「国の血液」トラック運転手はやりがいのある仕事!物流を支える仕事の魅力とは?
2018/11/25
トラック運転手のやりがいとは何なのでしょうか?
私たちの知らないところで、毎日スーパーやコンビニにフレッシュな商品を届けてくれたり、ネットショッピングで時間通りに荷物を届けてくれたり…
あまりフィーチャーされない仕事ですが、実は我々の生活になくてはならない存在なのがトラック運転手なのです。
今回は、トラック運転手という仕事に興味がある人や転職を考えている人のために、トラック運転手の「やりがい」をご紹介します!
Contents
トラック運転手のやりがい
トラック運転手のやりがいは、ズバリ、日本の物流を支える仕事だというということです。
トラック運転手がいないと、生活の全ての側面で支障をきたすと言っても過言ではないでしょう。
ズバリ、物を運ぶということ
街中で買っている商品のほとんどはトラック運転手が運んできてくれます。
県外や海外から陸空で運ばれてくる商品も、最終的に我々の元に届けてくれるのはトラック運転手なのです。そう考えると、トラック運転手の重要性が理解できますよね。
そして、最近当たり前になったECショッピングも、トラック運転手が存在するからこそ成り立っています。
参考までに、近年どれだけ宅配される荷物が増えたかを表でご説明します。
EC市場の拡大とともに宅配数も急激に増えているのがわかりますよね。実際、この急激な重要の増加に、トラック運転手の数が追いついていない状況です。
トラック運転手は日本を支える重要な仕事だということをわかっていただけたでしょうか?
震災の時に活躍したトラック運転手たち
トラック運転手が活躍するのは、私たちの日常生活だけではありません。あまり知られていないですが、災害が起きた時の被災地支援に大きく貢献しています。
日本で災害が起きた時、もちろん救急隊が駆けつけ怪我人の治療をすることも大切ですが、一番問題となるのが水・食料などの物資の調達です。被災者の生死を分ける物資調達がトラック運転手の役割なのです。
今回は岩手県のトラック協会の東日本大震災の事例をご紹介します。
▼岩ト協専務理事の佐藤耕造さん
東日本大震災発生の直後、救援物資を迅速に災害地に届け、復旧に大きく貢献したトラック協会の事例です。
岩ト協専務理事の佐藤さんが指揮をとり、トラック運転手が一丸となって、混乱する被災地のために物資調達から物資の管理まで行いました。
▼ウイングボディとフォークリフトによる荷役の様子
緊急救援物資は震災発生直後から、その多くは全日本トラック協会傘下の運送事業者の手により被災地に続々と届き始めました。その対応は迅速で、運んだ救援物資も必要かつ十分な量でした。
(中略)
佐藤専務もそうですが、岩ト協職員の中にも運送事業の現場で働いていた経験者がいたため、彼らが陣頭指揮に立って救援物資の一括管理まで行ない、大型トラックから降ろされた救援物資は、即座に仕分けされ、今度は中型トラックや小型トラックに載せ替えられて、県内12市町村、1000箇所以上ある避難所に送り出されました。
参照:災害物流に真価を発揮した岩手県トラック協会のめざましい仕事ぶり
この記事を書いた記者は、記事の最後で「トラック運送事業という仕事を誇らしく思わずにはいられません。」と締めくくっています。高度な運転技術を持つトラック運転手でしかできない復旧支援の話は、読んでいる側も誇らしいと思ってしまいますよね。
興味のある方はぜひ全文読んでみてはいかがでしょうか?
もう一つ、倒産寸前だった運送会社を立ち直らせた社長のスピーチもご紹介します。
参照:トラックドライバーのやりがい | 楽しく仕事して楽しく生きるためには
このスピーチでも、震災の際トラック運転手が活躍したエピソードを紹介しています。社長として誇らしかった、トラック運転手がやりがいを持って働ける業界に変えていきたい、と熱い思いを語っています。こちらもトラック運転手に興味のある方には視聴をお勧めします。
トラック業界の課題
トラック運転手のやりがいについてご説明してきましたが、実際のトラック運転手で、ここまでやりがいを持って仕事をしている方は残念ながら少ないでしょう。
その理由は、トラック運転手という仕事が世間から軽視され、運送業界からの待遇も決して良いとは言えないためです。
やっと始まったドライバーの待遇改善
トラック運転手は給料が安く大変な仕事だというイメージが強いですよね。
世間からそんなイメージを持たれていては、どんなにやりがいがある仕事でも、トラック運転手自身がやりがいを感じながら仕事するのは難しいです。
参考記事:トラック運転手が過酷な理由|過酷な労働環境を改善する方法とは
そんなトラック運転手の待遇改善が始まったのはここ最近の話です。
人手不足を受け、給料アップや労働時間の見直しなどが業界全体で進んでいます。
実際に、2010年からトラック運転手の平均年収は少しずつ上がっています。
※データは国税庁などから計算したものになります。
引用元:年収ラボ
人手不足で売り手市場なのもあり、トラック運転手の待遇はこれからどんどん改善されると予想されます。トラック運転手の待遇が改善され、世間のイメージが変われば、きっともっと多くのトラック運転手がやりがいを持てるようになるはずです。
会社によって格差のあるドライバーの給料
ただし、今でもトラック会社はピンキリです。待遇改善している優良企業もあれば、まだまだブラックな会社も多いです。
例えば、同じ資格や経験を持っていても、トラック会社によって給料は大きく異なります。労働時間も会社によって全く違います。ゆえに、最初に行ったトラック会社で、ここが普通なんだ、と思ってしまうのは危険です。
求人サイトなどでできるだけ多くのトラック会社を比較し、自分にぴったりの会社を見つけることが大切です。
最後に
いかがだったでしょうか?トラック運転手という仕事のやりがいを理解をしていただけたでしょうか?
トラック運転手は日本を支える大事な仕事です。トラック運転手の方にはぜひ誇りを持って仕事をしてほしいですね。