「ドライカーゴ」「持ち出し」「カゴ車」の意味とは?言葉の定義や由来を解説!
どんな業界にも内輪でのみ通用する専門用語はつきものであり、それはトラック業界とて例外ではありません。
今回はそうした物流の世界の用語の中から、「ドライカーゴ」「持ち出し」「カゴ車」の3つをピックアップして紹介します。
トラック業界で働きたいのであれば知っておいて損はない言葉ばかりなので、この際にしっかりと覚えてしまいましょう。
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「ドライカーゴ」の意味とは
「ドライ(dry)」は「乾燥した」の意。そして「カーゴ(cargo)」は「積荷」という意味の英語です。
したがって、「ドライカーゴ」とは「乾貨物」と訳すことができます。実際にそのように呼ばれることもありますね。要するに「液体などの非乾貨物を除いた通常の貨物」ということになります。
トラックで運搬する荷物の大部分はドライカーゴにあたります。
「ドライカーゴ」は特別扱いが不要
大部分の荷物がドライカーゴであるという話から既に察しのついている方もいらっしゃるでしょうが、ドライカーゴは特殊な取り扱いを必要としません。
通常どおりに工業包装が行われ、通常どおりの物流システムによって処理できる荷物がドライカーゴなのです。
「持ち出し」の意味とは
「持ち出し」とは、ドライバーによって物流拠点から荷物が持ち出されている状態を指す用語です。問い合わせて「持ち出し中です」と言われた場合、その荷物は届け先に向かって配送されている最中ということですね。
あくまでも配達途中の状態を言うのあって、配達完了した荷物に対して使う言葉ではないという点に注意しましょう。
宅配や運送でよく使われる用語
宅配業者のWebサイトで荷物追跡サービスを利用したことはありませんか? 通販でよく買い物をする方であれば、配送状況を確認したとき「持ち出し中」と表示されているのを見た経験はあるはずです。
このように消費者向けのサービスで使われることも多いため、「持ち出し」はドライバーの間のみならず、一般的にもよく知られている用語であると言えます。
「カゴ車」の意味とは
「カゴ車」という言葉は倉庫内にいると頻繁に耳にすることになります。どういったものを指すのかというと、運搬用の台車。外周がコの字型の柵で囲まれたカゴ状の構造をしているため「カゴ車」というわけです。
足元にキャスターがついていて、押したり引いたりして移動させることができます。そのため、集配場内で荷物を移動させるときに使われるのが主な用途となります。
また、その大きさと形状から安定感があり、一時的に荷物を保管しておく目的でも使われることがあります。
「カゴ車」は別の呼び方もある
「カゴ車」には複数の別名がありますので、この際いっしょに覚えてしまいましょう。
- ロールボックスパレット
- カーゴテナー
- かご台車
といった言葉を聞いたら、カゴ車のことを言っているのだと捉えるようにしてください。
「カゴ車」の種類や仕様
一口に「カゴ車」と言っても、その構造にはいくつかの種類があります。
まず、カゴの構造について。
- L字折りたたみ型・・・使用しないときに底板を持ち上げて片側面を折りたたむことでコンパクトに保管できる
- I字折りたたみ型・・・両側面を折りたためるようにして保管効率をより向上させた
- ダブルゲート型・・・正面に上下開閉式の扉がついているため荷物を確実にホールドできる
- 観音扉型・・・正面に左右開閉式の扉がついている
など、様々なタイプに分かれます。
次に、足回り。4輪が自由に動くタイプが最も流通していますが、中には2輪が固定されているものもあります。
このほか、
- 底板が樹脂でできているかスチールでできているかの違い
- 棚数を増やせるオプションのついたもの
- 保冷カバーを装着することで冷凍・冷蔵品に対応できるもの
などのバリエーションが存在します。もし職場に導入を考えているのであれば、用途に合ったものを選ぶようにしてください。
まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか。
今回紹介した「ドライカーゴ」「持ち出し」「カゴ車」は、いずれもトラックドライバーや倉庫作業車にとっては基本中の基本とも言える用語です。
物流の現場で働く際には必須とされる知識なので、もしも関連業界での活動を考えているのであれば、今のうちにこの記事を参考にして覚えていってください。