ユニットロードの意味とは?物流効率化に興味がある方必見!
近年、物流の世界では「ユニットロード」という言葉に注目が集まっています。これはどのような意味なのでしょうか? また、意味がわかったとして、それは業務に取り入れることが可能なものなのでしょうか?
今回はユニットロードという用語が気になる方、物流コストを下げたいと考えている方のために、ユニットロードに関連する情報について詳しくまとめてみました。
ユニットロードとは、コンテナやパレットで荷物をまとめて運ぶ方法のことです。ユニットロードに関連する用語や機材について、わかりやすくまとめました。
Contents
ユニットロードとは
まずは「ユニットロード」という用語の意味について押さえておきましょう。
ユニットロード
ユニットロードとは「ひとまとまりの荷物」を意味し、具体的にはパレットやコンテナなどを活用して、たくさんの荷物をユニット化して運搬することを指します。
個別に運ぶのではなくパレットやコンテナ単位にまとめていっぺんに運ぶので、より効率的に作業を行うことができるわけですね。
ユニットロードシステム
ユニットロードシステムとは、上述のユニットロードを行うためのシステムのこと。つまり、様々な荷姿の荷物を個別に扱うのではなく、ユニットにまとめることで物流機器を利用して荷役・運搬・保管などを行うのです。
ユニットロードで使われる主な機材
ユニットロードという概念について把握できたところで、今度はユニットロードに使われる物流機材について見ていきましょう。
パレットを使ったパレチゼーション
荷物をパレットに積み付けて荷姿の標準化を図ることをパレチゼーションといいます。パレチゼーションを行うとフォークリフトを使って荷物を運ぶことができるようになるため、手で個別に持ち運ぶ場合と比べて作業効率が格段に向上します。
パレットには素材やサイズ、形状など様々な種類があるため、取り扱う荷物に適したものを選択するとよいでしょう。ちなみに、日本国内では1,100mm✕1,100mm、通称「イチイチ」のパレットが一般的に使われています。
コンテナを使ったコンテナリゼーション
パレットを使うのがパレチゼーションなら、コンテナリゼーションはコンテナに積み付けることで荷姿の標準化を図ることです。コンテナを使う場合でもフォークリフトを使って運搬できるので、やはり作業効率が高まります。
コンテナには
- ドライコンテナ
- 冷凍コンテナ
など用途に合わせた複数の種類があり、またサイズも一つではありません。荷物や運搬設備に適したものを選んでやる必要があるでしょう。
ロールボックスパレット
ロールボックスパレットとは、ボックス型のパレットの底面に車輪を装着したもののことを指す物流用語です。カゴ車と呼ばれることもあります。車輪がついているため、荷物を積んだまま押して動かすことができます。
宅配業者が配送の際によく使っているほか、倉庫や小売業の現場でもよく見かけるタイプのパレットです。
通い箱
通い箱とは、定期的に繰り返し使用される梱包用の箱のこと。「通函」とも言います。プラスチックで作られており、段ボールのような構造をしていることから、「プラダン」という呼び方をされることもあります。
物流業界の課題として、かねてから廃棄物の抑制が叫ばれています。通い箱を利用することで廃棄物ゼロに一歩近づくことができ、環境に優しい企業であるというイメージを醸成することにも繋がります。
ユニットロードのメリットとデメリット
ユニットロードを行うことにはメリットもある一方で、デメリットが出てくることもあります。
それぞれどのようなものなのか、順番に見ていきましょう。
ユニットロードのメリット
ユニットロードのメリットは、何と言っても荷役を機械化・合理化できることにあります。作業効率を向上させ、より少ない人員で業務をこなせるようになるのです。
また、コンテナやパレットを利用することで、荷物の破損や汚損、紛失などをある程度防止することにも繋がります。また、個々の荷物の梱包をそれほど厳重にする必要がなくなるため、包装費を削減できるという効果もあります。
総じて、物流コストを低減させる効果が期待できると言えるでしょう。
ユニットロードのデメリット
反面、デメリットがないわけでもありません。パレットやコンテナを運搬するにはフォークリフトが必要です。さらに、パレットやコンテナ、フォークリフトを運用するために施設・設備を適応させなくてはなりません。
物流にかかるコストは下がるのですが、そのためには多額の初期投資を覚悟しなければならないというわけですね。
また、パレットやコンテナ自体も繰り返し使う都合上、管理コストが発生するという点も忘れてはいけないポイントです。
まとめ
皆さん、いかがでしたか?
ユニットロードを行うことには人件費や梱包費を削減する効果があり、総合的に見て物流コストの削減に繋がります。その過程でゼロエミッションにも一役買うことを考えれば、中長期的に見れば充分見返りがあると言えるでしょう。
初期投資は必要ですが、資金に余裕があるならばぜひ導入を検討してみてください。