トラック運転手の仕事はストレスだらけ!ドライバーのストレス解消法
どんな仕事にも、多かれ少なかれストレスはあります。それはトラック運転手も例外ではありません。
具体的にどのようなストレスが有るのか、逆にトラックドライバーにはないストレスはどういうものがあるのかを説明していきます。
Contents
トラック運転手に特有のストレスとは
トラック運転手をしていると、実際にかかってくる代表的なストレスを5つ紹介します。
長距離の運転
トラック運転手は、1日のほとんどを運転して過ごします。特に長距離運転手ともなれば、朝から晩まで運転し続けて、車内で仮眠を取ってからまた走るようなことも珍しくありません。
景色を共有する同乗者もなく、狭い空間の中をたった1人で、ラジオや鼻歌だけで1日のほとんどを過ごすことに抵抗がある人には、大きなストレスとなり得ます。
渋滞
運転をしていて渋滞に巻き込まれることはよくあります。
ただでさえイライラしがちの渋滞ですが、特にトラック運転手は、渋滞によってその先のスケジュールが大きくずれ込んでしまうことも珍しくありません。
納品時間に間に合わずクレームに繋がること、休憩を取る時間がなくなること、さらに帰宅時間が遅くなってしまうことも渋滞によるストレスの要因になります。
長時間同じ姿勢のままでの運転
同じ姿勢を続けていると筋肉は緊張して硬くなり、それが血管を圧迫して血液の流れを阻害してしまいます。
筋肉が重く、だるく感じるようになり、肉体的疲労によるストレスが溜まってきます。ひどい場合はエコノミークラス症候群を発症してしまうことも。
また、血流が悪くなることで頭がぼんやりしてしまい、イライラしやすくなります。
なかなか家に帰れない
長距離運転手は、時には何日も家に帰れません。
車内にテレビや電気ポットなどを持ち込み、布団で眠ることもできますが、強風が吹けば車体は揺れ、屋根に叩きつける雨音に悩まされます。狭い空間の中でストレスはどんどん蓄積されていきます。
また、家族がいる運転手は、パートナーや子どもに会えないこともストレスに繋がります。
睡眠不足や体の疲労
トラック運転手の労働時間は、10時間程度が目安になってきます。
長距離運転手はもちろんのこと、地場の運転手でも家に帰ってのんびりする時間はあまり取れないケースもあります。
また、深夜の業務開始などで生活が不規則になり、身体の負担が大きくなりますし、慢性的な睡眠不足と肉体的な疲労が重なることは、ストレスの大きな要因になります。
簡単にできるストレス・疲労解消法
ストレスを軽減するためには、適度な運動や目の体操が重要になるため、トラックの中やサービスエリアなどで出来る簡単な体操をご紹介いたします。
目の体操をする
- 上下左右、斜めを加えた8方向に目玉だけを動かすことで、目の筋肉をほぐします
- 右上を3秒見たら正面に戻し、今度は左上
- 右下を3秒、戻してから左下を3秒
- 右、左に3秒、最後は上、そして下
- 正面に戻し、ゆっくりと右回り、左回りで2~3周回します
座ったままできるストレッチ
- 両肩を10秒間上げて、ストンと落とす×3セット
- 手を頭の後ろで組み、ゆっくり肘を外側に開く。10秒×3セット
- 首を右、左、上、下と10秒ずつ傾け、最後に右回し、左回し
- 両足の踵を床から上げてストンと落とす×10回
車から降りてストレッチ
- 両手を大きく上げて伸びをする
- 腰に両手を腰に添えてゆっくりと回す
- ふくらはぎを下から上へ血流を促すように揉みほぐす
- アキレス腱を伸ばす
- 片足ずつ踵を台に乗せて、背中を曲げずに上体をゆっくりと前に倒す
実は◯◯のストレスが少ない!
トラック運転手は肉体的なストレスはありますが、対人関係のストレスが少ないのが特徴です。
トラック運転手の対人関係は、積み下ろしの時に荷主や他のドライバーと関わること、あとは配車係とのやりとりぐらいです。1日の勤務時間の中で人と接する時間は、多くても2割程度ではないでしょうか。
もちろん同僚との接点は多少ありますが、一日中同じフロアで過ごすわけではありません。たとえ苦手な相手がいても、トラックに乗ってしまえば一人の時間です。
トラック運転手にストレスを感じない人
では、トラック運転手という職業をやっていてストレスを感じない人はどういう人でしょうか?具体的に、トラック運転手が向いている人の特徴を見ていきましょう。
長時間運転が苦でない人
トラック運転手は、長時間の運転がメインの業務です。1日のほとんどを1人で運転して過ごすのですから、1人の時間を苦にせず、むしろ楽しめる人には向いています。
また、当然ながら運転が好きな人にもおすすめです。お客様の大切な荷物を、迅速・安全・丁寧に運べることが、トラック運転手に最も必要な要件です。
体を動かすのが好きな人
トラック運転手には長時間の運転や短い睡眠時間など、疲労が蓄積しやすいことが多々あります。
そんな中でも体調を崩したりしない体力は必須です。また、手積み手降ろしなら腕力も必要になってきますので、普段の業務が筋トレになります。
まとめ
上記までに上げてきた内容が、特にストレスと感じない方は特にトラック運転手に向いていると言えるでしょう。
ストレスと上手く付き合いながら安全運転をできるトラック運転手でいることを常に心がけてください。