ダンプ運転手の仕事は楽 or キツい?実際の声はこちら!
2021/02/26
一般的にダンプの運転手は、楽だと言われることの多い職業ですよね。楽だとは言われているダンプの運転手ですが、実際の所はどうなのか転職を考える方にとっては気になることではないでしょうか。
そこで今回は、ダンプの運転手が本当に楽なのか仕事内容を紹介しながら、詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
ダンプ運転手は楽なのか
ダンプの運転手は楽だ、と言う人がいます。これは、
「ほとんどが車内で一人のために気を使わなくても良い」
「荷物の積み下ろし順番待ちの間は休憩時間と同じ」
「ダンプに載せるような荷物は手作業ですることはない」
というようなことが理由として考えられます。
しかし時間は不規則ですし、土日祝という概念もあまりありません。そういったことをすべて踏まえて楽と感じるかどうかは、個人差があると考えられます。
ダンプ運転手の仕事内容は
ある程度近い場所での荷物の積み下ろしの場合は、荷物の積みこみ場所まで行く、荷物を積み込む、荷物のおろし場所まで行く、荷物をおろす、それの繰り返しです。だいたい朝から昼までに2往復、休憩を挟んでさらに2往復といったところでしょうか。
荷物の積み下ろし場所には他にもトラックが来ていますので、順番を待っている間は休憩のようなものになります。
特殊な廃棄物などを運ぶ際は片道に数時間、遠いときには5、6時間かかることもあります。そういったときは、途中で仮眠などの休憩を挟んで2日がかりで行うこともあります。
ダンプ運転手の仕事内容の詳細
それでは、楽と思われている仕事内容を詳細に見ていきましょう。
トラックの大きさ
トラックには小型、中型、大型とありますが運転手として専門で仕事をしている場合はおそらく中型以上になるでしょう。
小型は普通免許でも運転できるということもあり、会社の運送係などが行うことが多くあります。1tや2t程度であればそれほど苦痛なく運転できるでしょう。
ダンプカーは基本的には大型のものが多く、大型免許を持っていなければなかなか仕事はできません。
荷役作業
そのダンプの種類にもよりますが、ダンプカーは荷物を積む、おろすが重要な仕事です。
ただし運ぶものが大きいもの、重いものであることがほとんどですので手作業で行うことはほとんどありません。
煽りが低いタイプのものは土砂を運ぶことが多く、煽りの高いタイプのものは石灰やコークス、プラスチック、発泡スチロールなどの軽いものを運びます。
移動距離
これは完全に荷物によってまちまちです。ただ、土砂などを運ぶ際には積む場所とおろす場所が1~2時間ほど距離があることが多く、一日に3~4往復するという感じになります。
特殊な廃棄物などを運ぶ際にはかなり場所が限られるために、片道6時間や一晩かかることも多く、たいていが2日がかりの仕事になります。
遠い場合は片道300km以上ということも普通にあります。
勤務時間
どちらも拘束時間自体は長めになる傾向があります。そのかわりに順番待ちしている時間や、仮眠、サービスエリアでの休憩というような休憩時間が入ることが多く、実労働時間はほとんど運転しているという形になります。
その荷物の積み下ろし場所などによって勤務時間は変わるので不規則になりやすく、あまり土日祝といった概念もありません。
ダンプ運転手の1日の流れ
ダンプで土や砂利などを建設現場に運ぶ仕事の場合、1日のスケジュールは下記のようになります。
- 7時|出社・点呼・荷積み
- 8時|1つ目の現場到着・荷下ろし
- 10時|2つ目の現場到着・荷下ろし
- 12時半|昼休憩
- 14時|2つ目の現場到着・荷下ろし
- 16時半|帰社・日報
現場の時間に合わせて出社するため、7時〜9時の間の出勤であることが多いです。他のドライバー職は3時〜5時の間に出勤することもあるため、早朝出勤に抵抗がある人にはおすすめの仕事ですよ。また、ダンプは夜勤の仕事も多いので夜勤希望の方にもおすすめです。
また、現場の数が少ない時は拘束時間が短くなり、昼過ぎに終わることもあります。比較的残業が少ないことはダンプ運転手の魅力ですね。
ダンプ運転手のつらいところ
仕事において楽なところもあれば、ツライところもあります。ダンプ運転手のツライ部分を見ていきましょう。
給与水準が低め
基本的に給与水準は低くなっています。日給制のところが多く、1日8000~12000円の間くらいが多いようです。
また、そこから給料が上がっていくということがあまりないために働き盛りとしては少し物足りない給料になるでしょう。
一般企業で見られる「ボーナス」もほとんど支給はされていないという現実があります。
天候に左右される
土砂を運ぶことが多いダンプカーの仕事は大雨が降った際などは休みになることがあります。
どこかの会社に属していて月給制であれば問題ありませんが、日給制、日給月給制の場合などは休みが多くなると生活に支障をきたしてきます。
天候に大きく左右されてしまうのがつらいところです。
無線でのコミュニケーション
ダンプを運転していると、現場の出入りなどのときに無線が使えると非常に便利です。実際に無線を利用しているドライバーもいます。
しかし、実際にアマチュア無線は法的な資格がなければ使用することはできません。
無許可での使用が発覚すると、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」となります。
どうしても使用する場合は「一般財団法人JARD」か「国家資格」でアマチュア無線の資格をとる必要があるのです。
ユンボなど特殊車両の知識が必要
現場ではユンボなどの特殊車両が使われるため、ダンプ運転手は最低限の操作ができる必要があります。難しい操作ではないですが、慣れるのに時間がかかる人や苦手な人もいるため、トラックだけが運転したいのであればダンプはあまりおすすめできません。また、必要な資格を自費で取得することもあるので入社時に要確認です。
力仕事がない代わりに運転時間が長い
ダンプは手積み手降ろしなどの力仕事がないため楽な仕事という印象を持たれますが、その分運転する時間が長い仕事です。長い人は1日で400キロ近く走ることもあるため、長距離運転のようにずっと気を張っている必要があります。中には適度に体を動かす配送の方が楽だという人もいますよ。
大型ダンプは拘束時間が長い
ダンプの仕事は基本的に拘束時間が短いですが、大型ダンプに関しては長時間労働になることがあります。朝早くから夜遅くまで走ることもあれば、深夜から朝方にかけて走り続けることもあります。体力がいらない仕事がしたいのであれば、小型・中型ダンプの仕事を探すことをおすすめします。
現場で気性の荒い人に当たることも
ダンプ経験者で「もうダンプをやりたくない」という人は、仕事よりも人間関係に不満を持つ人が多いです。他のドライバー職と比較すると気性の荒い人に当たる確率は高く、ちょっとしたことで怒られてしまうこともあるでしょう。上手く対応できる人でないとストレスの大きい仕事かもしれません。
ダンプ運転手がきついのか、楽なのか口コミを見てみた
結局、ダンプの仕事は楽なのでしょうか?ここで現役ダンプ運転手のリアルな口コミをご紹介します。
1つ目はダンプは楽だという声です。
<口コミ1>
質問:
大型ダンプの仕事って辛いですか?
朝早いですか?帰りは遅いですか?
体力的にはどうですか?回答:
ダンプは楽だと思いますよ。
手積みなど絶対無いですから、(当たり前ですが)
長距離というのもマズ無いでしょう。朝早かったりするのは運転の仕事では珍しい事ではありません。
ダンプの場合「朝早くから遅くまで」というのは無いんじゃないかな、
ダンプの仕事は手積みなどの力作業がないのはもちろん、泊まりがけの長距離配送もありません。早朝から走ることも少ないです。
しかし、ダンプならではの大変さもあります。こちらはダンプ運転手の大変なところを説明している口コミです。
<口コミ2>
質問:
ダンプの運転手の仕事は過酷ですか?
楽ですか?
土木ですよね。
回答:
(一部抜粋)
...
体力的にはどれも楽ですが、道路工事は夜間にやる場合があります。アルミバンなどと違ってダンプは土や砂利の道を走るので汚れやすいため、会社によっては毎日洗車が必要ですし、グリースアップの頻度も多いです。
ダンプドライバーに限ったことではありませんが、一匹狼では勤まりません。
仕事は複数一組なので無線で他のダンプと連絡を取りながら仕事をします。
時には同業他社の人と一緒に仕事をすることもあるかもしれません。
運転はひとりですが無線で繋がっているので、人によってはこれが精神的に辛いかもしれません。
...
砂利道を走るためウィング車より掃除が大変そうですよね。また、他のダンプ運転手と連携して運転するため、一人で気楽に運転するということは難しいようです。
また、ダンプ運転手は公共工事の仕事が多いため日・祝が休みであったり、中型ダンプだとなかなか残業ができなかったりと、あまり稼げないという口コミも目につきます。「ダンプは稼げる」というドライバーもいますが、仕事内容や車種にもよるので注意です。
まとめ
ダンプの運転手の仕事を楽と感じるかどうかはかなり個人差があります。給料が安いということもありますが、大型トラックの運転に慣れるということと運転技術の向上を目的とするのであれば非常に適しています。
そういった自分の目的や特性を考えて選ぶようにしていきましょう。