トラックの回送業務とは?階層ドライバーの仕事内容とやりがい、求人の探し方について
ドライバーの仕事の中でも、車だけを運ぶ回送ドライバーの仕事は、荷物の積み下ろしがなく注目を集めている職種のひとつです。
でも、実際にどんなことをするのでしょうか。気になる仕事内容ややりがい、求人の探し方についてご紹介したいと思います。
Contents
トラック回送ドライバーとは
そもそも回送ドライバーとは、バスやタクシー、乗り捨てられたレンタカー、新車の届けなどお客や荷物をのせずに車を運転して運ぶ仕事を指します。もちろんトラックを運ぶこともあります。
トラックの場合は点検や修理のために整備工場まで運ぶことがあるのですが、運送業界は忙しくなかなか人手をさくことができません。
そこで活躍するのが回送ドライバーです。依頼を受けた回送ドライバーはトラックを工場や整備場所まで運転して運ぶことになります。
トラック回送の仕組み
依頼されたトラックを指定の場所まで運ぶのが仕事となるのですが、基本的に料金は「トラックの大きさ」「運ぶ距離」「運ぶ時間帯」などによって変化します。
例えば同じ距離であっても2トントラックであれば5000円の料金なのが10トントラックであれば2~3万円かかるということもあるのです。また、当然のことながら指定された場所が遠いほど料金は高くなります。
2トントラックの場合であれば20kmまでは2万円、100kmまでは3万円、250kmまでは4万円、500kmまでは65000円というように値段が変わっていきます。
それに加えて「急ぎである」「夜中に走行する」場合などは割増し料金がかかるようになっています。
しかしこれらの料金を払っても自社の社員を使うよりは効率的になるということから回送ドライバーが利用されるのです。
トラック回送ドライバーの仕事内容
依頼があればトラックを整備工場や指定された場所まで運転して運ぶのが主な仕事となります。逆に整備工場から元の車庫まで運んでくるという仕事もあります。
仕事に慣れていないうちは距離が近い仕事、運転しやすいトラックなどが中心となり、慣れてくると遠い場所のものや大型のトラックを運ぶ仕事をするようになります。
また、待機中などにトラックの掃除や洗車をすることがあります。回送するトラックは使い込んだものから新車を運ぶものまであります。自分に合った仕事を探していくのが良いでしょう。
トラック回送ドライバーのやりがい
まずトラック回送ドライバーのメリットとして働く時間の自由度が高いということがあります。自分が都合の良い時に仕事をすることができるので、他にやりたいことがある人にとっても効率的です。
また、仕事をするにあたってほとんど人と関わることがありません。トラックを運転中はもちろん一人ですし、仕事が終われば会社に戻ることもなく直帰することがほとんどです。
あまり人と関わりたくないという人にとってはかなり適した仕事だと言えます。とにかく車の運転が好き、トラックの運転が好きという人にもおすすめできます。
トラックが好きと言っても基本的には同じトラックを運転することが多くなるのですが、トラックの回送ドライバーをしていると様々なトラックを運転することができます。
そういった経験ができるのも大きなメリットと言えるでしょう。
トラック回送ドライバーで働く時の注意点
トラックの回送ドライバーとして働く際にはいくつか注意しなければいけないことがあります。まず大きなものとしては事故にあった場合、個人で責任をとることが多いという点です。
そのトラックが完全に使用できないほどの事故だった場合は休車損害までかかってくることがあります。
また往復の高速道路代やガソリン代などが立て替えになることが多く、いったんは自分が支払わないといけないということにも注意しなければいけません。
給与面から考えてもけっして高いとは言えませんのでこの仕事だけをメインにしていくというのはなかなか難しいものがあります。
求人の探し方
求人サイトや求人チラシなどに仕事がのっていることがあります。ただし回送ドライバーの仕事は地域によってかなり待遇が違います。
稼ぎたいのか地元を中心に働きたいのかによって探すポイントは違ってくるとも言えます。地元を中心に仕事をしたい場合は新聞の折り込みチラシなどを調べるのが早いでしょう。
まとめ
トラックの回送ドライバーの仕事は「色々なトラックを運転することができる」「仕事の自由度が高い」というメリットはあるものの「事故の際には自己負担が大きい」「給与面は高いとは言えない」というデメリットもあります。
稼ぐための仕事とするよりは、やりがいを中心に考えた方が良い仕事であるとも言えます。