トラック運転手に転職するときの給料は上がる?運送業で転職するときの注意点

      2019/02/13

トラック運転手への転職を考えているけど、本当に成功するのか、待遇のいい会社に入れるのか、など不安が多いですよね。

トラック運転手はニーズの高い仕事なので、求人情報は数え切れないほどありますが、その中から一体どうやって会社選びをしたらいいのでしょうか?

今回は、トラック運転手の転職に失敗しないために知っておくべきことをご紹介します!

今、トラック運転手に転職しやすい?

求人サイトを見ると、トラック運転手募集の文字を多く見かけますよね。

運送業界は深刻な人手不足に陥っているため、運送会社は常に人手を求めています

参考記事:トラック運転手が不足している理由|トラック業界の現状と取り組み

今は、運転経験がなくても、やる気と成長する見込みさえあれば採用する、という姿勢の運送会社が多くなっています。つまり、今トラック運転手への転職がしやすくなっているのです

トラック運転手の給料や待遇について

トラック運転手への転職を考える際に、運送会社の給料や待遇は良いのか気になりますよね。

給料がどれくらいなのか、待遇はいいのか、具体的に説明していきます!

トラック運転手の平均年収は近年上昇している

給与は会社によって違いますが、年収350万円〜450万円が平均です。長距離運転手になると、600万円以上稼げる場合もあります。

▼職種別 月給の目安

  • 近距離運転手の場合、月給は約18〜22万円程度です。低いように思いますが、運送会社によっては月25万円以上稼ぐことも十分可能です。また繁忙期には30 万円を超えることも珍しくありません。
  • 中距離運転手の場合、月給約22~28万円をコンスタントに稼ぐことができます。多い時では月給40万円を超えることもあります。休日日数もそれなりに多いため、休みも取りながらしっかり稼ぐことができます。
  • 長距離運転手は、月給30万円以上は確実に稼ぐことができます。さらに50万円以上をコンスタントに稼いでいるドライバーもいます。休みはいらないからいっぱい稼ぎたい!という方には、長距離運転手がおすすめです。(引用元:ドラEVER

トラック運転手の平均年収は近年緩やかな上昇傾向にあり、トラック運転手の需要が高まる今後は、さらに上がっていくことが期待されます。年収1000万円を狙える職業になる可能性も十分にありえます

参考記事:トラック運転手(ドライバー)の平均年収推移・年収を上げる方法など

運送業界はいわゆる「ブラック」が多い?

福利厚生などの待遇は、会社によって大きく変わります。全然休みが取れなかったり、事故があった際に自己負担させられたり、いわゆる「ブラック企業」が多いのがこの業界の特徴です。

ただ、最近は厚生労働省や国土交通省が、国を挙げてトラック業界の待遇改善に取り組んでいます

環境改善のための取り組み内容を一部ご紹介します。

  • 不適正事業者への指導強化・退出促進
    • 社会保険未加入事業者など法令を遵守しない不適正な事業者に対して、指導強化や退出促進を行う施策です。
  • 中小企業における割増賃金率引上げ
    • 「中小企業における月60時間超の時間外労働 に対する割増賃金率引上げ(25%→50%)」等を内容とする、労働基 準法等の一部を改正する法律案を提出(施行期日:平成31年4月)
  • トラック事業者に対する監督または監査結果の相互通報、合同監督・監査
    • 労働基準監督機関と地方運輸機関がその監督または監査結果を相互に通報し、これに基づきそれぞれの行政機関が所要の措置を講ずるほか、両機関の合同監督・監査により、効果的な指導を行い、自動車運転者の労働時間等の労働条件の確保・改善を図る
  • 高齢者が働きやすい環境の整備
    • 機械設備の導入等 ・高年齢者の雇用管理制度の整備 ・定年の引上げ
  • 交通労働災害防止対策
    • 「交通労働災害防 止のためのガイドライン」(平成25年5月28日付け基発第0528第2号)の関係事業者に対する周知、労働局・労働基準監督署における指導により、交通労働災害防止対策を推進
  • 両立支援等助成金による支援
    • 育児、子育てをしやすくする制度の導入に取り組み、女性トラックドライバーが働きやすい環境を整備するため、育児休業取得者の代替要員を確保するとともに、育児休業取得者を原職復帰させた場合に助成金を支給

(引用元:トラックドライバーの人材確保・育成に向けて

上記の取り組みはまだ始まったばかりですが、確実に改善の方向に向かって動き出しています。

トラック運転手への転職の落とし穴

トラック運転手への転職活動をする際に、注意しなければならないことがいくつかあります。

リサーチを怠ったり、知識のない状態で転職活動をしてしまうと、思わぬ落とし穴に落ちてしまう可能性があります。

求人詳細に書いてある情報が本当とは限らない

まず一つ目は、求人情報に書いてあることがすべて本当とは限らないということです。

例えば、月収25万円以上だと書いていたのに、実際手取り16万程度だった、とか、通勤手当が出ると書いてあったのに、実際は出なかった、など、実際就職してみたら話が違ったというケースは多いようです。

以下はドライバーのブログ記事より引用したものです。

勤務時間

17:00~02:00

週40時間勤務

はい嘘~!

プラス5時間は働かせるくせに何言ってんだか。

週40時間勤務?

僕は2日で38時間働かされた経験があるんだけど、、、、。

(引用元:クソ運送会社のクソ求人を見たのでその嘘を暴こうと思う

みなさんが会社をリサーチするとき、ネットの求人情報が最大の情報源になります。その情報源が間違っている場合があるとなると、何を信用していいのかわからないですよね

もちろん、このような嘘の情報を書いている企業はごく一部ですが、そんな悪徳企業を見極めるのは、個人だけでは厳しいでしょう

優良なトラック会社を見つけるには、皆さんが思っている以上にリサーチが必要なのです。

「アットホームな職場」に騙されてはいけない

もう一つは、よく耳にする「アットホームな職場」と書いてある求人です。この文言は、トラック会社の求人情報の中でよく見かけますよね。

これは一見楽しそうな職場をイメージしますが、実際はブラック企業であることが多いそう。仕事仲間ではなく、家族のような存在になることで、違法なこともNOと言えない環境にしてしまうのです

下記は、実際にアットホームな職場と言われた会社で働いた経験のある、現役ドライバーのブログ記事より抜粋したものです。

明らかにブラックな運送会社なのになぜみんな働き続けていたのか??

それはそうやってアットホームを売りにして、あたかも従業員を家族のように扱い、そして、会社全体が文句を言わせないような環境、雰囲気を作っていたからでした。

今思えば本当にバカバカしい話ですが、そうやってくれていたブラックな運送会社に恩を感じていたのかもしれません。

先輩ドライバーの中には完全に会社に洗脳された人もいたんです。

(引用元:アットホームを売りにしている運送会社の求人ほど信用性に欠ける

このように、実際の社風や働き方が、求人情報に書いてる通りとは限りません。

その会社が自分に合っているのかを判断するには、一人でリサーチするだけでは厳しいです。かといって、いくつもの会社を訪問して社風を確かめることも面倒臭くてできないですよね。

志望動機のポイントは前向きな内容ややる気が重要

面接においては、採用担当からの印象が良くなるように努める必要があります。運転に対する熱意や、運送業界で長く働いていく上での覚悟を伝えるようにしましょう。

NGなのは、転職について後ろ向きな発言です。「楽そうな仕事だから」や、「他社から採用されなかったから」ということを言ってしまえば、面接突破は難しいでしょう。

例文付きのトラック運転手の志望動機の書き方については、左のリンクの記事で詳細にご説明しています。


トラック運転手の転職に関するよくある質問

それでは、トラック運転手が転職する際に気になるポイントをまとめてみました。みなさんが気にするポイントについて、他の記事で詳細を書いております!

Q.どんな人がトラック運転手に向いているの?

トラックの運転に対するモチベーションが高い人や、体力がある人いろいろな場所に行くことが苦にならない人等が向いている仕事と言えます。

トラック運転手が向いている人の判断は、左のリンクの記事も参考にして下さい。

Q.転職先として選ばないほうがいい人は?

トラック運転手という仕事を軽く見ている人は、いざ実際に配送をするとなった時に、事故を起こす可能性が高いですので、おすすめできません。

また、荷物の積み下ろしなどの力作業が伴いますので、肉体労働が一切NGという人についても、ドライバーにならない方がいいでしょう。

Q.女性でも働けるの?

一昔前と比べると、女性ドライバーは増えています。たとえ女性であっても、運転に対するモチベーションが高く、体力がある人なら継続的に働くことができるでしょう。また、比較的軽いものを運ぶケースもありますので、そういった業者を選んで応募するのもアリでしょう。

女性のトラック運転手の事情については、左のリンクの記事で詳細にご説明しています。

トラック運転手への転職に成功するために

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知識のない状態で転職してしまい、入ってみたらブラック企業だった、などといった事態にならないように、プロの転職エージェントの助けを借りることが重要です

トラック運転手の正社員へ転職を目指している人は、ぜひ転職エージェントを使い、後悔しない転職をしましょう。

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