「バラ積み」「直積み」「宵積み」の意味とは?運送用語の定義を解説!
トラック業界には荷物を積む作業がありますが、この作業にもいくつかの用語があり、その用語ごとに積み方もきわってきます。この用語はよく使われるため、知っておく方がいいでしょう。
そこで、「バラ積み」「直積み」「宵積み」の3つの積み方の用語と一緒に覚えておくと便利な用語もご紹介します。
Contents
「バラ積み」の意味とは
バラ積みとは、手作業で荷物を積み込むことを指し、主に平ボディなどのトラックで行われることがほとんど。
実際にバラ積みを行うときは割れ物があるかどうか、
- 「上積み厳禁」
- 「天地指定」
などといった荷物の確認が必要となることや、重い荷物を下に軽い荷物を上に置くという工夫が必要になります。
「バラ積み」のメリットデメリット
バラ積みのメリットは荷物を隙間なく積み込むことができるため、何といっても積載率が上がることでしょう。
また、パレット積みの場合は間に緩衝材などを挟まないと荷崩れを起こすというリスクが存在しますが、バラ済みは荷物を詰め込むことができるため、荷崩れのリスク少なくなります。
反対にデメリットは、積み込みに時間がかかるということでしょう。特に大型トラックにバラ積みをしようとすると気が遠くなりますよね。
合わせて知りたい「パレット積み(パレ積み)」とは
木製などで作られた正方形や長方形の荷物置きの板で、フォークリフトの爪が入る穴が空いています。ここに荷物を並べて、トラックに積み下ろしする際はパレットごと行います。
このときパレットはかなりの重量になるため、フォークリフトやプラッターという機械で積み下ろしを行います。
「直積み」の意味とは
直積みとは「じかづみ」と呼ばれ、通常はパレットやコンテナに入れておくことが普通ですが、それができない荷物に対して床に直接積むことを言います。
特にパレットに置くと明らかに不安定になったり、はみ出たりする荷物は直積みすることが多くなります。
「直積み」はどんなときに使われる?
保管する倉庫の面積が狭い場合はパレットで入れることができません。その場合には直積みで積むことが必要になります。また、同じ荷物が少なかったり、一旦保管するがその後に移動させることがない荷物は直積みをする場合があります。
「直積み」は肉体労働
直積みはパレットを使用しない積み方となるため、重量物であってもフォークリフトを使用することができません。
そのため、重量物を積み込む時も人力で行わなければならず、肉体労働であることがほとんどであるため、ドライバーがあまり好む積み方ではありません。
「宵積み」の意味とは
宵積みとは、次の朝一番に荷物を運ぶために、前日以前に荷物を引き取って積み込む方法となります。最近は宵積みしてから退社している会社も多く、運送業界では当たり前になっています。ちなみに読み方は「よいづみ」と呼びます。
「宵積み」のメリット
宵積みは配送当日の朝に慌てて積み込まなくてもいいということや、先にトラックに積み込むことでその分倉庫のスペースを空けておくことができるため、倉庫のスペースを有効活用することができるというメリットがあります。
特に最近は週休2日制になってから、金曜の夜に積み込んで月曜の朝まで2日以上預かることになるため、荷主側のメリットも非常に大きくなっています。
まとめ
トラック運転手の仕事避けては通れない荷物の積み込みについて業界で使用する様々な呼び方をご紹介しました。
トラック業界の積み込み方は様々な方法があり、用途や荷物によった使い分ける必要があります。そのため、トラック業界に転職しようと考えている人はぜひ覚えておきましょう。