油圧ショベルを運転するために必要な免許とは?重機の種類と必要な免許を紹介!
工事現場でよく見られる油圧ショベルを運転する仕事につくためにはどんな免許が必要なのか疑問に思ったことはありませんか?そこで油圧ショベルの免許について詳しく見ていきましょう。
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油圧ショベルとは?
建設現場や工事現場などで土砂の掘削や土地の整地をするのに欠かすことのできない建設機械が油圧ショベルです。「パワーショベル」とも呼ばれることがありますし、「ユンボ」と呼ばれることもあります。
これは今から60年ほどまえに新三菱重工が発売した油圧ショベルにユンボという名称が使われ、その性能が非常に優れていたことから広まった名称です。
アームの先端部分に付けられているバケットを交換することで土地の整地だけでなく建物の解体、岩石の削岩などを行うことができるようになります。大規模な工事現場ではまず見ないことはありません。
油圧ショベルの免許について
油圧ショベルを使用するには条件によっていくつかの免許や資格が必要になります。まず公道を走る際にはその車両に応じて普通免許、中型免許、大型免許が必要になります。
そして実際に作業を行うには「車両系建設機械運転技能講習」と「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」のうちの、どちらかの資格が必要となります。
油圧ショベルの免許を取る方法とは?
2つの資格の違いは油圧ショベルの重量によるものです。「車両系建設機械運転技能講習」の資格を取得していれば3トン以上の油圧ショベルの使用が可能となり、「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」の資格を取得すると3トン未満の油圧ショベルの使用ができます。
「車両系建設機械運転技能講習」は指定された教習所で講習を修了して、修了試験に合格しなければいけません。「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」は指定の教習所で講習を受ければ取得できます。
油圧ショベルの免許を一発で受かるコツ
「車両系建設機械運転技能講習」は学科講習を13時間、実技講習を25時間受ける必要があります。学科試験に関しては講習の中で重要な部分を強調して指導してくれますので、その部分を重点的に覚えていけばかなり有利になります。
実技試験は屋外で行われますので、晴れていて風があまり吹いていない日の試験がおすすめです。
油圧ショベルの免許を取るために必要な金額について
「車両系建設機械運転技能講習」は受講費用約4万円に保険料やテキスト代、発行代などを合わせて45000円ほどがかかることになります。
「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」は受講費用15000円ほどに手数料などを合わせて17000円ほどがかかってきます。
油圧ショベルの免許を取るメリット
油圧ショベルの資格を持っていると様々な業種の仕事で大きなメリットとなります。土木・建築業だけでなく、運送業や解体業、電気ガス水道などの工事会社、産業廃棄物処理業者、建材業などあらゆる仕事で重宝します。
仕事の幅を広げるためにも資格手当のためにも持っていれば大きなメリットがある資格と言えます。
油圧ショベルについて
日本では戦後大規模な建築工事が行われることが多く、建設機械が急激に発達してきました。ここではそれらについて紹介していきます。
重機の種類について
よく知られているところでは油圧ショベル、クレーン車、ブルドーザーなどがあります。これらは時代が進むにつれて大きく性能を伸ばしてきました。
建設機械の種類について
ブルドーザーやワイヤー式のショベル、油圧ショベル、ラフテレーンクレーンなどが建設機械としてよく知られています。
これらは建設機械でありながらもアームのバケットを交換することで「つかむ」「砕く」など多くの作業を可能としてきているために「ロボット」として定義されることも増えてきています。
重機と建設機械の異なる点
「重機」「建設機械」「ロボット」はそれぞれの境界線があいまいで、はっきりと線引きは行われていないという現状があります。
「日本建設機械化協会」の狭義においては一般土木用機械のみを建設機械とするという考え方がありますが、広義においてはすべての作業機械が建設機械として見なされることもあります。
結局、油圧ショベルとは?
油圧ショベルはアームの先端部分のアタッチメントを交換することで様々な作業を可能とすることからよりジャンル分けが難しい機械となっています。重機でもあり建設機械でもありロボットでもあると言えるでしょう。
油圧ショベルを運転する人の給料について
油圧ショベルを運転する人はどれくらいの給料をもらうのでしょうか。もちろん所属している会社によって差はありますが、ここでは平均的な収入を見ていきます。
だいたい「日給12000円前後」「月給30~35万前後」「年収350~400万前後」が多いようです。
油圧ショベルを運転する人の仕事内容
長期的に行っている大規模な工事であれば油圧ショベルはたいてい工事現場にありますので、朝8:00~8:30くらいから仕事がスタートします。
そして夕方17:00くらいに仕事が終了して、油圧ショベルの使用後点検を行うことになります。大規模な工事は騒音などの問題から夜遅くに行われることはあまりありませんので、残業や深夜帯の勤務はほとんどありません。
油圧ショベルを運転する人の休日について
工事現場に入っている場合は作業日が勤務日ということになります。最近は土日は休みというところが多くなっていますが、工期が短い場合や工程が遅れている場合などは出勤する場合もあります。
年末年始や盆などは工事も止まる場合が多いので休日となります。
油圧ショベルは一般道路を走れるのか?
油圧ショベルはナンバープレートがついている「タイヤ式」のものであれば一般道路を走ることができます。ただし「キャタピラ式」のものは走行が認められていません。
特別に許可を取った場合のみ管轄区域内だけの走行を認められることがあります。「鉄キャタピラ式」のものはどのような場合でも一般道路を走ることはできません。道路を傷めることになるからです。
重機を上手く運転するコツ
重機は一見難しそうに見えますが操作はシンプルなものが多くなっています。「横向きよりも縦向きで操作した方が安定する」という知識的な部分もありますが、そのほとんどは理屈よりも慣れです。
とにかく運転操作することが上達する一番の方法と言えるでしょう。
油圧ショベルを運転するコツ
油圧ショベルは運転席の足元から伸びる長い2本のレバーで操作をします。レバーを前に倒すと前進、後ろに倒すと後退します。慣れてくると頭で考えて操作するのではなく感覚的に動かせるようになってきます。
そのためには実際に油圧ショベルに乗って運転するのがもっともよい手段です。
もしなかなか実際に乗る機会がないという場合は教習所などで操作を体験できる機械や、その他にもゲームやアプリで油圧ショベルに乗っている感覚を味わえるものがあります。こういったものを利用するのも良いでしょう。
まとめ
油圧ショベルの資格は持っているととにかく使用できる仕事、業種が多いというのが特徴です。特に大規模な工事現場などでは油圧ショベルが動かなければ仕事になりません。
取得するのには時間と費用はかかりますが、取得できれば十分にその分のメリットはあります。取得できる機会があれば積極的に取得していきましょう。