高速道路の高さ制限は何メートル?NEXCOの規定や走行上の注意点とは
油断していると制限を超えてしまうのが、大型トラックの高さ制限です。
特に初めてトラック運転手として仕事する方は、高さ制限について意識が少ないために、制限を超えてしまうケースがあります。
この記事では、高速道路で通れる車高について解説します。
Contents
高速道路を通れる車高は4.1mまで!
日本の高速道路は高さ制限が設けられています。NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)NEXCO西日本(西日本高速道路株式会社)など、高速道路株式会社が管理している高速道路は全て、高さ4.1mという高さ制限で統一されています。
高さ制限が行われる最大の理由はトンネルです。トンネルを安全に通り抜けるためには高さを規制する必要があるのです。
また、高さだけではなく重量についても規定があります。これも全ての車が安全に走行するためです。
特に注意しなくてはならないものを輸送する時には、事故が起こらないよう細心の注意を払って輸送する必要があるのです。
高さ指定道路・重さ指定道路とは?
なぜ高速道路では高さ制限が設けられていたり、重さ制限を設けられていたりするのでしょうか?わかりやすく説明いたします。
高さ指定道路とは
NEXCOを含む有料道路の高さ指定道路の制限を表でわかりやすく説明いたします。
ちなみにNEXCOの管轄している高速道路は全線で高さ制限があり、車両の長さや軸距離に応じて総重量が最大25トンまでなら自由に行きできます。
地域 | 道路名 | 区間 | 高さ制限 |
北海道 | 日高自動車道 | 苫小牧東IC~沼ノ端 | 〇 |
深川留萌自動車道 | 深川JCT~深川西IC | 〇 | |
東北 | 秋田自動車道 | 秋田北IC~昭和男鹿半島IC | 〇 |
琴丘森岳IC~能代南IC | 〇 | ||
百石道路 | 全線 | 〇 | |
湯沢横手道路 | 湯沢IC~横手IC | 〇 | |
仙台北部道路 | 全線 | 〇 | |
仙台東部道路 | 全線 | 〇 | |
仙台南部道路 | 全線 | 〇 | |
三陸自動車道 | 仙台港北IC~利府中IC | 〇 | |
米沢南陽道路 | 全線 | 〇 | |
関東 | 圏央道 | 全線 | 〇 |
京葉道路 | 全線 | 〇 | |
東水戸道路 | 全線 | 〇 | |
千葉東金道路 | 全線 | 〇 | |
東京湾アクアライン | 全線 | 〇 | |
富津立山道路 | 全線 | 〇 | |
第三京浜道路 | 全線 | 〇 | |
横浜新道 | 全線 | 〇 | |
横浜横須賀道路 | 全線 | 〇 | |
小田原厚木道路 | 全線 | 〇 | |
新湘南バイパス | 全線 | 〇 | |
東富士五湖道路 | 全線 | 〇 | |
近畿・東海 | 伊勢湾岸道路 | 全線 | 〇 |
東海環状自動車道 | 全線 | 〇 | |
中部縦貫自動車道 | 中ノ湯IC~平湯IC | ― | |
京滋バイパス | 瀬田東IC~久御山淀IC | 〇 | |
京奈和自動車道 | 城陽IC~木津IC | 〇 | |
京都縦貫自動車道 | 大山崎JCT~丹波IC | 〇 | |
第二京阪道路 | 巨椋池TB付近~門真JCT | 〇 | |
第二神明道路 | 月見山IC~明石西IC | 〇 | |
第二神明道路北線 | 永井谷JCT~垂水JCT | 〇 | |
南阪奈道路 | 羽曳野IC~葛城IC | 〇 | |
関西空港連絡橋 | 全線 | 〇 | |
湯浅御坊道路 | 全線 | 〇 | |
中国・四国 | 山陽自動車道 | 米子西IC~東出雲IC | 〇 |
江津IC~浜田JCT | 〇 | ||
広島岩国道路 | 廿日市IC~大竹JCT | 〇 | |
広島呉道路 | 仁保JCT~呉IC | 〇 | |
高松自動車道 | 津田東IC~さぬき三木IC付近 | 〇 | |
九州 | 今治小松自動車道 | いよ小松JCT~今治湯ノ浦IC | 〇 |
椎田道路 | 全線 | 〇 | |
延岡南道路 | 全線 | 〇 | |
宇佐別府道路 | 速見IC~宇佐IC | 〇 | |
日出バイパス | 速見IC~日出IC | 〇 | |
西九州自動車道 | 武雄JCT~佐世保中央IC | 〇 | |
長崎バイパス | 全線 | 〇 | |
南九州自動車道 | 八代JCT~日奈久IC | 〇 | |
市来IC~鹿児島西IC | 〇 | ||
隼人道路 | 全線 | 〇 |
重さ指定道路とは
NEXCOを含む有料道路においての重さ指定の制限についてを表でわかりやすく説明いたします。
地域 | 道路名 | 区間 | 重さ制限 |
北海道 | 日高自動車道 | 苫小牧東IC~沼ノ端 | 〇 |
深川留萌自動車道 | 深川JCT~深川西IC | 〇 | |
東北 | 秋田自動車道 | 秋田北IC~昭和男鹿半島IC | 〇 |
琴丘森岳IC~能代南IC | 〇 | ||
百石道路 | 全線 | 〇 | |
湯沢横手道路 | 湯沢IC~横手IC | 〇 | |
仙台北部道路 | 全線 | 〇 | |
仙台東部道路 | 全線 | 〇 | |
仙台南部道路 | 全線 | 〇 | |
三陸自動車道 | 仙台港北IC~利府中IC | 〇 | |
米沢南陽道路 | 全線 | 〇 | |
関東 | 圏央道 | 全線 | 〇 |
京葉道路 | 全線 | 〇 | |
東水戸道路 | 全線 | 〇 | |
千葉東金道路 | 全線 | 〇 | |
東京湾アクアライン | 全線 | 〇 | |
富津立山道路 | 全線 | 〇 | |
第三京浜道路 | 全線 | 〇 | |
横浜新道 | 全線 | 〇 | |
横浜横須賀道路 | 全線 | 〇 | |
小田原厚木道路 | 全線 | 〇 | |
新湘南バイパス | 全線 | 〇 | |
東富士五湖道路 | 全線 | 〇 | |
近畿・東海 | 伊勢湾岸道路 | 全線 | 〇 |
東海環状自動車道 | 全線 | 〇 | |
中部縦貫自動車道 | 中ノ湯IC~平湯IC | ― | |
京滋バイパス | 瀬田東IC~久御山淀IC | 〇 | |
京奈和自動車道 | 城陽IC~木津IC | 〇 | |
京都縦貫自動車道 | 大山崎JCT~丹波IC | 〇 | |
第二京阪道路 | 巨椋池TB付近~門真JCT | 〇 | |
第二神明道路 | 月見山IC~明石西IC | 〇 | |
第二神明道路北線 | 永井谷JCT~垂水JCT | 〇 | |
南阪奈道路 | 羽曳野IC~葛城IC | 〇 | |
関西空港連絡橋 | 全線 | 〇 | |
湯浅御坊道路 | 全線 | 〇 | |
中国・四国 | 山陽自動車道 | 米子西IC~東出雲IC | 〇 |
江津IC~浜田JCT | 〇 | ||
広島岩国道路 | 廿日市IC~大竹JCT | 〇 | |
広島呉道路 | 仁保JCT~呉IC | 〇 | |
高松自動車道 | 津田東IC~さぬき三木IC付近 | 〇 | |
九州 | 今治小松自動車道 | いよ小松JCT~今治湯ノ浦IC | |
椎田道路 | 全線 | ||
延岡南道路 | 全線 | ||
宇佐別府道路 | 速見IC~宇佐IC | ||
日出バイパス | 速見IC~日出IC | ||
西九州自動車道 | 武雄JCT~佐世保中央IC | ||
長崎バイパス | 全線 | ||
南九州自動車道 | 八代JCT~日奈久IC | ||
市来IC~鹿児島西IC | |||
隼人道路 | 全線 |
高さ指定道路を通行する際に注意すべきこと
高さ制限や重さ制限がある高速道路を走行する時には、注意して走行しなくてはなりません。ここでは走行する時の注意点についてをご紹介いたします。
走行位置を指定する
トンネルや橋などの走行をする場合は、走行位置に注意して走行しなくてはなりません。例えば、トンネルや橋などの下や内部を通行する際には、壁や橋げたなどにぶつからないように走行しなくてはなりません。
また、車線からはみ出て走行しないようにしなくてはなりません。ですが、やむを得ず車線からはみ出して走行しなくてはならない場合には、看板やトンネルの壁そして樹木などに注意しながら走行する必要があります。
高速道路は大きな事故につながりやすい場所でもありますので、走行中の隣接して走行する車に接触を起こさないよう配慮しましょう。
後方警戒措置をする
大きなトレーラーや箱の高いトラックなどの場合には、万が一の時の事を考慮して走行しなくてはなりません。例えば、走行中に後ろを走っている車両に車間距離をとるよう注意をするよう促します。
横寸法0.12m以上で縦寸法で0.23m以上の黒地に黄色の反射塗装を行ったり、反射性のある材料で「背高」と書いた標識を作って車両の後ろに取り付けて走行する必要があるのです。
そうすれば前方を走っている車が大きな荷物を運搬しているという事がわかります。自然と危険を察知して車間を開けて走行する事になるでしょう。
道路情報の収集をする
以前は通る事ができたとしても、道路の状況はいつどうなるのかはわかりません。例えば工事などを行う事だってあるでしょう。万が一、走行予定の高速道路で高さ制限が行われたりしないとも限りません。
もしも通行できると思って走行していたら、高さ制限があって走行が不可能になってしまう事だってあるかもしれません。
そうならないためには、常に情報を収集しながらルートを決めなくてはならないのです。道路交通情報や工事の実施個所などの情報をチェックしながら走行すると良いですね。
特殊車両通行許可は必要?
トラックやトレーラーと同様に、工事車両などの重機が高速道路を走行するケースもあります。
トラックやトレーラーとは違って重機の走行を行う場合には許可が必要なのです。ここでは特殊車両の許可についてご紹介いたします。
特殊車両通行許可とは
特殊車両はとても大きくとても重い車両です。建設や建築などを行う時などに活躍する車両なので、大きかったり高さがあったりするのは当然の事です。しかも特殊車両のタイヤもとても大きく重くできています。
こうした特殊車両が何らかの事情で高速道路を走行しなくてはならない場合は、通行許可証を取得する必要があります。特殊車両には建設業者などが使う重機のほかに、新規格車も含まれます。
通行許可証はオンライン申請、CD-ROMを利用したFD申請を行います。オンラインで申請を行う場合はこちら→http://www.tokusya.ktr.mlit.go.jp/PR/
特殊車両通行許可はどんなときに必要?
特殊車両通行許可はどんな時に必要なのかですが、高速道路を走行する時にはもちろん必要になります。ですが、高速道路だけではありません。
例えば工事などの建設を行う時に、その工事で必要な建設車両、いわゆる特殊車両を使う事があります。工事がどのくらいかかるのかわかりませんが、工事現場や建設現場へ特殊車両を移動させます。
この時特殊車両の走行によって道路を壊してしまったり、事故を起こしてしまったりする事があるかもしれません。それを把握するために必要になるのです。ちなみに許可は2年間有効です。
出も条件によっては短い期間だけの可能性もありますので、必要であれば再び許可証の申請が必要になるでしょう。
まとめ
今回は高速道路の高さ制限、重さ制限についてをわかりやすく説明いたしました。許可証を必要としているのであれば、オンライン申請が簡単ですので必要な方はリンクをご活用ください。
また特殊車両が高速道路や一般道路を通行するには許可証が必要になる理由もご紹介いたしました。この記事が参考になれば幸いです。