生コン車(ミキサー車)の寸法表/サイズ/幅/高さ/長さ/容量はどのくらい?
2019/06/11
現場まで生コン車(ミキサー車)を走行させる際には、必ず生コン車の寸法と現場までの道路幅を確認しておく必要があります。
もし道路幅が狭くて通れなかった場合にはどうしたら良いのか対応策を知っておけば、いざという時も慌てずに対応できますね。
今回は、生コン車の寸法目安や道路幅の考え方、生コン車が通れない場合の対応策について詳しく紹介します。
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生コン車(ミキサー車)の寸法目安一覧表
生コン(ミキサー車)の車の寸法については、一律で決まっているわけではありません。同じ2tでも、メーカー・車種によって寸法に違いがあるのです。ただ、あまり大きく違うわけではありません。
そこで、2t、4t、5t、10tの各生コン車における寸法の一例をご紹介しましょう。下記の表をご覧ください。
車両サイズ | 長さ | 幅 | 高さ |
---|---|---|---|
2tミキサー車 | 503cm | 170cm | 262cm |
4tミキサー車 | 509cm | 218cm | 310cm |
5tミキサー車 | 646cm | 218cm | 322cm |
10tミキサー車 | 784cm | 249cm | 370cm |
生コン車(ミキサー車)が通れる道路幅とは?
生コン車(ミキサー車)でも公道を走行することができますが、一般的な乗用車とは違いますので、走行にあたっては道路幅を考慮する必要があります。
なぜなら、道路幅によっては通ることができず、現場までたどり着けないケースも考えられるからです。
また、直線を走る場合においてギリギリOKだったとしても、実際に走る中ではカーブもありますよね。直線は問題なく走れても、曲がることができないとしたら意味がありません。
基本的には、直角カーブを曲がる際に40センチから1メートルは余裕をもって考えることが大事です。生コンメーカーごとに旋回軌跡図というものがありますので、そちらを参考にするといいでしょう。
そこで、先程紹介した2t、4t、5t、10tの場合の所用道路幅と実際の道路幅の目安をご紹介しましょう。
車両サイズ | 所要道路幅 | 実際の走行可能な道路幅 |
---|---|---|
2tミキサー車 | 3.3m | 4.0m |
4tミキサー車 | 4.0m | 4.5m |
5tミキサー車 | 4.0m | 5.0m |
10tミキサー車 | 5.0m | 5.5m |
ミキサー車がカーブを曲がるときには「所要道路幅」が重要になります。これはトラックのハンドルを目いっぱいに切って旋回するときに必要になる道路幅です。
車両のサイズやタイヤの位置などによって違ってきますので、旋回軌跡図を書いて確認するのが間違いありません。
この際、実際に通過するには最低所要道路幅よりも少し余裕がなければ曲がることはできませんので注意しましょう。
例えば
ケース1 11t車の場合
11t車では所要道路幅が5.5mで、実際には6mほどの道路幅がなければ通行することはできません。上の図でいればどの道も通れないことになります。
ケース2 5t~8t車の場合
所要道路幅が4.0~4.5mほどで実際には5.0mほどあれば通行できます。この図では5.0mから5.0mの道や4.5mから5.5mの道へは切り返しなしで曲がれることになります。
ただしそもそも走行している道路幅が4.0m以下の場合は通行できません。また、切り返す前提であれば曲がり先の道路幅が5.0mほどでも通行することは可能でしょう。
道路が狭くて生コン車(ミキサー車)が通れない場合の対応策
5t生コン車や10t生コン車は、多くを積載できるため便利です。しかし、作業場に向かったり作業場から移動したりする際の道幅によっては、通ることが難しいケースもあります。
そこで、道路が狭くて生コン車が通れない場合の対応策を3つご紹介しましょう。
2t生コン車で何度か運搬する
2t生コン車については、5t生コン車や10t生コン車に比べて幅が小さい仕様になっています。そのため、あえて2t生コン車に積載することが対応策として挙げられます。
ただし、一度の移動ではすべてを運搬しきることができないと思いますので、何度か行ったり来たりして運搬するしかないでしょう。手間はかかりますが、運搬するにあたって有効なアイデアと言えます。
生コン車(ミキサー車)から軽トラに積み替えて現場に運ぶ
軽トラについても、5t生コン車や10t生コン車に比べて車体の幅が小さいです。そのため、生コン車から軽トラに積み替えて運ぶということが一つの対応策になります。軽トラであってもある程度の量を積むことはできますので、ぜひ検討してみましょう。
生コン車から一輪車におろして人力で運ぶ
目的地までの距離が短いのであれば、一輪車におろして人力で運ぶというのも対応策として成立します。一輪車であればほとんどの道を通ることができますので、複数の一輪車を用意し、手分けして運ぶというのは有効な方法と言えるでしょう。
まとめ
生コン車では、乗用車や一般的なトラックと異なる形状のため、道路幅を気をつけなければいけません。運転に若干の慣れが必要ですが、トラックなどの大きい車を運転している人は、すぐ慣れることができると思います。
しかも、生コンを運搬する仕事は、給料が比較的高めですし、勤務時間も終わりが決まっているため残業も運送業界の中では少なめな会社が多いですので、是非挑戦してみてください。