パッカー車(ゴミ収集車)の運転がうまくなるコツと難しいポイントは?

   

パッカー車の運転手に転職したばかりの方は、車両感覚などの違いから運転に戸惑うことも多いですよね。特にトラック運転手の経験がなく普通車しか運転したことがなければなおさら戸惑ってしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、そんなパッカー車の運転初心者のために、運転に関しての色々なコツについてご紹介していきたいと思います。

バックのコツ

アクセルを極力使わない

トラックはアクセルの踏み加減が難しいとよく言われています。大型トラックを発進、バックするのにもっともよい上達法は「アクセルを踏まないで半クラッチで繋がる感覚を体が覚える」ことだとされています。

この感覚が身につかないとバックに急発進したりして事故の元になります。アクセルは極力踏まずにトラックを動かす感覚を身につけましょう。

ドアを開け身を乗り出してバックする

バックの感覚になれるまではミラーだけでは距離感が掴めなかったり死角が多いために後方が見えないということがあります。

そのため、

  • 「シードベルトを外して動きやすくする」
  • 「窓を開けて上半身を乗り出す」
  • 「ドアを開けて身を乗り出してバックする」

というような動きやすい姿勢の上で目視確認をしながらバックするのが良いでしょう。

車から下りて目視する

はっきりと見えていないのに「行けるだろう」でバックするとかなり高い確率でぶつけます。物に当たるだけでなく人に当たることもありますので、見えていないのに思い込みでバックするのは非常に危険だと言えます。

このときは面倒でも必ず一度車から降りて目視して確認することが重要です。

誘導してもらう

町中でパッカー車を見ているとよく同乗者が後方で誘導しているのを見かけます。パッカー車は誰かが同乗していることも多いので、もし同乗者がいるのであれば誘導してもらうのが安全です。

走行中のコツ

左ミラーをこまめに確認する

大型のトラックは内輪差による巻き込み事故が非常に多くなっています。これは運転手と反対側の左側で特に起こります。やはり全長が長いこと、幅が広いこと、死角が多いということが影響しています。

普段から左側のサイドミラーを細かくチェックするようにしていればこういった事故を減らすことができるでしょう。

左折時は後輪を白線に合わせる

内輪差による巻き込み事故や接触を避けるために大回りするのはあまり良い運転ではありません。左のサイドミラーを後輪が見えるほど下に向けておくと左折時に後輪を縁石や白線に沿わせるようにして曲がることができます。

収集物に横付けする時は目印を決めておく

パッカー車が定期的にゴミを集めてまわる際にはだいたいゴミが置かれている場所が決まっています。一度停めたときにときに順調にいった場所の目印をつけておくと次回からスムーズに停めることができるようになります。

縁石や電信柱、標識など動かないものを目印にしておくと良いでしょう。

車両感覚を覚えるまでは必ず目視

大型のトラックは普通車とは大きさが違うために車両感覚を覚えるまで時間がかかります。特に車体の長さがあることと運転席が高いということがあります。

そのため視界が普通車とは違い、遠くまで見える反面、下方や斜め下が見えにくくなります。こういった感覚が身につくまでは必ず目視してその位置や距離感を確認することが重要です。なんとなくで車を動かすと事故の原因になります。

毎回目視することは決して恥ずかしいことではありません。むしろしっかりと目視確認して無事故を貫くことが正しいことなのです。熟練したベテランドライバーほどしっかりと目視確認しているのはそのためなのです。

余裕を持って運転することが最大のコツ

もちろん精神的な問題として心に余裕を持って運転することが重要だということもあります。しかしそれ以外にも技術的な問題もあります。余裕がない運転をしているとほんのわずかですがハンドルを切るのが早くなる傾向があります。

しかし大型トラックの場合、曲がるときにはほんの少し遅めにハンドルと切るとスムーズに曲がれるという事実があるのです。決して焦ることなく余裕をもってハンドルを操作することが重要だと言えるでしょう。

まとめ

色々と大型トラック、パッカー車の運転について述べてきましたがこういった大型の車は運転を間違えると重大な事故を引き起こしやすくなるものです。

これらの車を運転するときは早く上手に運転しようとするのではなく、安全に的確に運転することを第一に考えるようにしましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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