エサフォームとは?メーカー別ポリエチレン発泡シートの名称と使い方まとめ

   

「エサフォーム」と言われてもなじみのない人は何かわからないかもしれません。簡単に言えば運送業界などでよく使われる、緩衝材のことです。

荷物を守るために使用されており、名前は知らないが見たことはあるという人が多いかもしれません。ここではそのエサフォームについて紹介していきたいと思います。

高い衝撃吸収能力を持つ発泡ポリエチレンで作られた緩衝材で、簡易保冷・断熱材としても使用できます。多目的に使える包装資材として優れており、幅広い分野で使用されています。

エサフォームにはさまざまな名称があり、丸棒、角棒などの多様な形状があります。その詳細をまとめています。

エサフォームについて

エサフォームとは

エサフォームとは発泡ポリエチレンでできている緩衝材で、軽い上に高い衝撃吸収能力を持っているために梱包する際などに多く使われています。

特に壊れやすいもの、割れやすいものを運送する際にはよく使われる白いシートのようなものです。とにかく使用用途が広く、形状もさまざまです。

引っ越しなどに使用されることもありますし、簡易的な保冷剤、断熱材として使用されることもあります。

メーカー別エサフォームの名称

エサフォームはそれぞれのメーカーによってさまざまな呼び方がされています。

  • ライトロン(積水化成品工業社)
  • ミラーマット(JSP)
  • ミナフォーム(酒井化学工業社 )

などの他にも

  • フォームクッション
  • エサフォーム
  • エサシート
  • ポリエチレン製無架橋発泡シート
  • 発泡シート
  • 発泡ポリエチレンシート

など多数の呼称があります。そのために一般の人たちに名前が知られておらず、「見たことはあるけど名前は知らない」という状況になっているのです。

エサフォームの規格

さまざまな形状と用途があるエサフォームですが、ほとんどの会社では政府機関、企業基準に従ってISTA・ASTM規格を基準にして製造しています。

それぞれに厚さや長さ、幅などが違いますので用途にあったものを選ぶようにしましょう。

エサフォームの形状と使われ方

エサフォームシート

一般的な緩衝材として使用されるシートです。割れ物や壊れやすいものの梱包の際に多く使用されるほか、完成した物や場所に対して養生シートとして使用することもあります。

とにかく使用用途が広く、建築、運送などの業界で幅広く使用されています。

板状・トラックボード

トラックなどで荷物を運搬する際に荷物とトラック、荷物と荷物がぶつかって破損することを防ぐために大きな板状のエサフォームを使用することがあります。

軽くて高性能なために多く使用したとしても積載量に影響を与えないという強みがあります。また、倉庫内などで荷物を壁にぶつけないために使用される場合もあります。

重量のあるものまでは防げませんが普通の荷物などであればある程度衝撃を防ぐことができます。

丸棒・角棒

建築業界でよく使用されるものです。タイルや部屋のクロスと床材の間などの目地の部分がまだ乾燥する前に丸形や角形のエサフォームなどを押し当てておくことで目地を狙った深さや形状にすることができます。

堅いものではないので他にキズをつけることもなく、軽くて使用しやすいために職人たちが好んで使用しています。

その他の梱包・緩衝材・養生素材

エアキャップ(プチプチ)

ビニール素材の中に空気が入ったもので、通称「プチプチ」と呼ばれるものです。その気泡を一つずつ潰してストレスを解消するという用途は二次的なもので、本来は荷物の緩衝材として使用されるものです。

かなりの衝撃吸収能力がありますので、壊れやすいものや精密機器などの梱包や包装に多く使用されています。

エアバック

ダンボールで荷物を送る際などにダンボール内に隙間があると荷物が運送中に中で動いて破損する可能性があります。その隙間を埋めるのに利用されるのがエアパックです。

その名前の通り、空気が詰まった袋で荷物とダンボールの隙間を埋めるだけでなく衝撃吸収の機能もあります。

巻きダンボール

こちらも隙間を埋める際などに多く使われるものです。薄いダンボールを巻いて筒状にして荷物と容器の隙間に埋めて使用します。隙間が埋まるだけでなく、こちらも衝撃吸収の機能があります。

ストレッチフィルム

パレットに荷物の箱を乗せて運搬する際に載せただけだと簡単にパレットから落ちてしまいます。

その荷物の

  • 落下防止
  • 破損防止
  • 汚れ防止
  • 防水効果

などのためにラップのようなものを荷物とパレットに巻いて固定するという方法があります。この時に使用されるのがストレッチフィルムです。

しっかりと巻くことである程度の揺れなどでも問題なくパレットに固定された状態をキープできます。

プラボード

「プラスチックボード」を略したもので、日本風に言えば樹脂板です。ただしプラスチックと一口に言ってもさまざまな種類がありますので、どれでもまったく同じように使用できるとは限りません。素材をよく見て使用するようにしましょう。

まとめ

エサフォームは名前はあまり知られていないものの、ほとんどの人が見たことがあるという万能緩衝材です。荷物が運ばれるたびに目をするということもあるでしょう。

使用用途が数多くあるものですので、色々なことに使ってみましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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