産業廃棄物処理責任者とはどんな仕事?仕事内容/平均年収/求人状況を解説
産業廃棄物責任者とは、どのような仕事かご存知でしょうか?興味がある人も多いようですが、具体的な仕事内容については、あまり知られていないようです。
そんな産業廃棄物責任者の気になる仕事内容や年収を徹底解説します。
Contents
産業廃棄物処理責任者とは?
産業廃棄物処理責任者の仕事は、文字通り産業廃棄物の処理です。産業廃棄物の処理の際の業務が適切に行われるかを管理することが業務内容になります。
また、産業廃棄物処理責任者は、廃棄物処理法によって産業廃棄物処理施設の事業場に付くことが義務付けられています。
そのため、産業廃棄物処理責任者の主な仕事場は産業廃棄物処理施設になります。
産業廃棄物処理施設は、産業廃棄物の
- 脱水
- 焼却
- 中和
- 分解
- 破砕
といった処理を行う施設です。産業廃棄物責任者は、専業廃棄物施設でこれらの処理業務の責任者として働くことが主な仕事内容になります。
産業廃棄物処理に関するワード
産業廃棄物処理責任者の仕事内容を解説する際には、聞き慣れないワードが沢山出てきます。ここでは、それらのワードを個別に解説していきます。
排出事業者
排出事業者は、産業廃棄物を排出する事業者のことです。建設工事業務などの建設や解体では、工事を直接請け負った元受け業者が排出事業者になります。
廃棄物処理法では、産業廃棄物は排出事業者が自らの責任で適正な処理をしなければいけません。
特別管理産業廃棄物管理責任者
特別管理産業廃棄物管理責任者は、産業廃棄物の中でも特別管理産業廃棄物に指定されている産業廃棄物の処理業務の際に置かれることが義務付けられている責任者のことです。
多量排出事業者
産業排出物事業者の中でも前年度の産業廃棄物発生量が1000トンを超える場合、多量排出事業者となります。また、前年度の特別管理産業廃棄物発生量が50トンを超える場合も同様に多量排出事業者になります。
産業廃棄物処理業者
産業廃棄物の収集、運搬、処分といった業務の委託を行う業者のことです。産業廃棄物処理業者になるには、管轄の都道府県知事や政令市長の許可が必要になります。
産業廃棄物処理責任者
産業廃棄物処理施設の事業責任者です。産業廃棄物処理施設への産業廃棄物処理責任者の設置は、廃棄物処理法によって義務付けられています。
廃棄物処理施設技術管理者
廃棄物処理施設での廃棄物処理を的確に行うことができる技能、知識を持っている人のことです。廃棄処理法によって、廃棄処理施設に設置することが義務づけられています。
産業廃棄物処理施設
産業廃棄物処理施設は、産業廃棄物を処理するための作業である、脱水、焼却、中和、分解、破砕を行う施設のことです。設置するためには、都道府県知事または政令市長の許可が必要になります。
また、設置する際には周辺住民の設置への理解を高める配慮も求められます。
自己処理
産業廃棄物処理における自己処理とは、事業者が排出した産業廃棄物を自らの作業によって処理することを言います。
このときに産業廃棄物処理業の許可は必要ありません。しかし、処理作業は、廃棄物処理法で定められた基準通りにおこなう必要があります。
委託処理
事業者が、廃棄物を排出した際、処理を他の業者に委託して処理してもらうことを委託処理と言います。排出者は、委託処理する際に、廃棄物処理法に従い、委託する必要があります。
廃棄物固形燃料
廃棄物の中でも固形化燃料になる物を廃棄物固形燃料と言います。廃棄物固形燃料には、
- RDF
- RPF
- 木質ペレット
といった種類があります。
産業廃棄物処理責任者の求人情報
産業廃棄物処理責任者の給料や雇用形態といった労働条件、求人情報などを解説していきます。
産業廃棄物処理責任者の給料
産業廃棄物処理責任者の給料は、20代の初任給では、18~25万円くらい。正社員の平均給与相場は25万円程度です。会社ごとの給料の差は、あまり大きくはないので、平均を大きく上回ることや下回ることは珍しいです。
ですが、福利厚生や各種保証には大きな差があります。また、賞与も会社ごとに大きく異なります。なので就職、転職する際には、しっかり下調べしてください。
産業廃棄物処理責任者の雇用形態
産業廃棄物処理責任者の雇用形態としては、正社員としての求人が多いです。契約社員としての求人も見られますが、主な求人は、正社員となっています。
ですので、正社員として安定した雇用、収入の確保を目指したい人に適している仕事と言えます。
まとめ
産業廃棄物処理責任者の仕事内容と年収について解説しました。いかがでしたでしょうか。
産業廃棄物責任者の仕事内容では、専門用語の意味の解説を中心に解説しました。また、年収については、平均的な年収と雇用形態について説明しました。