路線バス運転手の年収/月給/給料は?相場や平均年収を調べてみた
バスにも色々とありますが、普段よく見かけるのは路線バスだと思います。そんな路線バスの運転手の年収や仕事内容といったものは知られているようであまり知られていません。
そこでここではそれらについて紹介していきたいと思います。
路線バス運転手の平均年収
バス運転手の平均年収
日本の平均年収は420万円前後です。そして路線バス運転手の平均年収は455万円ほどです。そう考えるとバス運転手の年収は平均よりも高いということになります。
ただしこれは民間や公営すべて合わせた上での平均ですので、民間だけを見るともっと下回っている可能性はあります。
ちなみに同じ運転手で見ていくと
- 大型トラック運転手・・・450万円前後
- 小型トラック運転手・・・400万円前後
- タクシー運転手・・・・・330万円前後
となっています。
求人で見る路線バス運転手の平均年収
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
---|---|---|---|
20~24歳 | 284.1万円 | 233.9万円 | 50.2万円 |
25~29歳 | 370.1万円 | 304.7万円 | 65.4万円 |
30~34歳 | 426.4万円 | 351.1万円 | 75.3万円 |
35~39歳 | 467.3万円 | 384.7万円 | 82.6万円 |
40~44歳 | 503.6万円 | 414.6万円 | 89.0万円 |
45~49歳 | 532.4万円 | 438.3万円 | 94.1万円 |
50~54歳 | 554.7万円 | 456.7万円 | 98.0万円 |
55~59歳 | 546.6万円 | 450.0万円 | 96.6万円 |
60~64歳 | 409.8万円 | 337.4万円 | 72.4万円 |
となっており、50代のときももっとも多くなっています。
しかし求人募集を見てみると例えば、
- A社 年収450万円
- B社 年収380万円
ということもあり、会社によってかなり大きな差があることがわかります。
公営路線バス運転手の平均年収
公営路線バスの運転手はその地方の地方公務員ということになります。そのため給与水準は公務員のものとなるために年収などはかなり高めに設定されています。
地方自治体によって違いはありますが、600~650万円前後となっているところが多くなっています。これがバス運転手の平均年収を上げている原因にもなっています。
ただ、公営の路線バスは廃止されている路線も多くなっており、新しい求人はあまり出ていません。
路線バス運転手のボーナス
こちらも民間と公営ではかなりの差があります。平均としては上記の表のようになるのですが、実際に公営のバス運転手は地方公務員となりますので、ボーナスもそれに相当するものになります。
路線バス運転手に必要な資格
大型二種自動車運転免許
路線バスを運転するにあたっては大型二種免許が必要になります。大型一種免許だけでは乗客を乗せて仕事をすることができないので注意が必要です。
取得するには20万円前後の費用と10日~2週間ほどの期間が必要になります。
中型免許で運転できるバスはある?
路線バス、大人数の観光バスなどは大型の免許が必ず必要になりますが、小型のマイクロバス、中型バスでの送迎の運転手であれば中型の免許で運転することが可能となります。
もちろん大型免許を取得していた方が仕事の幅が広がるためにできれば大型免許を取っておいたほうが良いでしょう。
路線バス運転手の休日・勤務時間
路線バス運転手は3交代制
路線バスの勤務体制は
- 「早番」
- 「遅番」
- 「通し」
の3つが基本となっており、それに「中休み勤務」というものが加わってきます。
- 早番・・・5~13時、6~14時という早朝から昼過ぎくらいまでの勤務
- 遅番・・・15~24時、16~25時くらいの夕方から深夜にかけての勤務
- 通し勤務・・・朝から夜まで通しで勤務をし間に少しずつ休憩を挟んで長時間勤務をする
というパターンです。
中休みとは
- 中休み勤務とは早朝の通勤通学の忙しい時間帯
- 夕方から夜にかけての帰宅ラッシュの時間帯
を勤務として、その間の時間は休みとなる勤務体制です。間は勤務時間ではないので外に出たり一度帰宅したりするのも自由です。
路線バス運転手の休日
多くのバス会社では4週8休というシステムになっています。ただし、毎回同じ曜日が休みになるかどうかはわかりませんし、勤務時間のシフト制で変化していくために常に規則正しく仕事ができるというわけではありません。
また、シフト制を組んでいることもあって連休は取りにくいようになっています。
路線バス運転手のメリット
人間関係のストレスが少ない
バス、トラック、タクシーなどのドライバーは運転中は自分の世界に集中して運転をするために、仕事上での人間関係のトラブルは少ないという特徴があります。
営業職のような人と関わって仕事をするのが苦手という人でも問題なく仕事をすることができます。
乗務員評価で給料
常に誰かに見張られているというわけではありませんが、
- 時間通りに運行しているかどうか
- 無事故無違反で走行しているかどうか
などが乗務員評価となって給料の基準となっていきます。決められたことがしっかりとできているという人であれば何も心配はいりません。
定年まで働ける
自分自身が重い荷物を担いだりするような仕事ではなく、車の運転ができれば良いので定年までしっかりと現場で働くことが可能だというのも大きなメリットです。車の運転が好き、現場が好き、という人にはおすすめできます。
資格支援制度の充実
大型二種免許については入社時点で必ず取得している必要はないという会社が増えてきています。
入社後に会社から補助が出て免許を取得できるというようなシステムのところが多く、これからのやる気はあるという人であれば入社時に免許がなくても採用されることがあるのです。
路線バス運転手のデメリット
拘束時間が長い
勤務体系を見るとわかるのですが、朝番、遅番のときは問題ないのですが通し勤務、中休み勤務の時などは仕事の始まりから終わりまでが非常に長いようになります。
途中で休憩は入るものの、また勤務に戻るために完全に休んだ気分にならないという意見もあります。トータルでの拘束時間が長くなるというのはデメリットと言えるでしょう。
時間厳守
路線バスはそれぞれのバス停の発車時刻が決まっています。しかし道路は毎日同じ状況ではありません。渋滞しているときもありますし、道路工事を行っているときもあります。
こういったときでもできる限り時間を守ることができるかどうかがポイントとなるのです。
客への気遣いが大変
バスは乗客を乗せて運ぶというのが仕事ですので、ある意味では接客業でもあります。最近のニュースでもバス運転手とお客のトラブルが報じられています。
安全運転に気をつけるのはもちろんのこと、接客態度までお客は評価してきますので気遣いが大変だと感じる時があるかもしれません。
まとめ
路線バスの仕事内容や給料について触れてきました。決められた路線を時間厳守で走る路線バス運転手に魅力を感じる人は現時点で大型二種免許を取得していなくても挑戦してみるのもよいかもしれません。
会社によっては入社後でも取得することができるでしょう。