トレーラードライバーの年収はいくら?気になるお金事情をご紹介
2020/11/17
海上コンテナやタンクローリーなどのトレーラーのドライバーは年収をどれくらいもらっているのか気になりますよね。給料や年収は転職を考えるときにも必要な条件。金額次第では転職を考える人もいるかもしれませんね。
そこで今回は、トレーラードライバーの平均給料や年収などを調査してきました。
Contents
トレーラードライバーの平均年収やボーナスは?
まず初めにトレーラードライバーの平均年収やボーナスといった気になる給料面を見てみましょう。
トレーラーの平均給料
トレーラーの収入はもちろん企業や地域、年齢や、各種手当などによって異なりますが、一般的に月給25~50万円程度が相場となっています。また、中には月給50万円以上の企業もあり、全体的には給料面は高い傾向にあります。
トレーラーの平均年収
トレーラーの収入を年収で見ると、あくまで勤務条件によって差はあるものの、平均400~600万円ほどとなります。もちろん仕事量によっては600万円以上稼ぐことも可能でしょう。
平均的なボーナスの金額
ボーナスは年齢ごとによって変動することがほとんどです。そのため、入社時など、若い時は年間約50万円ほどとなり、40代の中間層になると約100万円ほどとなっています。ただし、企業によってボーナスがあるところとないところがあるため、事前の確認は必要です。
※参考サイト:https://heikinnenshu.jp/other/truckdriver.html#chapter4
契約社員、アルバイトの場合の平均的な給料
トレーラーの仕事は契約社員やアルバイトでも高給の求人が多いですよ。アルバイトの場合は、最低でも総支給30万円、高いところだと40万円を超えることもあります。契約社員の場合、鉄道コンテナ輸送であれば総額22万前後、業務内容によっては総支給35万円を超えるものもあるようです。
<トレーラーのアルバイト例1>
仕事内容:大型トレーラーでセメントの粉体を運ぶお仕事
給料 :月給35万円〜40万円
※月22日以上出勤のケース
勤務時間:4:00~16:00(実働8時間)
休み :シフト休
勤務地 :東京都日野市
<トレーラーのアルバイト例2>
仕事内容:トレーラーでの砂利や砂の運送業務
給料 :時給1,650円(一律安全運行手当200円含)
※試用期間3ヵ月は時給1,400円
勤務時間:6:30~16:30
休み :日曜・祝日・第二土曜
夏季・冬季休暇
勤務地 :埼玉県富士見市
<トレーラーの契約社員例>
仕事内容:トレーラーでのフェリー輸送シャーシの道内集配業務
給料 :月収35万円~40万円
※業績給、各種手当を含む
※経験、年齢により面談の上決定します
勤務時間:8:30〜17:30
休み :隔週土曜、日曜、GW、年末年始休暇、夏季休暇
その他特別休暇など
勤務地 :北海道苫小牧市
女性と男性ドライバーで年収に差がでる?
トレーラーのドライバーだけではなく、トラックドライバーは男女によって年収の差が出てしまうこともあります。
これは単純に男性の方が給料が高く設定されているというわけではなく、走ったら走った分給料に反映されるトラックドライバーは荷物の積み込みで力の差が出てしまい、結果女性の方が給料が安くなってしまう傾向があります。
平均年収で見てみると男性が約460万円に対し、女性は326万円と、134万円も差ができてしまいます。
※参考サイト: https://heikinnenshu.jp/other/truckdriver.html#chapter3
年収が多いトラックドライバーは?
トラックドライバーの平均年収は大きく分けると以下の通りとなります。
・大手宅配の大型ドライバー 平均840万円
・コンテナ牽引トレーラードライバー 平均770万円
・メーカー提携大型トラックドライバー 平均660万円
・倉庫専門大型ドライバー 平均650万円
・危険物等科学品輸送ドライバー 平均600万円
・中型トラックドライバー 平均450万円
ヤマトや西濃といった大手の宅配メーカーの大型幹線ドライバーが一番多い結果となりました。そのため、運べる量、距離が多くなるほど給料も高いという印象があります。ただし上記の数字はあくまで平均値ということをお忘れなく。
※参考サイト: https://heikinnenshu.jp/other/truckdriver.html#chapter3
トレーラードライバーの主な給料体系
トレーラーの給料体系である「歩合制」と「給料制」についてご紹介します。
歩合制の場合
歩合制の場合は主に運賃の何パーセントが給料に反映されるという計算をされることが多く、働いたら働いた分だけ稼ぐことができます。さらに歩合制といっても最低保証給がある場合もあり、安心して働くことができます。
一方年齢による昇給やボーナスはない場合がほとんどのため、毎年の年収の変動は大きくなります。さらに、トレーラーの場合は積み降ろしに時間がかかり、運行本数が減ったりすることもよくあります。
給料制の場合
給料制の場合は、運行本数が少なくなっても給料が減ったりせず、昇給やボーナスがあり、安定した収入を得ることができます。また、どれだけ走っても給料が変わらないため、切羽詰まった運転を強いられることもなく、安全運転にもつなげることができます。
高収入なトレーラー求人の紹介
トレーラーの求人は月給35万円以上の条件の良いものが多いです。長距離ドライバーや、高圧ガス移動監視者/危険物資格を必要とする専門的な仕事になると、月給40万〜50万も十分可能です。現在実際に出ているトレーラー求人をいくつかご紹介します。
<トレーラーの求人例1>
仕事内容:水素ガストレーラードライバー
給料 :月給35万2,000円〜42万1,000円
勤務時間:7時〜16時
休み :月6〜8日(シフト制、希望休暇、連休可能)
勤務地 :愛知県海部郡
<トレーラーの求人例2>
仕事内容:雑貨や建材のトレーラードライバー
給料 :月給40万〜50万円
勤務時間:7時〜16時
休み :隔週土曜・日曜、祝日、GW・夏季・年末年始、有給休暇、他
勤務地 :埼玉県羽生市
<トレーラーの求人例3>
仕事内容:冷凍冷蔵コンテナのトレーラードライバー
給料 :年収450万円〜620万円
勤務時間:シフト制
休み :シフト休
勤務地 :埼玉県 戸田市
<トレーラーの求人例4>
仕事内容:トレーラーでの化学薬品等の液体原料輸送業務
給料 :月給 33万 ~ 50万円
勤務時間:7:00~16:00
休み :土日祝
勤務地 :神奈川県 横浜市
トレーラーの給料の口コミ・実態
求人だけを見るとトレーラーは稼げるように思えますが、実際にトレーラーは求人通りの給料はもらえるのでしょうか?
実際のトレーラー運転手の口コミを調べると、地場配送なのか長距離なのか、何を運ぶのかによって変動はあるものの、手取りで30万円以上はもらっているようです。トレーラー運転手の口コミをご紹介します。
■質問:
トレーラー運転手になったら手取りでどのくらい給料をもらえますか?
■ベストアンサー:
海コンなら船会社の一次受けで手取30~35万、
一見大した事無さそうだけど休日はカレンダー通りで長距離無し、
検査待ちの宵越し並びも一切無しでボーナスも高水準。
但し、採用されるのは超狭き門。
欠員が出ないと不可能です。(中略)
雑貨や一般貨物ならトラックの2割アップが精々かな、
危険物や重機や鋼材等の特殊な物でも驚く程は期待出来んですね。
体力勝負で35~40万でしょうねぇ。(引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12160534027)
また、実際に大型トレーラー運転を仕事とするYouTuberが具体的な給与形態について話す動画があったので、内容をご紹介します。
■動画のポイント
- 免許取りたてでも年収500万はいけるが、運送会社で昇給をしていくことが難しい
- 大卒で入社した会社が必ずしも高給な訳ではないので、大卒でもドライバーになる人が増えている
- 早く働き始めれば、大卒と生涯年収は変わらない
現役のトレーラー運転手が稼げるというのは説得力がありますよね。
トレーラー運転手の仕事内容と必要資格
次にトレーラーの仕事内容のと必要な資格についてご紹介します。
トレーラーの主な種類
トレーラーも様々な種類が存在します。たとえば海外から輸入されてきた製品が詰まったコンテナを運ぶ海上コンテナトレーラーや、ガソリンなどの危険物を運ぶタンクローリー、また鋼材や重機を運ぶ長いタイプのトレーラーも存在します。
トレーラードライバーの主な仕事
トレーラーとは、牽引貨物自動車のことを言い、トラクタと呼ばれる運転席部分とトレーラー(荷台)が分離できる構造となっており、重たい大量の荷物を運搬する仕事となります。仕事内容は様々で大量の荷物を運ぶフルトラクタや自動車を運ぶキャリアカーを運転することもトレーラードライバーの仕事となります。
さらに大型トラックとの違いは、基本的に荷物の積み降ろし作業はクレーンなどを使う場合がほとんどのため、手積みをする必要がありません。トレーラーの仕事は長距離運転となることが多いため、運転が好きな人にはもってこいの職業と言えるでしょう。
トレーラー運転手になるための必要資格
トレーラードライバーになるためには、「大型免許」と「けん引免許」が必ず必要となります。「大型免許」は主にトラックやダンプカー、バスなどの大型車を運転する際に必要な免許で、「けん引免許」は車両重量750キログラムを超える車をけん引する際に必要な免許です。
さらに積み降ろしで使用するためのフォークリフトが運転できる「フォークリフト運転技能講習修了証」も取得しておく方がいいでしょう。また、タンクローリーを運転する際は、運搬する危険物が対象の「危険物取扱者免状」が必要になります。
もちろん運搬するものが高圧ガスとなると「高圧ガス移動監視者」の資格など、運ぶものによって必要な資格があります。
トレーラードライバーの気になるQ&A
大型トラックとの違いなど、トレーラードライバーの気になる疑問にお答えします。
大型トラックとトレーラーとでは年収が違う?
大型トラックは体力勝負な部分があり過酷な仕事のため、トレーラーよりも高く平均月30~35万円ほどとなっています。さらに便数を増やしたり、長距離輸送をしたりと自分の努力次第で40、50万円以上も稼ぐことができます。
トレーラーの場合は荷物が積荷作業がないため、大型トラックよりも低めの傾向があり、平均月25~30万円ほどとなっています。
トレーラー運転手は高齢でもできる?
トレーラーは人の手で運べないくらい大きな荷物を運搬することがほとんど。そのため、積み込みはクレーンやフォークリフトで行う場合が多いため、体力的に厳しい高齢者でもできる仕事であると言えます。
大型トラックの場合は、荷物は手積みのところが多いため、体力的に厳しくなってきた大型ドライバーはトレーラードライバーに転職してもいいかもしれません。
ただし、会社によって様々なため、求人情報をしっかり確認しましょう。
おすすめのトレーラードライバーは何?
多くの職種があるトレーラードライバーの中で、おすすめするのが海上コンテナ輸送です。なぜなら、海上コンテナの場合は荷物の手積み・手下ろしが無い場合が多いため。海上コンテナは荷物の特性上、扉が封印されており開けることができないため、積荷はクレーンで行われます。
大型トラックのトレーラーの場合は自分で荷物を積むため、体力的に厳しい部分があります。そのため、海上コンテナのトレーラードライバーの仕事は高齢者でも行うことができます。ただし、積荷中は待ち時間となるため、待ち時間が長すぎて運搬本数が減ってしまうこともあります。
まとめ
トレーラーの仕事は大型トラックと違い、けん引免許が必要であったり、特殊な荷物を運ぶときに専用の資格が必要でもあるため、トレーラードライバーになるためにはたくさんハードルがあります。しかし、ハードルが高いということは、それだけ需要もあるということのため、トラックドライバーの仕事として十分考えられる職種だと言えます。
さらにトレーラーの仕事といっても種類は様々で会社の給料体系も大きく違います。そのため、気になる会社を見つけた場合、事前に給料制度など調べておく必要がありますね。