エンジンオーバーホールの費用はいくら?オーバーホールのメリット/デメリット

   

エンジンオーバーホールを検討しているけれど、費用面でどうするか悩んでいるという人は多いのではないでしょうか。

エンジンオーバーホールには費用もかかりますが、安全な運転のためにも、定期的なお手入れは欠かせませんよね。

エンジンオーバーホールにかかる費用や行うタイミング、メリット・デメリットについて詳しく見てみましょう。

エンジンオーバーホールとは?

エンジンのオーバーホールと聞いてすぐにピンとくる人とそうでない人がいると思います。

簡単に言えば

  • エンジンを解体して交換が必要な部品は交換をする
  • 洗浄して汚れを落とす
  • そののち正しく組み立てる

ということを言います。

エンジンの部品を交換すること

エンジンに故障があったとしても外部から見ただけではわからないことがほとんどです。その場合エンジンを解体して、故障している部品を取り換えることになります。

エンジンを解体して洗浄を行うこと

エンジンに汚れが溜まっていけば、それが故障の原因になることもありますし、エンジンの寿命も短くなってしまいます。そこでエンジンを一度解体して、それぞれの部品を丁寧に洗浄してから元のように組み立てるという作業を行うのです。

エンジンオーバーホールの費用目安

エンジンのオーバーホールを行う際にもっとも問題となるのが「費用」です。これを行うには専門知識を持った整備士が時間をかけて行う必要があるために、どうしても高額になっていまいます。

だいたいの目安として

  • 正規ディーラーで行った場合は「50~200万円」
  • 専門業者が行った場合は「30~70万円」

ほどかかると言われており、場合によっては「中古を買った方が安い」ということまで起こりうるのです。ここではあくまでも目安ではありますが、それぞれの場合を紹介していきます。

ヘッドガスケットの交換

エンジンは

  • 「シリンダーブロック」
  • 「シリンダーヘッド」

の2つに分けることができます。

この2つをつないでいるのが「ヘッドガスケット」で、オイルや水が漏れないようにしています。このヘッドガスケットが劣化して破損したりするとオイルが漏れる可能性があります。

このガスケットを交換するにはシリンダーブロックとシリンダーヘッドに分割しなければならず、そのためにはエンジン周辺のチェーンなどの部品を外したりしなければならず、とにかく時間と手間がかかります。

時間がかかる作業ほど工賃は高くなる傾向にあるので、どうしても費用がかかってしまうことになります。

エンジンの洗浄

どこかが壊れていると明確でない場合はエンジンを分解してそれぞれの部品を洗浄するということもあります。特に交換しなければいけない部品がなかった場合は分解や組み立て、洗浄の費用ということになります。

エンジンのコーティング

オイルの耐久性やエンジンの始動性を高めるためにコーティングを行う場合もあります。エンジンコーティング剤自体は市販されていることが多いのですが、それをオーバーホール時に行ってもらうということになります。

部品の交換

オーバーホール時にもっとも費用が高くなるのが部品を交換する場合です。エンジンには細かい部品が多く使われており、それらが経年劣化することで不具合を起こしている場合があります。

オーバーホール時に部品を交換することでそれらが回復するのですが、部品の代金に加えて工賃がかかってくるためにそれらが費用としてかかってくることになるのです。

エンジンオーバーホールのメリット

エンジンのオーバーホールは高額な費用がかかりますが、それでも大きなメリットがあります。

エンジンの寿命が伸びる

オーバーホールをすることで故障や不具合があるまま走り続けてエンジンが早く駄目になるということを防ぐことができます。結果的にはエンジンの寿命を延ばすことができるのです。

事前に事故や故障を防げる

エンジンの内部で不具合があっても素人にはどこが故障しているのかはわかりません。少しおかしいと感じたまま走行していると次に気が付いたときには事故を起こした後ということもあります。

事前にオーバーホールをして故障や不具合に気づくことができていれば事故や重大な故障を防ぐことができます。

燃費がよくなったり性能が上がる

エンジンは使い続けていくことで経年劣化していきます。するとその分だけ性能が落ちていくのですが、オーバーホールを行って故障した部品を交換したり洗浄したりすることで新品の時の性能に戻ることがあります。

そのことによって燃費が良くなったり性能が上がったと感じることがあります。

エンジンオーバーホールのデメリット

残念ながらエンジンオーバーホールにはメリットだけでなくデメリットもあります。

費用がかかる

やはりオーバーホールの一番のネックが費用です。

かなり高額な費用になるために、中古で別の車両を購入するのと同じくらいのお金がかかることがあります。オーバーホールを行うのか、新たに購入するのかの判断が難しいところです。

時間がかかる

エンジンのオーバーホールは素人では行うことができないので専門の業者やディーラーが行うことになります。エンジンは複雑な部品が多く、分解していくのにもかなりの時間がかかります

故障しているところがあればそれを交換していき、さらに元通りに組み立てていかなければいけないために時間がかかってしまうのです。

悪質な業者に依頼すると故障する場合も

エンジンのオーバーホールは技術がない人が行うと組み立てなどが正常に行われずに性能が低下したり故障したりすることがあります。他よりも安いからといって悪質な業者に引っかからないようにしなければなりません。

エンジンオーバーホールをするタイミング

ではエンジンのオーバーホールはどのタイミングで行うのが良いのでしょうか。

エンジンから異常音がする

エンジンをかけた際に異常な音が聞こえたりすると何かしらの故障が考えられます。そのまま走行したりするとエンジンを積み替える必要がでてきます。こうなると最低でも100万円以上かかってきますので要注意です。

走行距離が伸びている

エンジンの寿命は走行距離が30~50万kmほどに設定されていることが多くなっています。走行距離がこのくらいになってくるとオーバーホールを考えても良いかもしれません。

オイルが漏れている

ヘッドガスケットが傷んでいる場合などにオイルが漏れることがあります。少し漏れ始めた時点で気が付けば良いのですが、気づくのが遅れると手遅れになることがあります。

エンジンオーバーホールの費用を節約する方法

複数の業者で見積もりを出す

最初に見積もりを出したところが一番安いかどうかはわかりません。複数の業者で見積もりを出すことで適正価格を調べていきましょう。

ただし安ければ良いというわけではありません。検査項目なども細かく見ることが重要です。

普段からエンジンの手入れを行う

もっともエンジンのダメージを減らすことができるのは手入れをしっかりを行うことです。乱暴な運転、急加速や急発進を行って手入れをしないというのがもっとも早くエンジンを傷めることになります。

定期的にエンジンの検査を受ける

専門の業者に定期的にエンジンを検査してもらうというのも良い方法です。とにかく早く異常に気付くことができれば、それだけ修理費用は少なくなることになります。

まとめ

エンジンのオーバーホールは費用や時間がかかるものです。オーバーホールを行うのか、別の車両を購入するのか、それぞれの条件をよく考えて判断するようにしましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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