トラックの手積みのコツは?専門用語から積み方の基本まで徹底解説!

   

運転手になろうと思ったときに不安になるのは、運転だけではなく積み降ろし方法などもですよね。実際、物流業界に携わったことのない人には、何もかもが未知の世界です。 そこで今回は、積み降ろしの基本的な専門用語や手積みのコツについて解説したいと思います。

トラックの手積みで使う専門用語とは?

荷姿とは

「荷姿(にすがた)」とは、文字通り「荷物の姿」を意味します。
段ボールの箱に入っていれば、箱。表記は「箱」または「個」、「c/s(ケース)」になります。
セメントや米、プラスチック原料などは「袋」。
折りたたみ式コンテナなら「折コン」、プラスチックの箱なら「バケット」。
一斗缶やペール缶なら「缶」、木枠に入っていれば荷姿は「木枠」。
紙袋や包装紙の荷姿は「包」、巨大な土嚢のような「フレコン」というものもあります。
台車に載っていれば、荷姿はそのまま「台車」。「鉄台車」や「カゴ」など、台車の呼び名で呼ばれることもあります。
このように、基本的に「荷姿」は見たままだと思って大丈夫です。
もちろん運ぶものによっては、全く梱包のされていないものもあります。

組むとは

箱や包装紙など、四角いもので上部および下部が正方形ではないものは「組む」ということができます。イメージとしては、寝かせた直方体のものですね。
主にパレットに載せるときに使う方法ですが、ベタ置き(直置き)する際や台車に載せる際にも「組む」ことがあります。
これは、1段ごとに荷物を入れ子状態にすることによって、崩れにくくするためです。
例えば1段に10個の箱を載せる場合、横3個×2を並べたら、最後は縦4を並べます。
2段目は縦4を並べてから横3×2を並べれば、1段目と2段目の箱が上手に干渉し合って崩れにくくなります。
他にも、ぐるりと回るように並べていく方法もあります。
組まずに積むことを「棒積み」といいますが、これはとても崩れやすくて危険なので、何らかの対策が採られます。

面と回しの違いについて

荷物を組むときに、1段にいくつ並べるかを指すのが「面」です。
例えば1段に12個並べて組んでいくなら「12面」。これを「面」ではなく「本」ということもあります。
「回し」とは、「組んでいくこと」を指します。
12面で組むなら「12面回しでお願いします」と言われます。
客先によっては何面で回すかを指定されることがあるので、たとえもっと積めそうな余裕があっても、指定された面数で回すことになります。
指定がない場合は自分で考えて組みます。ぴったりと1面に納まる並べ方を探すのはゲーム感覚で楽しめますよ。
パレットに載っているものを手積みするときは、バラしながら何面で回してあるかを確認しておけば、降ろすときの参考になります。

ラップとは

正式名称は「ストレッチフィルム」ですが、そう呼ぶ人はまずいません。
実際どこからどう見ても、伸縮性の強いラップなのです。
とてもよく伸びる素材なので、積んだ荷物をこれで巻いていきます。
棒積みしないといけないときは、数段積んだところで途中まで巻いて、その上を積んだらさらに巻いて、というように、積みながら巻く必要があります。
慣れないうちは力加減がわからずに緩んでしまったり、きつく巻きすぎて段ボールを凹ませてしまったりすることがありますが、繰り返すうちにどんどんコツが掴めます。
初めてラップを巻くときは、摩擦で手を火傷しないように注意してください。
また、ゴム付きの軍手だとラップの芯が滑らないため、上手に巻けません。

トラックに手積みする際の注意点

路線便の積み方

路線便のバラ積みは、完全にテトリスの世界です。
形も大きさもまちまちなので、こればかりは先輩にコツを教わりつつ経験を積むしかありません。
基本的に、軽いものや小さいものは後回しです。
軽いものの上に重いものを積んでしまえば、破損に繋がってしまうためです。
土台をきっちりと固めるイメージで、隙間に入りそうなものは片っ端から詰め込んでいきます。
路線便はケツ(荷台の後ろ)積みになりますので、最初から目一杯積み上げていかないと積みきれない事態にもなりかねません。
自分が積む順番が来る前に、他の人の積み込みを見せてもらうのが最も近道ですね。

ウィング車の積み方

ウィング車の場合は荷台を歩かなくて済むので、前からしっかりと積んでいきます。
不安定なものは崩れやすいので、その場合は組んでいく方法もあります。
ただし降ろし場所でもウィングとは限らないので、積む前に確認しておくことが必要です。
開口部のてっぺんに積む際は、積み上げたパレットの上などでの作業になることがあります。
うっかり手を滑らせてしまうと地面まで落ちて破損してしまいますので、高積みの際は十分な注意が必要です。
また、後になって積みきれなかったというようなことがないように、事前に荷量を確認しておきましょう。

バラ積みする際の注意点

ケツ積みにしろウィング積みにしろ、崩れないように積むことが何よりも大切です。
納品先に到着したときは、観音やウィングをいきなり開けず、万が一崩れている場合に備えてそっと開ける習慣をつけましょう。
同じサイズの荷物をひたすら積む場合を除き、バラ積みはある種のパズルゲームです。
慣れるまでは先輩や他のドライバーの積み込みを見て、そのコツを掴んでいきましょう。
慣れるとけっこう面白くなってきますよ。
トラックの手積みは経験が全てです。焦らずじっくりと経験を重ねましょう。
腰を痛めないよう、低い位置での荷物の上げ下げは腰を落としてくださいね。

まとめ

運送業には専門用語がたくさんありますが、覚えていくと会話が早くなり便利です。
やっているうちに自ずと覚えていくので大丈夫。
何よりも経験がものを言う業界ですから、まずはじっくり先輩ドライバーの仕事から学んでいきましょう。

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