる以外にも、エナジードリンクやコーヒーを飲むことによってでも居眠り運転を防ぐことができます。
エナジードリンクやコーヒーには「カフェイン」が含まれていて、脳を活性化させる作用があるので眠気覚ましに有効です。
ただし、眠気が覚めるのは一時的な効果なので、エナジードリンクやコーヒーで一時的に眠気を覚ました後には、しっかりと休息をとることをおススメします。
仮眠をとりたいが、近くにSAやPAがないというときにはエナジードリンクやコーヒーは効果的です。
ガムやアメを口に入れておく
意外にも、ガムやあめを口の中に入れておくだけで居眠り運転を予防することができます。
ガムやあめを口の中に入れておくと自然と口が動き、あご周りの血流がよくなります。そうすると、脳への血行が良くなり眠気が覚めるのです。
ガムやあめは口が動くことによって血行が良くなるだけでなく、脳への当分補給にもなります。疲れた脳に糖分を補給することで、脳の疲労を回復することもできます。
ガムやあめは、かさばらず携帯しやすいので是非持っておきましょう。
音楽を聴く
音楽を聴くことも効果的な予防策で、音楽を聴くと脳が活性化されて眠気を吹き飛ばすこともできます。
音楽は、クラシックのような落ち着いた曲ではなく、局長が明るく、テンポの速い曲がいいでしょう。お気に入りの曲なんかがあれば、なおさら良いです。
1人で運転しているのなら、お気に入りの音楽をかけて歌いながら運転するという、トラック運転手にしかできないようなこともできます。
音楽を流すのは誰にでも手軽にできるにもかかわらず、居眠り運転を予防することができるのでおススメです。
クイズやしりとりをしながら運転する
同伴者がいる場合は、話をする、またはクイズやしりとりをしながら運転するのがいいでしょう。会話をしていれば自然と眠気も消えていってしまいます。
同伴者とただ話をしているだけでも効果的ですし、しりとりやクイズなど、少し頭を使うゲームをやってみるのもいいです。
話に夢中になりすぎて運転の妨げになってしまっては本末転倒ですが、運転にも注意を払いながら会話を楽しむ程度であれば、むしろ居眠り運転の予防になって安全です。
まとめ
「居眠り運転」は非常に危険なので、原因をしっかり知って対処しましょう。原因としては睡眠不足や生活習慣の乱れ、または病気の可能性もあります。
予防策としては、眠くなったらすぐに休息をとったり、コーヒーやガムを口にしましょう。他にも音楽や会話を楽しむことでも「居眠り運転」は防止できます。
しっかりと対策をして「居眠り運転」を防止しましょう。